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恋
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【この小説が収録されている参考書籍】
恋の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.37pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全100件 1~20 1/5ページ
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ものすごく綺麗な状態で配送されてきました。 約30年以上前の単行本なのに、まるで新品の本のようでした。 中古本は大抵期待はしていないのですが、これには驚きました。 以前にもVALUEBOOKSさんで約40年前の文庫本を買ったことがあるのですが、これは本当に新品のようでした。綺麗に劣化しないように特殊な紙で包まれていました。 | ||||
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学生運動の時代を過ごした女性の物語。目の前に広がる光景は、客観的に見れば爛れたものかもしれないが、甘やかさと美しさを放っているのが素晴らしい… | ||||
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おれは経験したことがないから複数の同時恋愛はわからない。ただ、理解はできる。奔放な夫婦に惹かれて、その世界にのめり込む女子大生にとって、それは単に興味や好奇心からではなく、<恋>なのだ。 しかし久々に完璧な偏愛恋愛小説を読んだ。これほどまでに見事な構成力のある作品は見事という他ない。 | ||||
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一気読みしてしまいました、見事でした。雛子というキャラクターが大好きです。女の情念とリアルさを感じます。男の作家には書けない話です。さすが小池先生! | ||||
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小池真理子さんの直木賞受賞作ですが、満場一致でというのがわかります。数々の受賞作がありますが、私の読んだ中では最高峰です。軽井沢を舞台に男女の織り成す様々な愛の形を書いています。実は20代のころに読んでわからなかったのですが、40後半になりこのような小説がわかるようになりました。小池真理子さんの小説はどれも静寂で死の匂いがしますがとても美しい文章が好きです。 | ||||
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作者の事を益々知りたくなった。 現在は軽井沢にいらっしゃるようですが… | ||||
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学生紛争が活発な70年代、女子大生が犯した殺人事件の発生から顛末までを追った作品。 知人の紹介で大学助教授夫婦の元へアルバイトとして通う主人公。いつしか性的に奔放な夫婦への愛情が芽生えていく。妻が数多くの愛人を持ちながら、それを喜んで許容する夫。妻が真実の恋をした時、三人に大きな溝が生まれることになる。 本作品は、歪んだ夫婦の物語とかたづけることはできません。安直な不倫ものではなく、肉体を超えた精神の結びつきがテーマである。その奥深さに感銘を受けた。夫婦の真の秘密はなくて良いかも。 ある程度の年齢にならないと理解に至らないかも。【直木賞】 | ||||
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これは、紛れもなく純粋な愛の物語である。 本作で起こる事件と、浅間山荘事件とは、まったく無関係なのだが、あの時代の空気感、多くの若者の熱狂を象徴する浅間事件を同時に挿入することで、主人公・布美子と、片瀬夫妻の異質さがより際立ち、くっきりと濃い翳を読者の胸に落としていく。 この光と影/表と裏の取合せの妙、構成力が非常にドラマティックで、物語の大きな魅力のひとつになっている。 表の世界(身近に学園紛争やデモがある)に暮らす布美子が、片瀬夫妻との出会いによって、非日常の影の世界に誘われていく姿にも不自然さはないが、ある時、思いがけずドアの隙間から目にしてしまったものが、魔的であるが故に甘美で、布美子と共に翳に呑まれるようにしてページを繰り、気づけばドアの内側に自分が立ちいって「秘密」を共有することとなる。 何より重要なのは、この作品が、愛について、決まりや正しさを求めるのではなく、どの愛が、誰にとっての真実だったか、という点だ。 物語として、布美子の真実は提示されるが、読む人によっては、見出される「真実」は異なるように思う。 小池真理子氏の美しい文章を味わうには、最適な作品であると同時に、愛を問うというテーマにおいて、いつの時代にも旧びることのない傑作。 | ||||
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映画を見終わった後しばらく席を立てない時のように、読み終わりはしばらく動けませんでした。その時代の風景や空気感が感じられ、登場人物が乗っている117クーペはどんな車なのか、とか、マルメロはどんな花木なのか、とか、女子大生タバコ吸いすぎじゃない?とか(笑)、色々興味も広がりました。説明のつかない、言葉にならない心理を描いているところに面白さと感動をおぼえました。 | ||||
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主人公の「先生」の歪な夫婦関係。それに翻弄される主人公の悲哀。最後は悲しい結末で終焉するのだが、主人公の内的心理を作者は見事に描出させている。読み堪えのある一冊だった。 | ||||
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上記に同じ。 | ||||
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楽しく読ませさていたしております。 | ||||
