■スポンサードリンク


ドグラ・マグラ



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

ドグラ・マグラの評価: 3.96/5点 レビュー 504件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.96pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全504件 481~500 25/26ページ
No.24:
(5pt)

奇書ではなく稀書

最初に読んだのは高校の時。よく分からなかった。大学の時に再読したが、その時には、作者が表現をしたかったことが何となく分かった。本書は非常に良く出来ています。純粋に物語としての面白さ、ヒトという生物の持つグロさ、人間固有のモラル・インモラル等々、個々の読み手によって、強調される部分が違うでしょう。おすすめの一冊です。
ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)より
4041366038
No.23:
(5pt)

絶望という名の輪廻転生。

 どこの国だったか忘れたが、かつて囚人に対する刑として次のようなものがあったらしい。1日目は、囚人にスコップを渡し地面に穴を掘らせる。そして、2日目には、1日目に掘ったその穴を埋めさせる。そんな作業を延々と幾日も続けさせるうちに囚人は生きる希望さえ失なうほどの苦しみを覚え、終には、囚人は神経がふれてしまうのだと言う。そんな感覚を読了後この小説は感じさせる。明確な悲劇とか、苦痛とかそういった類の鋭い痛みを伴った感覚ではない。目覚めた直後のぼんやりとした感覚と、果てしなく続くかのような空虚。「結局、何をやっても無駄なんだ・・・。」という絶望が未来永劫果てなく続く。長編小説であり相当の長さだが、、最も驚愕すべきは、作者が本書によって伝えたいことは作者の名と同じく「何も無い・・・。」と言うことだ。
ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)より
4041366038
No.22:
(5pt)

奇跡

 これを読む者は、一度は精神に異常をきたすと伝えられる、伝説的本。 内容もかなりいっちゃってて、みんな狂ってる狂ってる。 読み終わるまで本当にあっというまで、何が起こったのか、何が起こらなかったのか、それすらが混沌の中に沈み込んでいく。一応、読み終われば、一応の解釈は得られるが、深く読み込んでいけば、そんな解釈すら揺らぐほどのめまいを起こす。 本好きなら一度は読んでおくべし。
ドグラ・マグラ (下) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ドグラ・マグラ (下) (角川文庫)より
4041366046
No.21:
(5pt)

どうしても2回以上は読んでしまう。

少ない登場人物で構成された大作である「ドグラ・マグラ」は、読中は息苦しく窒息感を感じ、読後はやっと開放はされたが自分がメビウスの輪に嵌ってしまった様に感じてしまった。どうしてもミステリー界での取り上げられが多い作品では在るが、文学としてももっと再評価されてしかるべきでは?夢野作品を「ドグラマグラ」から読みたいという人は、コンパクトに名中・短編をまとめた現代教養文庫の方がお勧めです。(この1冊では偏った形で著者を理解してしまうのでは?)
日本探偵小説全集〈4〉夢野久作集 (創元推理文庫(400‐4))Amazon書評・レビュー:日本探偵小説全集〈4〉夢野久作集 (創元推理文庫(400‐4))より
4488400043
No.20:
(4pt)

 

謎解きとは別の部分で読んでいて「ハッ」とする文章が僕にはいくつかありました。まさしく白昼夢から醒めた時のように。またはこの物語中で語られる心理遺伝を起こしたときもこのような感覚になるのでしょうか?夢か現実か? 正常か異常か?がわからなくなるような混沌とした世界観に引きずり込まれる見事な作品でした。
ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)より
4041366038
No.19:
(5pt)

少なくとも四つのアイデアを内包する

一級の幻想小説ではある。読後、いくつの幻想アイデアが重複しているのか数えてみたが、物語全体に影響を及ぼすオチのようなものが少なくとも四つある。考えれば考えるほど奥の深いアイデアである。読む人によっては、四つ以上のアイデアを発見する人もいるかもしれない。主人公がいったい睡眠をいつとっているのか気になった。しかし、ちゃんと四時間も昼寝していることに気づいた時は、戦慄というか爆笑である。昼寝をしていない他の登場人物たちは、場合によっては、全員発狂である。読みごたえのあるアイデアは確かにこの本にはある。興味のある人には、一読して、いくつのアイデアが発見できるか試してみて欲しい。
ドグラ・マグラ (下) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ドグラ・マグラ (下) (角川文庫)より
4041366046
No.18:
(1pt)

奇書

独自の文体や不可思議な臭気が終始漂っている作品です。読者は、描写されている様々な事象が何らかの意味を持っていると考える事によって各々独自の解釈をこの作品に下すことが出来ます。また純粋に精神医療に対する提言として読むことも出来ます。私は雰囲気だけでも十分堪能できました。「読むと発狂する」という噂や自費出版という事実が大きく謳われますが、ドグラマグラが奇書であるという先入観を持つことによってより作品に心酔出来るようにとの奇書読者間の粋なはからいのようです。
ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)より
4041366038
No.17:
(5pt)

