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恋
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【この小説が収録されている参考書籍】
恋の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.37pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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普通でした。 | ||||
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夏にあさま山荘の残党的な物語を読み少々気にかかっていたところに小池真理子さんの小説が。 もう少し活動家等に絡むのかなぁと思ましたが、ある意味さわり程度でした。 1人の女子大生が退廃的な謎めいた夫婦に魅かれ、挙句大変なことをしでかすのですが…少々突飛かなぁ。 95年当時の風潮は忘れてしまいましたが、この類の話が受け入れられるような世の中だったのかな。 再チャレンジしてみます。 | ||||
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ある日あるところでマリメロという言葉を聞いて突然読み返したくなった。前半は引きずり込まれるように読み進んだが、中盤からは主人公の気持ちが重くなって途中で止まってしまった。重くなったといよりは、ストーリーの展開に合わせての必然の表現だとはわかるが、しつこい。発刊当時はもっと驚きを持って読んだのだが今回はそれはなかった。二度も三度も読み返すたびに新たな感動が湧いてくる本にはなかなか巡り会えないものだと感じた。 | ||||
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思っていなかった内容でした。恋の奥深さと出会いの不思議さを感じました。 | ||||
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小池真理子は『欲望』しか読んだことがありませんでした。『欲望』は三島由紀夫へのオマージュともとれる作品です。なんとなく記憶に残る作品で、再読しようかと思いました。しかし、もう少し若書きのものをということで、本作を読みました。 これは文体を味わう本だという感想です。三島のような粘っこい文体です。この作品で直木賞を得たわけですが、心理ミステリー作家がブレークスルーしたんだと思います。 しかし、直喩のかたちで喩えたものがいただけません。 作品としてはまあまあおもしろかったと思います。 | ||||
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直木賞受賞作品との事。読み応えはあった。しかしながら、少し納得できないところもあった。それは、文中の表現が細かすぎないか?と感じた。 主人公が混乱している中で、強烈に記憶している事があっても不思議ではない。しかし、それが複数あり、それぞれがまざまざと読者の五感に、明確に、正確に伝わる。それが気になった。 取り乱した主人公の記憶にこれほどまでに、明確に正確に記憶されるのだろうか?テレビの演出を意識されているように感じた。 直木賞受賞作品だが、中学生や高校生には読んで欲しくない。メディア効果論の強力効果説ではないが、見せたくないと言う想いがある。 読み耽ったのは、間違いない。題名が「恋」が適当だろうか? 心に残った。 最後に、片瀬夫妻が、鳥飼に会って、会話して欲しかったなぁ。 | ||||
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人間模様の描写、最初はどうもしっくり来なかったのですが、最後まで読み進んで、流石に直木賞受賞作だと痛感しました。想像以上に思い内容でした。 | ||||
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禁断の夫婦とアルバイトの女学生とのややこしいお話。時代背景が全共闘時代であり、学生運動が盛んではあるが、ちょっと私にはリアリティが欠けるように思ってしまった( ノД`)… | ||||
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直木賞受賞作、昨年やっとドラマ化された…ということに興味を持って読みましたが、主人公の語る「秘密」の内容があり得ない設定で長々を読ませた割りには唖然としました。どなたかがコメントで書かれていましたが、軽井沢の風景描写は素敵でロマンチックな気分になれました。 | ||||