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細かい観察力が文面に表現されている。テンポ良い展開で飽きさせず、読者の興味をそそり、巻き込んでゆく。読み終えて、現実にもどり納得する。 | ||||
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再掲 図書館本 1972年 浅間山荘事件の年 学生運動という政治運動?革命期待?あるいはエネルギーを爆発させるための祭り? 最新作の「ふたりの季節」2008年も同じ年代の青春物語であるが、この「恋」が書かれた1995年当時の小池さんと明らかに文章の柔らかみが違うことに気が付きます。 本書の解説には「倒錯」とか「奔放」とかの言葉が使われていますが、果たして、倒錯や奔放という文脈が正しいのだろうかと思います。 あるいはモラルであるとか道徳あるいは倫理という文脈は誰がどのような思想の基に作り上げられたのだろうか? 男と女あるいは両性具有であろうが、ヒトが生きる限りおいて出会いがあり別離があり生老病死がある。 小池さんの筆によって描きだされる人物が実は人間の本質を正確にあるいは人間の普遍な姿なのだと思いながら読んでいたら、時間も忘れ最後まで一気に進んでしまった。 登場人物の中に自分と同じ心象を程度の差はあるにせよ感じるからだろう。 | ||||
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性に奔放な雛子とその雛子を受け入れ平然としている夫信太朗の謎めいた魅力にひたすら目を奪われていた布美子。彼女は「片瀬信太朗と雛子と出会ったことで、人生のほんの短いひととき、完全に孤独を忘れることができた。自分はそのためにこそ生まれてきたに過ぎず、その他の一切のことは初めから無意味であったに違いない」と考えるようになる。 本書は、そんな布美子が殺人を犯し、服役後若くして不治の病で死を迎えるシーンから物語が始まります。 いったい、なぜ彼女は人を殺めることになったのか。 そして、それをなぜ最後の瞬間まで誰にも話さず隠し通したのか。 本書にはそのようなミステリー仕立ての要素もありますが、それよりも「片瀬夫婦を通じて性の深淵を覗き見ることになった、と同時に自分自身の中に潜んでいた禁断の小箱を開けることになってしまい、後戻りのできない宿命の中に足を踏み入れ、まっしぐらに魔の一瞬に向かって走り始める」布美子の心の変遷に強く惹かれます。 目の前にありありと情景が浮かぶ文体は美しく、登場人物は生き生きとしており、直木賞受賞も当然とうなずける傑作です。 | ||||
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藝術の一領域として,文学があって,人間や社会の本質を明らかにするのだとしたら,これが恋というものだろう,ということをよく表現している作品.鳥飼が鎌倉で見る片瀬夫婦の平凡な姿が実際で矢野布美子の経験はまさに「恋」.片瀬夫婦の布美子への「恋」について,もっと描いて欲しかったが,「恋」の心理が結局は独り善がりなものであることを考えれば,これがやはり「恋」なのだろう…… | ||||
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本作における語り手2人のうち、主たる物語の主人公である矢野布美子。 経済的にも性的にも豊かで自由奔放に生きる夫婦への全身全霊すぎる恋。 繊細ながらも微妙なバランスで保たれている恋愛関係。 そして、一人の登場人物によって崩壊へと向かい、悲劇へとつながる。 濃厚な人物描写、心象描写、恋愛描写。 現代に生きる40オヤジの私的には、世代も性別も年齢も異なる主人公に対し、感情移入はなかなかに難しい。 しかしながら、本作のメインストーリーを通じ、「魔の一瞬」へ一歩一歩近づいていくミステリー仕立ての展開にグッと引き込まれ、492頁にわたるそれなりの長編ながら、ぐいぐいと読み進んでいきます。 また、登場人物の姿や表情や動き、また、主人公の心の動きに関する丁寧な描写。 軽井沢の美しい風景や、時折触れられる昆虫の動きや植物の様子などの自然描写。 著者の女性らしさでしょうか、はたまた恋愛小説の常でしょうか、人々の装いや香りに対する艶めかしい描写。 様々な描写のいずれもが、肉感や質感をもって、本作の臨場感や立体感を醸します。 作中に描写されているいくつかの対比関係によって、本作のストーリーの陰影がくっきりと浮き上がり、物語に厚みを与えているように思われます。 1970年前後の社会情勢・空気感と、片瀬夫婦を中心とした自由奔放な世界。 思想的活動を行う人々と、片瀬夫婦が属する世界の人々。 片瀬伸太郎と大久保勝也、などなど。 以下、蛇足ながら... 本作は、かつてドラマ化されていたとのこと。 配役が非常に興味深いなか、斎藤工さんが大久保勝也役だったとのこと。 その容姿と色気があまりにもピッタリすぎる!! 個人的にはWOWOWの映画工房などでたいへん親近感のある斎藤工さん。 彼の魅力も再認識させられた本作でした。 | ||||
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純粋と狂気、美しいものと暴力、死の恐怖と無縁の今日は少しずつ崩れ始め、やがては死というみんな同じ結末に向かう。人生所詮死ぬまでの暇つぶしなのだ。いい人生とは思うように生きたいい暇つぶしであったかということか?実はまだ読んでる最中ですが、レビューでした。 | ||||
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なかなか美しくてドラマチックな物語なので、非日常的な気分に浸るにはオススメです。 描写力も確か。 個人的には大久保君が魅力的でとても好きだったので、殺されてしまうのは残念だなーと思いました。 彼は何も悪くないのにね? | ||||
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まだ読んでいないのです。 そのうち・・・と楽しみにしています。 | ||||
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