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毒殺魔の教室
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毒殺魔の教室の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.68pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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30年前に小学校のクラスで起きた毒殺事件の真相を、当時を知る人々の証言から少しずつ明らかにしていくという作りには引き込まれた。『壬生義士伝』のようなスタイル。 残念なのはいよいよ「真犯人」と「その裏にいた人」との対決の場面が内容の割に長丁場でまだるっこしいこと。事件を暴くことよりはそれに関わった人間の心の動きを描きたかったのだとは思うが、もう少しテンポよくできなかったかなという感想です。 | ||||
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ミステリーはやっぱり面白いなぁ。でも内容が少し悲しかったです。 | ||||
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インタビュー形式で始まる本格的な推理小説。とても面白かったです。 | ||||
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リーダビリティが高く、オチも良かったのですが、 告白を読み終えた後だったので、タイミングが悪かったです。 けっして、この小説が劣っているわけではないのですが、 似たような小説を続けざまに読んでは駄目ですね。 告白をまだ読んでいない方にオススメです。 | ||||
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(株)宝島社等主催の第7回「このミステリーがすごい!」大賞優秀賞を受賞した作品に加筆し、2009年1月に刊行された本書は、「毒殺」を扱ったミステリ。 ある地方都市の那由多小学校6年6組で、事件は起こった。 優等生の楠本大輝が、給食に出された牛乳を飲んで倒れ、病院に運ばれたが死亡。 牛乳に毒物が混入していたのだ。 その3日後、同級の三ツ矢昭雄が、遺書をしたため、同じ毒物を飲んで死亡してしまう。 事件は解決したものとして、30年が経過したが…。 物語は、事件30年後の設定で、関係者の「証言」や「告白」「手紙」などが掲載され、いわゆる二人称形式で、物語は綴られていく。 本作品は、選考会の直前(2008年8月)に、その年のベストセラーとなった「告白」(湊かなえ著)が刊行され、学校のあるクラスを舞台に、モノローグ形式で展開するという設定から、その類似性が話題となり大賞を逃したようで、「不運」な作品と、巻末解説に綴られています。 しかし、モノローグ形式自体は、それほど珍しいものでもなく、「告白」との類似性はあまり気になりませんでした。 むしろ、「告白」は、新人賞受賞作の短編を膨らませ、長編に仕立てていると思われますが、本作品は、当初から「長編」として構成されており、「長編ミステリらしい伏線の妙と、二転三転の展開」は、本作品の方が楽しむことができたと思います。 ただ、惜しむらくは、題名から明らかなとおり、ミステリでのひとつの分野といっても良い「毒殺もの」なのですが、水準以上の出来ではあるものの、「新基軸」かというと、ちょっと弱いと感じられることでしょうか。 さらに、欲を言えば、本作品はホワイダニット(なぜ、ある毒物が使われたのか?)で勝負しているようですが、古典的な作品にあるような、ハウダニット(どうやって毒物を入手し、飲ませたのか?)に挑戦してもらえると、もっと嬉しかったかも。 | ||||
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独白タイプのこれは、まるで湊かなえの「告白」だ。 そうしてまさか?の、牛乳に混入された毒!!! でもでも、これってこのミス大賞よね? きっと作者の意図があってこうなっているはずよね? となればそう、こんなカンタンな話じゃおわらないのよねねね??? 地震の影響で東横線がすべて各駅停車。 その余波でみなとみらいから渋谷駅までの間に、読み終わっちゃった上巻。 いやいや後半、きっとオオバケするのね? さ、後半後半!! | ||||
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ストーリーは面白かったですが、主人公達の現在と当時の年齢には正直違和感を感じました。当時の小6にしては大人すぎ、現在の40代にしては幼すぎます。主人公達の現在の年齢は20代後半から30代前半くらいにした方よかったと思います。 | ||||
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過去の事件に対して関係者の証言を元に解き明かしていくミステリー小説. 変に驚かすような場面は作らず,オカルトにも逃げていない. フーダニット,ハウダニットはすでに明らかであり,ただただワイダニットを追求していく手法は面白かった. 示される真相は十分に納得のできるものとなっており,こじ付けが無いという点も評価できる. 良質なミステリーだった. | ||||
