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マイナス・ゼロ
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【この小説が収録されている参考書籍】
マイナス・ゼロの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.22pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全123件 1~20 1/7ページ
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初めて読んだのは河出書房新社版の単行本。定価580円。奥付を見ると昭和47年四版となっている。高校生のころである。既に無くしてしまったが赤い帯が付いていて、司馬遼太郎の推薦の言葉が書かれていた。 年を取るにつれ小さい活字に付いていけなくなり、文庫版を購入、その後さらにkindle版で再度読みました。今回再読。何十年経ても色褪せない面白さである。 最初読んだ時と、この小説の現代の年代がきわめて近いので懐かしい感覚はなかったが、当時横綱北の富士が小説ではまだ十両だったのが「アア、そうだったのか」と思ったぐらいです。(その北の富士さん、先頃お亡くなりになりました、ご冥福をお祈りいたします) わたしは戦前の東京の風景、風俗描写に興味があり、よく調べてあるなと感心します。一度だけ用事あり梅が丘へ行きました。当然予想はしてはいましたが、小説に描写された風景と全く違っています、あまりにも混み合って家が立ち並んでいるのにビックリしました。 今から100年前の東京から2025年現在まで、時代の変化を感じることができます。 | ||||
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今となっては若干古臭く、先の展開も読めてしまうのは仕方ないところ。 しかしながら、プロットの構成力や、昭和初期の風俗が眼前に浮かぶような綿密な調査に基づく描写力には目を見張るものがあり、それだけでも一読の価値がある。 タイムマシンものとして過度の期待を抱かすに、肩の力を抜いて読むくらいでちょうど良いのでは。 | ||||
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久し振りに再読(私のは2008年7月の改訂新版第1刷).私が昔の日本SFをよく読んでいた'80年代、本書は歴代の傑作の一つに挙げられていたものの現物を手にできず興味があったので、この復刊を店頭で見て即買いしたのを覚えています.昭和20年5月の東京空襲に始まり(主人公は13歳)、次は昭和38年5月、31歳の主人公がレトロなタイムマシンに乗って昭和7年に遡り、そのまま昭和38年5月まで人生を生き直すという、懐かしい感じのおとぎ話です(つまり同じ時代に自分が二人いる).文体がとても平易でわかりやすい.昭和を描いた小説というと私は独特の濃さや熱っぽさ、一種異様な高揚感やその裏腹の虚無感を感じたりするのですが、本書にはそうした脂っぽい体臭が無く、とても清潔でスマート.といって星新一さん作品ほど時代感や地域性が抹消されているわけではなく、著者の分身っぽい主人公を通して、洒脱で品が良いが華美ではなく、家業(自営業)を親から引き継いで平穏に営み、節度ある社交性を備え、時代の最先端の車や服飾や音楽、映画やラジオといった趣味に熱中し自足した、いかにも銀座界隈に生息していそうな都会人の姿が伺えます.昭和7年の銀座の賑わい、のんびりした雰囲気の世田谷区の描写もその爽やかな空気感が良いですね.主人公が生涯を通して付き合うことになるカシラ一家の人間味溢れる家族模様が愛おしい.最初の方にさりげなく埋め込まれた謎が、予想外のストーリー展開を経て、最後で綺麗に解かれる構成も洗練されています.令和の現在からみればややマイナーな知る人ぞ知る小説ですが、このまま消え去ってしまうにはちょっと惜しい、愛されるべき小説だと思います. | ||||
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過去何回も読み直しています。今回KINDLEを購入したのを機会にKINDLE版を購入しました。 とにかく傑作です。 | ||||
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昔の小説とは思えない、偶然見かけて一気に引き込まれて最後まで見てしまった映画のような、なんとなく文章の感じが北杜夫さんぽいというか、かわいくてノスタルジックで、ユーモラスで幸せな読書でした。 ストーリーは読んでのお楽しみということで伏せますが、個人的には主人公のいつの「時代」もその時代に合わせて楽しく生きるというか「過去(未来?)」に拘らず生きていく姿が非常に頼もしく可愛らしく感じました。気持ちの良い本でした。オススメ! | ||||
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小説家の恩田陸の紹介文でこの作品を知りました。どぎつさのない物語、念入りのリサーチ(解説に詳しい)が、井上ひさしにも通じる自ずからなるユーモアを生んでいると感じます。 | ||||
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昔、読んだときに面白いと思った。 | ||||
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これを高評価してる人や絶賛してる人は、どんだけ行間読める人なんでしょうか?文章の意味が全然頭に入ってきません。あと、話も全然進みません。四分の一くらい読んで、投げ捨てました。その他、言いたいことはたくさんありますが、他の低評価のレビューワーさんたちと同じことを書くだけになるので省略します。やっぱり、他人の評価は当てになりませんねえ。 | ||||
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結構ほったらかしにされたエピソードもあるけれど、昭和9年の東京の様子がおもしろかったです。 | ||||
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あとがきを書かれているのは昭和45年。ということはこの小説は50年以上経っているが一切色褪せていない。むしろ今のタイムリープものよりも完成度が高く感じます。 | ||||
