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(短編集)
展望塔の殺人
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展望塔の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.60pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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※レビュー者は2000年生です 最初の作品『緑色の死』が正しく18世紀以降のエメラルドグリーンに含まれたヒ素による緑=死のイメージを踏襲し、探偵小説といえば『緋色の研究』『赤い部屋』その他諸々血なまぐさい赤色なのと対象的な毒々しさが秘められていた。恐らく昭和後期までは銅の錆である緑青も有毒と捕らえられていた名残と受け取ることもできるだろう。本作が個人的に好きなのは大下宇陀児『凧』のように親子の犯罪物であって、無垢な少年という犯罪から程遠い存在があるからだ。そこに作者の見事な語りと演出が加わり傑作となっている。 他の作品は清張の社会派だったり乱歩丸パクリだったりしたけれども、いずれも雰囲気は楽しめるが真相の捻りがなく、ただ普通の通俗小説を読んでいる気分だった。 | ||||
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書評などでは島田氏の全盛期の傑作短編集とうたっていますが、やはり島田氏は長編の方が断然面白い。本作は本格推理ものというよりショートショート的なオチありのブラックな作品集といった印象。全て氏ならではの謎とそれの論理的な謎解きという形式をとっているが、もともと島田氏のトリックはよくよく考えるとバカバカしい・・というものが多いので、長編だとそこに圧倒的なテーマと人物描写が加わり面白さが倍増されていくのだが短編だと謎とオチしか基本的に書き込めないためイマイチな印象。が表題作などは社会的なテーマが織り込まれて読み物としては深いものがある。氏のファンなら読んでおいて損はないだろう。 | ||||
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