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(短編集)
法月綸太郎の冒険
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法月綸太郎の冒険の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.89pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全18件 1~18 1/1ページ
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探偵・法月綸太郎の短編集は初めて読みました。 殺人事件からそうでない物まで、様々なタイプのミステリが読めます。 | ||||
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短編集で読み易いが、かなりクセがある。作者と同名の名探偵と刑事の父親。さらにこの作品集のタイトルまで、堂々としたエラリー・クイーンのリスペクトぶりが、まず楽しかった。 推理法もクイーンばりの論理重視だが、特に前半は扱ってる事件が奇抜で、推理を楽しむよりも、そちらに気を取られた。後半の図書館ミステリー連作は、事件は小粒で、日常の謎系だけど、逆に推理そのものを楽しむ事が出来たと思う。 いかにも作者の原点っぽい、粗削りな前半と、ミステリーとして、綺麗にまとまった後半。好意的に見れば、一粒で二度おいしい作品集。バラバラでまとまりがないとも、言えそうだけど。 | ||||
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なぜ死刑執行当日に死刑囚は殺されたのかって この一文だけで中身を読まなくても動機がすぐにわかりました。 全てそうなんだけど、ほーんと思い付きだけ書いたっていう作品ばかり 文章は硬くておしゃれじゃないので読みにくいし、センスのかけらもな いですね。読むのがとても苦痛で、途中でなげだしました。 男が恋人の肉を食べた理由など…その発想が下品で幼稚で吐き気がしそう になりました。話しが気持ち悪いのではなく、こんな事書いてホワイダニ ットの極致だと思っているのでしょうか。 この作者の作品はこれから一生涯読むことはないでしょう! | ||||
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面白かったです | ||||
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第1話、第2話で充分満足してしまう位の傑作だと思います。カニバリズム小論の最後の最後、自分には安孫子武丸さんの「殺戮にいたる病」のような衝撃を覚えました。 | ||||
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前半の作品は探偵役の親子以外共通の人物は登場しませんが、後半の4作品は図書館司書が相棒役として登場するシリーズもの?です。 謎の奇抜さは、死刑直前の死刑囚の殺人や、カニバリズムが出てくる前半の諸作のほうが抜きん出ていますが、納得できるように動機が説明されていないので、物語の不自然さが目立ちます。綾辻行人氏の「どんどん橋、落ちた」のように推理問題に徹すれば良かったのかも知れませんが、それはそれで事情が許さなかったのかもしれません。 後半の作品のほうが謎が小粒になった分、物語としてはまとまっていたように思います。 | ||||
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中身の無い話を延々としていてくどい。法月綸太郎の話し方が気持ち悪い上に、父親同伴で登場というのも気持ち悪い。警視ってそんなに暇ですかね。 絶賛されている死刑囚パズルも、わざと小難しく書いているだけで、何のことはない簡単な論理で(公務員試験の簡単な推論テストレベル)かつ伏線バレバレな話である。しかも動機が意味不明。 最後まで読めば、面白さが分かるかもと頑張ったが、法月綸太郎が気持ち悪いだけだった。 | ||||
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死刑囚パズルが傑作なので、そのためだけに買うのも有りだと思います。魅力的な謎、論理的な推理、衝撃の結末。どれを取っても一流で、読まないと損をするレベルです。他の作品も悪くはないのですが、死刑囚パズルと比べるとやや劣ります。個人的には黒衣の家が好きでした。カニバリズム小論はちょっと……。まあ、好きな人はとことん好きな作品なんでしょうけれど。とにかく、死刑囚パズルがおすすめなので、ぜひ読んでみてください。 | ||||
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本書にもよく出てきますが、コナン・ドイルやエラリー・クイーンなどの王道で昔ながらの推理小説が好きな方におすすめしたい本です。 それ以外のミステリー好きにも勧められる本です。 短篇なので飽きません。一つ一つの話が面白く、どれもあっと言わせる珠玉のミステリー。 買うか迷っている人は、1話目の「死刑囚パズル」を読むだけでもこの本を買う価値があると思いますので買うことをおすすめします。 | ||||
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悩める探偵としての姿が強調された悲劇性の強い法月探偵の長編シリーズとは異なって短編では別人のように嬉々として探偵ごっこにいそしむ法月探偵が堪能できる短編集第一作。最初の死刑囚パズルだけが中編と言ってもいいくらいのボリューム。図書館を舞台にしたシリーズものらしき後半の短編もなかなか楽しい。 カニバリズムを扱った猟奇的な作品もあるが、何故かライトでユーモアミステリーのような雰囲気。 やはりこの中では最初の死刑囚パズルの読み応えが凄い。 長編とは雰囲気がかなり異なるが法月探偵シリーズのファンなら短編集も是非と言ったところ。 | ||||