日本の幻想小説、ホラーはこの小説に始まる

日本で幻想文学小説を始めて書いたのは著者の夢野久作であろう。この小説が日本の猟奇・ホラーの原点とレビュアーは断言したい。論客、呉智英氏が大学の文学・思想サークルに入部した時に、先輩が口にだしたのがドグラマグラという小説の名前だったそうだ。ストーリーは精神病院で目覚めた青年が記憶喪失の状態から始まる。なぜ自分がここにいるのかわからない。二人の医師がいれ代わり病室に現れ、それぞれ異なる経緯と状況を主人公に語り、主人公は混乱する。読者も主人公と同じく混乱の中に、巻き込まれる。隣の部屋には少女がいるようだ。小説の中にはアホダラ経や論文「胎児の夢」が入れ子で挿入され、主人公の過去が中国の皇女の逸話と重なりあって、読者は混乱した迷宮の中で迷子のような不安と不思議な快感を感じる。ブーンという音で主人公が目覚め、エンディングはまたブーンという音で終わり、スト-リーは円環構造である。映画化された時は小説に全く忠実な世界が美術監督の木村威夫でビジュアル化され、感激した。故桂枝雀の教授役がよく似合っていた事が印象的だった。
ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)より
4041366038
No.16:
(5pt)

夢野久作とドグラ・マグラのための本

本書は夢野久作集と銘打ってありますが、夢野久作の作品を全く知らない方にとっては少なからずとっつきにくい内容になっていると思います。その理由としては、収録作品が「瓶詰の地獄」「氷の涯」「ドグラ・マグラ」の三作しかないうえに、代表作である「ドグラ・マグラ」が全804P中631Pを占める大長編であることがあげられます。このことから本書は、夢野久作集というよりは、集大作である「ドグラ・マグラ」を読むための一冊といってよいと思います。そういった意味で、「ドグラ・マグラ」として薦めるのなら、三大奇書の一つとして読みたい方や夢野久作作品の終着地点として読みたい方など、「ドグラ・マグラ」に集中して興味がある方が最適だと思います。夢野久作の短篇や中篇がたくさん読みたいという方には、収録作品数が少ないのであまりお薦めしません。付録として収録されている「夢野久作の作品について」は夢野久作の息子さんである杉山龍丸氏が書かれたものです。本書を最後まで読み終えた後のステキなお楽しみです。
日本探偵小説全集〈4〉夢野久作集 (創元推理文庫(400‐4))Amazon書評・レビュー:日本探偵小説全集〈4〉夢野久作集 (創元推理文庫(400‐4))より
4488400043
No.15:
(5pt)

・・・・?・・・・

何故だか、リンチーっぽい。(違うかな?)
ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)より
4041366038
No.14:
(3pt)

幻覚の迷路

精神病院の一室から物語は始まる。一切の記憶をなくした若い男と微妙な対立を見せる二人の学者をメインに、精神病院の隣室にいる男の婚約者という美少女や精神科の患者、男の母と叔母が出てくる。ドグラ・マグラは堂堂巡りとか幻魔術を現す言葉として本文の中で解説されているが、脳髄の地獄とも形容される。そして話は遺伝子の中に祖先の記憶が宿りそれを胎児は夢に見る、という説からなぜか古代中国に飛んだりもする。精神病棟の一室から一気にドグラ・マグラの世界に入り込み、本を読み終えて一気に真のドグラ・マグラにたたき落とされる。精神世界の迷路にはまりたければお勧め。推理小説なのに、読み終えて犯人がわかってもそれがポイントではないことに気づく。人間の精神がどこまで転がっていくか、限界に挑戦しているような気がする。だけど正気と狂気の境はあるのだろうか。誰がそれを決めるのだろう。それこそが「胎児の夢」だと言えるのかもしれない。
ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)より
4041366038
No.13:
(5pt)

胎児の夢

「胎児の夢」ということが理解できなかったなら、おそらく、この作品の価値を少しも見出せないだろう。しかしながら、なだいなだ氏の解説の通り、この作品は誰にも理解できるものではなく、それだからこそ様々な解釈の余地を残していると言える。明確な結論を欲しがる性格の人は読むべきでないでしょう。この作品は結論としては示されていない。ここから何かを自分で見つけ出さねば、全く何の意味もないだろうと思われる。中盤から主人公らしき「私」が資料を読み始めるのだが、そこが古文だったりするし、動きがないので退屈に感じる。そこは読者にも錯覚を起こさすための、作者による計画的な罠である。ここを乗り越えたら、終わりまでが短すぎると感じるくらいだろう。
ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)より
4041366038
No.12:
(2pt)

期待が大きすぎたのか?