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ミステリーには二種類ある。一つは物語の進行中に殺人事件が発生し、その経過と解決までの過程が描かれるもの。もう一つは物語が始まるときにはすでに殺人事件は終わっており、その真相が明らかにされる過程が描かれるもの。 映像化して面白いのは前者かも知れないが、小説として面白いのはむしろ後者ではないだろうか。映像によっては表現することのできない「過去」(フラッシュバックという方法があるがそれはあくまでも現在化された過去でしかない)は言葉によって語るしかないが、「語り」は「騙り」を必然的に含まざるを得ない。もはやどこにも存在しない、しかし確かに実在したはずの過去をめぐって謎が謎を呼び、記憶のヴェールに包まれたその神秘性が、目の前にあるクリアな現在が持つ迫力や臨場感を凌駕するミステリーを形成する。本書はそのような「過去」の持つ神秘性を最大限に活かした作品と言えよう。 三十年前に小学校の教室で発生した毒殺事件。給食の牛乳を飲んだクラスの優等生が死に、その二日後に犯行を認める遺書を残して同じクラスの劣等生が同じ毒を飲んで自殺。忌まわしいとはいえとっくに終わったはずの事件の背後にあった複雑な人間関係が、当時の同窓生たちの証言によって次第に明らかにされてゆくのと並行して、今現在それを調査している人物の輪郭も次第に浮かび上がってくる。 もともと一冊の単行本だったものが文庫版では上下二冊に分かれているが、上巻を読んで下巻に手を伸ばさないのは至難の業であろう。過去だからこそのスリルとサスペンスに満ちた佳作である。 | ||||
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すごいタイトル。「毒殺魔」なんて聞いたことなし。さらに「教室」と続く。 これだけで、本屋にこの書があったら手にしてしまう。 えい、買おう、読もう。 プロローグからエピローグまで著者のサービス精神に気持ちよく乗り、一気に読ませる。 自分の小学6年生の頃を、作品の時代背景との差異を考え思い出してしまう。 義務教育の小学校。生々しい描写。 そう、小学6年生はガキではない。特に女子はそうだった。男子も負けてはいなかったが、なにせ女子のほうが肉体変化は激しかった。 男子たちは戸惑うこと多かった。 一章ごとにワクワクさせてくれる。 文章もわざと固さをのこしている。 これだけの作品、久しぶり。自己の子ども時代を再点検できる。 本当だったら、もう一捻りするかもしれない結末を、それをあえてしなかった著者に敬意を表する。 | ||||
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塔山郁のデビュー作であるこの本は図書館の新刊コーナーで何気なく手にしてパラパラと読み面白そうだったので借りて来ました。 第7回「このミステリーがすごい!」大賞の優秀賞受賞とだけあって、なかなか読みごたえがありました。 モノローグ型の文体で始まりましたが、どんどん明かされて行く真相は興味深かったし意外性もあり最後まで一気に読めました。 デビュー作とは思えない仕上がりで次に出版される本もぜひ読んでみたいと思いました。 | ||||
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30年前の事件にしては、皆がよく覚えているなあと思ったが、級友がふたりも死んでいるのだから当然かと納得。 それにしても作者はかなり熱を入れてプロットを練ったのだと思う。 残念なのは湊かなえの告白を読んだ直後だったので、類似点が気になってしまった。 作者がマネをしたわけではないのだが、不運としか言いようがない。 ラストの対決場面は私にとっては少し長すぎた気がする。もう少し圧縮できたのでは? | ||||
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小学校の教室で男子児童がクラスメイトを毒殺し、その3日後に犯人の男子児童が自殺した事件が発生してから30年後、再び事件の関係者たちから当時の状況を聞いてまわるところから物語は始まる。前半部分は関係者の証言をもとに事実関係を整理していき、後半部分で一気に事件の核心に迫るストーリーで、特に後半部分は次々に新たな事実が判明し、一気に読んだ。30年もたっているのに事件の詳細を覚えている反面、事件が起きたことに対するクラスメイトの苦悩の様子があまり描かれていないのが気になったが、事件自体はそこそこ楽しめた。 | ||||
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今年の「このミス」関係の中で一番破綻のないミステリーという気がします。 というより、掴みだけでそれ以降はイマイチというのばかりですが・・・ とりあえず他の作家と同様2作目に期待といったところでしょう。 | ||||
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