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80年代生まれで、学生運動とか紛争とか何を問題に何を騒いでいたのか全く分からないので、時代の雰囲気とか情緒とかもっと感じ取れてたら感想も変わってくるんだと思います。あさま山荘事件から連想されるものなんてカップヌードルくらいですから、時代の素養がないと理解できないことも多いかと思いました。 なんとなくノスタルジックな気持ちを感じてることにして、わからないことは分からないなりに読み進めていってもけっこうおもしろかったです。 ただ小池さんの文体ってドラマチックっていうか、気を持たせる表現が多いので胃もたれ気味です。状況や心情も若干説明過多。これは好みになりますが、もっと気取らずさらっと書き流してくれた方が入りこめるのになと思いました。 内容に触れることになりますが、 私は事件後の片瀬夫妻の生き方が気になりました。何を思って二人で生活してきたんでしょうね。布美子を憎んだり、逆に罪の意識を感じたりしたんでしょか。 わざとそこを詳しく書かず、添削されたあとがきやマルメロの木のくだりが物語を美しくしてますね。 性に奔放な雛子が、それ意外に強く惹かれる男に出会って、それが本当の恋だと感じること。その時はそうだとしても、年をとった雛子はどう感じているんだろう。 普通そういう恋愛って10代の内に経験するものですし、性を伴わない精神だけの繋がりって恋人である必要はないと思うんです。私みたいにプラトニックな恋愛を信じない人間には、共感できない大人でした。 | ||||
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「浪漫的恋愛」を読んで、同じ作家の「恋」を読みましたが、この「恋」は、後半部分の雛子と大久保の一目惚れの恋に主に由来するのでしょうが、この「一目惚れの恋」とは雛子に言わせれば「肉体でなく精神であった」とのこと。 1.私が理解しにくいのは「浪漫的恋愛」でもモチーフであった「一目惚れ」… この描写がほとんどなされていない… 強烈な一目惚れで、それがモチーフである以上、その一目惚れの具体とその後の展開理由を書いて欲しかった。そんなの文に出来ない、では小説としては逃げでしかないのでは… 強烈な一目惚れ、があって後に画面ががらっと展開するのだから、避けては通れないはずなのに… 2.それと、恋は「肉体でなく精神であった」、がホントとは思えない… それらは密接に絡み合っていて、恋は身体の触れあいを求めざるを得ないし、触れ合いを求めあってこそ恋もより深化するはずのもの… 所詮は小説ではあろうが、一番大事な所が納得できない展開では(描写がパスされてブラックボックス的に避けられているような;読者の想像に任せるでは逃げでは…)、未消化で残念としか〜 | ||||
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正直言ってもっとドロドロとした恋愛関係を想像していましたが、相関関係としてはいたって分かりやすく、純愛に近い恋愛を描いています。通常の恋愛と違い、個人を人間として愛したのではなく、人間関係を愛したからこそ引き起こした悲劇といったところでしょうか。 一番近い関係としては子供から見た夫婦の関係かもしれません。夫婦が仲がよいと子供も両親を愛します。それは父親や母親といった個体ではなく夫婦という人間関係を一体として愛しているのだと思います。そんな夫婦関係に第三者が介入し、それによって夫婦関係が崩壊したときに子供がとる手段に一番近い気がします。 全体的には、70年代の頽廃的な学生運動が背景となっており、非現実的な人間関係と肉体関係が綴られており、どんよりとした印象を持たせながらも、最後にはホロッとさせる一文によってハッピーエンド的な印象を与える本でした。 | ||||
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友人に勧めれて読んでみました。さすが直木賞の授賞作だけあって最後まで飽きさせない展開ではありますが、時代背景にある1970年代、全共闘や浅間山荘事件もからませて、その陰に隠れた事件として主人公が犯す犯罪をクローズアップさせる狙いについては、目指すところが思惑どおり描かれているかどうか疑問に思うこともありました。地味で目立たない大学生の布美子がアルバイト先で出会う片瀬夫妻。今まで窺い知れなかった華やかでどこか淫靡な世界に急速に惹かれてゆく布美子。微妙な三角関係の先に夫妻の意外な秘密が次々と現れてくる。そして最後に布美子が下す結論。それはそれなりに衝撃的なものですが、そこに時代を絡める必要性は、布美子と片瀬夫妻の違いを際立たせる以外には感じられませんでした。 | ||||
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この作品は直木賞受賞作であるが、小池真理子作品の中での私の評価は低い。作品全体に、もっと時代の雰囲気を醸し出す必要があったのではないのかと思う。浅間山荘事件を起こした連合赤軍内では、「恋愛はブルジョアである」などと言ってリンチを加えていたらしいが、その対比として、矢野布美子が片瀬夫妻に抱いた感情を描き出せば、もっと良い作品になったと思う。「浅間山荘事件」という言葉自体は、作品内に何回か出てくるが、布美子達の日常に、その時代の空気は漂っていない。また作品の内容からして、「恋」というタイトルにも、釈然としないものが残る。 | ||||
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