「読むと気が狂う」という伝説の怪書だが、期待はずれ。登場人物、出来事のエログロ度も、脳の軸のズレ具合も、現実を超えるものですらない。登場人物が少ないことも、ネタばれ感を誘引している。話や言葉のリズムには見るべきものがある。でも一番インパクトがあるのは表紙の絵。これをレジに持っていくのは勇気が要ります。
ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)より
4041366038
No.11:
(5pt)

頭をおかしくしたい人へ

この本をよんでいると頭がおかしくなります。というのも、夢野の独特な世界にひきずりこまれてしまうからです。精神遺伝を主題にした推理小説。始めはこの小説の不思議な雰囲気のせいで先に進みにくいかもしれませんが、そのうちにすごくおもしろく読めます。最後には、自分の存在意義まで不安にさせられるかもしれません。輪廻転生、精神、アイデンテイテイー、これらの答えのない自己への疑問を夢野自身がこの小説の中で奮闘して、なんとか導き出しているものです。すごくおもしろかった
ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)より
4041366038
No.10:
(3pt)

なんじゃこりゃー!!

高校時代、読書家の友達から薦められ、普通に名作を期待していた私は大混乱!感想を求められて、返答に困るほど気持ち悪い作品でした。ホントに狂人が書いたアマチュアの作品かと思いました。ぐるぐると自分自身が実験をされているような感覚を味わいました。でも、独自性はあるかも。奇妙奇天烈な作品を求めている人にはお勧め。あまりのインパクトに、名前と作品名はずっと忘れられませんでした。それに、みなさんのレビューを読んでいたら、私の気付かない深さがあったのかも知れないと、もう一度読んでみようかとも思いました。でも、やっぱり苦手かも。感性の柔らかい子供のうちは読まない方がいいです。(読まないと思うけど)
ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)より
4041366038
No.9:
(5pt)

夢か現か

夢か現か、という言葉がそのまま当てはまるような奇書である。思うに怪奇小説や幻想小説というのは、本書のような「しかけ」があって始めて成立するのかもしれない。読者を引き付けずにはおかない文体、奇妙だが読者を迷い込ませるような物語構成、どれも天才的な仕事である。
 途中中だるみする感はあるが、しかし本書の独創性と、後世に与えた影響を考えれば、それはまあ良しとしようかなくらいに思ってしまう。これが稀に見る大作か、はたまた問題作かは読者が自然と感じ取るだろう。
ドグラ・マグラ (ハヤカワ・ミステリ 276)Amazon書評・レビュー:ドグラ・マグラ (ハヤカワ・ミステリ 276)より
4150002762
No.8:
(5pt)
【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

世界文学の最高峰

 日本から生まれた文学で唯一の、世界遺産とも呼べるべきスケールと独自性を持った作品。ドグラマグラにおいて体現されている思想の普遍性はドストエフスキーに匹敵する。
ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)より
4041366038
No.7:
(5pt)

いやー

賛否両論あるようだがかなり面白かった。確かにあらゆる視点や考えからすると頭がおかしくなりそうなほど混乱をきたす。と言うわけで私は此れをおおまかに進めていって理解していったわけです。しかしここまで面白いことを考えれる作者はそうそういないと思う。まさに夢想家。まさに夢野久作である。表現がそして面白い。これは文で表現しきれないので是非読んで欲しい後半は少々グロイ表現もあるので、そういうのが苦手だと言う人にはお勧めしない。
ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)より
4041366038
No.6:
(5pt)

単行本を購入して家宝にしましょう。

日本三大奇書の1冊。10人が読んだら10人が違った感想を持つといわれる奇書、というより怪書。ハマり込んだら最期、アナタの正気は瓦解する。
ドグラ・マグラ (ハヤカワ・ミステリ 276)Amazon書評・レビュー:ドグラ・マグラ (ハヤカワ・ミステリ 276)より
4150002762
No.5:
(5pt)
【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

何度も読める作品

私が大学のころだからかれこれ15年前くらいに映画化されたものである。映画化されたと聞いた時には、どうやって裏切らずやってくれるのだろうと。期待は役者にも裏切られない珍しいものだった。本は完璧なくらいの目に浮かぶような文体である。夢野の中では「あやかしの鼓」も大好きだがこれだけの長編を飽きさせる事の無くかけるのはすばらしい。いつまでも読後、スカラカチャカポコと頭でなっているのは私だけではないだろう。一読をお勧めします。
ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)より
4041366038

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!