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70%くらい読んだところで読むのをやめました。 なぜ高評価なのか分かりません。 中盤あたりが無駄に長すぎるし、無計画にタイムスリップしている時点でこれが30代前半の成人男性がやることなのだろうかと甚だ疑問があります。 あと、進数変換とか私でも思いつきます。どこがSFなんでしょうか? 3丁目の夕日みたいなノスタルジィ系の間違いでは? | ||||
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タイムスリップ物でしたが、展開が淡々としており普通の小説のような感じで読みました。 が、最後にすべてがつながり「なるほど‼」と引き込まれます。 ただ、自分で自分を産む、という所が読み終わった後から引っ掛かり、釈然としない。 サイエント・フィクションですから、医学的に変なんて事はそもそも大前提で気にする事は無いのですが気になる。(>_<)だから、星ひとつ減らしました。 | ||||
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家の近くにある本屋で初版を買った。通読できたのは、1990年代だったように思う。 実際にタイム・マシンがあれば、この物語のようなことも可能なのだろう。ただし、現在・過去・未来における時間や自己の存在、移動したときの物体の位置関係、マシンの素材、エネルギーなどの問題がかたずけばの話…。 読み終えて、やはり一人の男性の存在が気になってしかたがない。『鏡の国のアリス』より、俊夫と啓子、レイ子との間に、いささかエロティシズムが感じられる点では本書が面白い。 | ||||
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作家にとって、一生に一度だけ書くことが出来る傑作。 職業物書きでも そういった作品の創作機会に出会えない人が 大部分では無かろうか。 SFだけど、SF臭さは無い。 しかしながらタイムトラベルから帰結された 不思議さも最後まで楽しく感動できる! 徹 夜 本。 | ||||
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おもしろかった | ||||
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ストーリーに入り込めず、退屈になり、読むのが苦痛になってやめました。 | ||||
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"三人は、だまって、前方の空間を見つめはじめた。小さな窓の向こうが、白みかけていた。夜が明ける。新しい未来が開かれようとしている。そして、新しい過去が開かれようとしていた。"1970年発刊の本書は、早逝した著者の代表作にして、熱狂的なファンの支持により復刊されたタイムトラベルSF傑作。 個人的には以前から日本SFの古典的名作としてSF好きな人にすすめられていたのですが。今回ようやく手にとりました。 そんな本書は1945年の東京、空襲の最中にお隣に住んでいた学者風の『先生』がなくなる前に主人公の浜田に託した奇妙な頼まれごと【18年後の今日、ここに来てほしい】を叶えようと、時が過ぎてその約束の日、約束の場所を訪れた所、不思議な機械(タイムマシン)を見つけたところから物語が動き出していくわけですが。 なんでしょう。タイムトラベルSFというと『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の元ネタになったハインラインの猫SF『夏への扉』が比較として自然に浮かぶわけですが、あっちが【未来と過去を行き来しながらハッピーエンドを能動的につかみに行く】のに比べて、本書の主人公の浜田は泰然自若というか受身な性格で、昭和7年に飛ばされ、さらには時代に取り残されてしまっても"なるようになれ"的に未来を知っているのを逆手にとってヨーヨービジネスをしようとしたり、ギャンブルをしたりして【過去の世界を大いに楽しんでいる】のが何とも不思議な魅力があって面白かった。 また、分類としては確かにSFで後半こそ(ようやく)思い出したかの様にタイムパラドックスを意識して物語の回収が図られるわけですが。それはそれとして、やはり本書で圧巻なのはネットもなかった時代に著者がおそらくは莫大な資料を掻き集めて、物価なども仔細に紹介しながら作中に再現したのどかな戦前、また著者の実体験も大いに反映されているであろう戦後の【日本、東京の風俗、文化描写が近時代小説的に素晴らしく】匂いや音、息遣いが伝わってくるような圧倒的なリアリティがあって、最早、これは【貴重な昭和アーカイブ】ではないかとすら思いました。 日本SFの古典的傑作として、また昭和の東京を追体験したい誰かにもオススメ。 | ||||
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面白い! | ||||
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タイムトラベルものが大好きでこの本もいつか読みたいと思っていました。 なんとなく古い小説とは思っていたけど自分が生まれる前に書かれ、しかも戦争末期を軸に、その18年後やさらに昔の昭和7年の世界などが舞台です。普通なら古すぎてついていけないのでは?と思うところですが、いやいや、なにこの面白さは!!古いはずなのに文体が生き生きしていてものすごく親近感を持って読むことができました!東京が地元ではないし土地勘もないけれど、文章から頭の中にカラーの映像が浮かび上がってきました。そしてこの主人公の性格がなんとも。予想外の出来事が起こっても、さっさと諦めてさっさと切り替えて、さっぱりした気性というのか、飄々とこだわらないのです。作者自身の性格なのでしょう。時々さらっとユーモアもあり。物語の中でこの作者と意識と意識が繋がったような、かけがえのない友情を築けたような、不思議な読後感でした。 | ||||
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SFとして、タイムパラドクスに挑んでいるのは分かるが、今銀座に勤めているから 面白かったが、地縁が無い人が読んでもつまらないと思う。 | ||||
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