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とにかくめちゃめちゃ面白かった。ただ、この前に、犯人が直ぐ分かり、伏線なし、動機雲散霧消、気取っただけの、辟易する森某とかのミステリィなんぞを読んでいただけに5割増しで面白く感じたことは事実ですがね。 のっけの「=Y」の悲劇はなかなかでしたよ。ダイニングメッセージとしてはかなり優秀な部類に入るんじゃない?(自分としてはクイーンの後期作のダメ小説を数作読んでダイニングメッセージ物は勘弁と思っている口ですがね) 犯人はこいつじゃないかな、とは疑っていても、肝心のダイニングメッセージが解けないんですから。大抵のダイニングメッセージ物って理不尽なまでの思考過程を通らないと意味が解けなかったり、曖昧すぎて結局犯人特定に至らない物がほとんどなのですが、この作品では幾つかの手がかりから充分解ける(でも相当難しいのでは?)範囲であり、かつダイニングメッセージその物は決定的に犯人を指し示す物である点が素晴らしい。 バラバラに思えるすべてのパーツが、所定の位置にぴたりと納まり、謎が氷解する醍醐味を久方ぶり(森某とかのミステリィでは全く味わえませんでしたから)に味わいましたね。 自分の膝をぴしゃりと叩いて「くそっ」と呟き、自分のボンクラさを呪う。推理小説の醍醐味じゃないですか。ただそれは本作のように論理がしっかりしていれぱこそ。 他の作品も「密室物」などで楽しませてくれますが、若干気になったのは、伏線の少なさだろうか。まあこれは短編集と言うことで仕方のない面もあるが、J・D・カーや泡坂妻夫張りに伏線が張り巡らしてあれば言うこと無しの5ツ星だったのだが……。 この作者の他の作品も読んでみたい、そう思わせる作品集。法月綸太郎を読んだことのない人に勧めたい。 | ||||
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◆「切り裂き魔」 図書館にある蔵書のうち、ミステリだけを狙って、 冒頭の数頁が切り裂かれるという被害が多発した。 犯人の動機、そして意外な「真犯人」とは? ◆「緑の扉は危険」 幻想文学マニアの菅田邦暁が、自宅の書斎で首を吊って死んだ。 菅田は、自分の膨大な蔵書を図書館に寄贈したい、という遺言 を遺していたのだが、なぜか未亡人が引き渡しに応じない。 直談判にいくことになった穂波に同行した綸太郎は、他殺を疑い、死体 が発見された書斎を実地で見分してみるが、そこは完全な密室だった。 書斎は、膨大な蔵書を収めた図書館の真下にあり、 唯一の出入り口には、内側から閂が掛かっていた。 じつは、その反対側に、庭に通じる施錠されていない ドアがあるのだが、以前から開かずの扉となっていた。 菅田は、H・G・ウェルズの「塀についたドア」に出てくる〈異界とつながった 神秘的な緑の扉〉から採って、そのドアを〈緑の扉〉と呼び、周囲の人間に、 〔自分がこの世を去る時、〈緑の扉〉が開かれるだろう〕という謎めいた言葉 をのこしていた……。 不可思議な謎が、結末で合理的に絵解きされますが、その解法が、 大喜利の答えのような機知/稚気に溢れたものであるのが素晴らしい。 ◆「過ぎにし薔薇は……」 複数の図書館で、毎日三冊ずつ、何の関連性もなさそうな本を借りていく女性。 彼女は、本を選ぶ際、天小口だけを気にしているらしいのだが……。 やるせない余韻を残す《最後の一撃》ものです。 ◆「土曜日の本」 ◆「死刑囚パズル」 | ||||
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法月の短編集は本当に粒揃いだ。今作も推理小説好き以外には全くアピールしないだろうが、本格ミステリ好きには絶対にオススメできる作品集。色々な作家が短編集を出しているが本格ミステリ作家の短編集の中では法月が一番ではないだろうか。 新冒険も勝るとも劣らない傑作。 | ||||
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1992年に講談社ノベルスとして出たものの文庫化。 7篇の短篇が収められている。大学時代の習作をリライトしたものから、92年頃の作品まで。 出来はかなりバラバラ。はっとするような切れのあるトリックに驚かされたと思えば、どうしようもない楽屋落ちに脱力したり。しかし、どの作品にも法月氏特有の論理性、文体の格好良さがあらわれており、堪能できた。 長編と違い、法月父子に「嫌われる名探偵」の役割が振られていないのにもホッとする。『頼子のために』のハッピーエンド・バージョン(著者自称)があったり。 法月氏の作品のなかでは、比較的、軽く読める一冊。 | ||||
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生首に聞いてみろ から、氏の本に興味が湧き、手っとり早く短編集を拝見したんですが…。なんですか これ? 推理にもおよばない、自己の世界にだけ没頭していて、「だから?」みたいな描写が多かった。しかも、最後のオチもみえみえでした。赤川次郎のアダルトバージョンみたいな感じですかね? 深みや味がない…。「カニバリズム~」は好きでしたけどね。 | ||||
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法月綸太郎の第一短編集。エラリー・クイーンやシャーロック・ホームズに習っての『法月綸太郎の冒険』である(●^o^●)。しかしながら内容は極めて濃密である。特に『死刑囚パズル』には唸る。『死刑』に対する文献・論調は古くはそれこそエラリー・クイーンの『Zの悲劇』、最近では島田荘司の一連の死刑考察が出色だが、その法的取材の深さが伺い知れる大傑作だ。あわせて7編中4編が『図書館もの』だ。ここでは島田荘司の石岡君に対峙する里美と言うべきか、むしろ『Zの悲劇』のペーシェンスと言うべきか、法月綸太郎の相棒たる沢田穂波が登場する。彼女と綸太郎の会話が石岡・里美コンビくらい絶妙で面白い。あと思ったのは、この中の1編『土曜日の本』や後の長編『ふたたび赤い悪夢』の題名である。プログレシブ・ロック好きならピンとくる題名ばかりだ。つまり、『土曜日の本』は『Starless and Bible Black』の『Book of Saturday』であり、『ふたたび赤い悪夢』は『Red』の中の『One more red nightmare』に違いない。氏はキング・クリムゾンの大ファンなのだろう。閑話休題。イチ押しの大傑作である。 | ||||
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行儀が良過ぎるほどフェアな本格ミステリ短編集。でもやっぱり、名探偵の第一短編集のタイトルは「 ~冒険」でなくちゃね。 | ||||
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この短編集にはミステリ短編でも屈指の名作(迷?)の死刑囚パズルが収められています。この短編を読んであなたも絶句して下さい。本当にすごいです。逆に後半の穂波シリーズはほのぼのしていて軽くてこちらも好きです。 | ||||
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