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ドグラ・マグラ
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【この小説が収録されている参考書籍】
ドグラ・マグラの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全504件 381~400 20/26ページ
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この物語は記憶に関する秘密、知ると言うことの秘密に触れています。あまり踏み込んだ場合現実に戻れなくなるおそれがあります。明るい部屋で、30cm以上離れてお読みください。また 二時間に一度ご休憩を はさみ、無理せづ、ご覧下さい。 作者の夢久さんは、禅の坊さんでもありますから、おそらく 唯識という仏教哲学をモチーフにして、物語の重要部分を構成しているように思われます。 唯識では、自分の奥深くに自分を自分たらしめる自我原型(マナ識)更にその奥に絶対智たるアラヤ識があるとしています。 ソクラテスの想起論も似ていますが、仏教では、容赦ない否定的な解釈に、なっています。 自我原型とは動物的欲求の集合体であり、私達が自我と思っているのは、マナ識が外部刺激に反応し造り上げた影に過ぎない としています。マナ識とは脳髄迷宮に住む牛頭人身というところでしょうか。 更にアラヤ識は、全てを知っているが、善悪の区別をもたず、 ただ、ひたすらに生み出すだけの存在です。まるで盲目にして 白痴の創造主のように。 むやみに心の内部を探るのは、危険ということです。 しかし、この物語は、主人公の毀れゆくきっかけの事件を探るものであり、それには、彼の失われた記憶を思い出すしかありません。 我々も、彼とそれを追体験することになります。故意に我々の脳髄を疲労させるような、不可思議な記録資料を次々に読まされ、判断力を失い、彼と脳髄迷宮を さまよいゆくのです。 はたして、戻ってこれるのか、あるいは、迷宮の化け物に遭遇して頭から喰われほろびるか、この物語は、あなたにも危険かもしれませんよ。 ウフフ アハハ イヒヒヒヒ | ||||
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その昔、どハマりして読んでいました。 私が持っていたのは、米倉斉加年さんのイラストが表紙の文庫本。 あまりに妖しいイラストで、レジに持って行くのにドキドキしました。 あの本は今、本棚のどこに埋れているのでしょう?! こんなことは、本をよく読む方なら おそらくよくある経験ではないでしょうか しかし、Kindle本で無料! これはダウンロードするしかないでしょう! 推理小説かと言われれば、首をかしげてしまいますが ともかく怖面白い!! 自分の中の正気に疑いの目を向けてしまいます。 本書の中では、振り子時計の音が大事な要素として出てきます。 その昔、我が家では、ねじまき式の振り子時計を使っていたので 夜中に時計の音を聞くたび、恐怖で一杯だったのを思い出しました。 この本は、読みやすい部分とそうでない部分が混在しています。 お寺の伝記の個所は漢文調だし 外道祭文の阿呆陀羅経は妙なリズム感で、読むのに骨が折れます。 最初は、読み飛ばしちゃってもいいから とりあえず最後まで読んでみて下さい。 難しいところは、いつか読み返せばいいのです。 一読の価値はある本です。 読後感が大事な話しなので 途中でやめちゃうのは惜しいです。 | ||||
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難解で、意味不明で、読むのが辛いのにも関わらずなぜだか続きが気になってとりつかれたように読んでしまい最後に気だるさだけが残る怪作。 | ||||
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日本探偵小説三大奇書のうちの一つである本作品、オジサン化するまで、未読でしたが、今回、キンドル本として入手。 その独特な作品世界を楽しんできました。 九州大学病院精神科病棟の一室で目をさました「私」は、自分の素性を忘れてしまっていた。 やがて、病棟勤務の博士達から、これまで起きた奇怪な殺人事件の話を聞かされ、自分がどうやらそれに関わっていたらしいと感じるのだが…。 ──というストーリーなのですが、どこまでが現実で、どこまでが幻覚(あるいは夢)なのか分からず、読んだ方の多くは幻惑されることになるのではないでしょうか。 【損をしている部分】 魅力的な作品ではあるけれども、いわゆる差別的な表現の多さには違和感がありました。 主要な登場人物の一人、正木博士が提唱する、精神疾患の画期的な治療法が、「狂人の解放治療」という名称なのですが、「狂人」という言葉でも差別と受け取られ兼ねないにも関わらず、その内容を示す、当時としては一般的であった「かな4文字」が至るところに出てきます。 作者に差別的な意識はなかったのでしょうが、現代の作品であれば、この表現のため、作品そのものの発表ができなかったと思われます。 【不思議な符合】 この「狂人の解放治療」は、全くのフィクションですが、舞台である「九州大学病院」だけは実在であることに、不思議な符合を感じました。 現在、精神疾患のうち「心身症」の治療を中心に行う「心療内科」という診療科をよく見かけますが、これが1961年(昭和36年)に日本で最初に設置されたのが、九州大学病院だからです。 つまり、現実の世界でも、精神医学の画期的な治療が実践されたのが、九州大学病院という訳で、不思議な偶然です(※)。 [(※)もちろん、その治療内容は「狂人の解放治療」とは全く無関係で、きちんとした医学的知見に基づくものです。] 全体として、三大奇書と呼ばれるだけあって、複雑で緻密な作品世界には魅力を感じましたが、上述の差別的な表現に不快感を示す方のことも考え、★は3つとさせていただきました。 | ||||
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謎と神秘、興奮と感動、主人公と共に味わってきた物語のすべてが、永遠の虚無と徒労感の渦へと呑み込まれていくラスト。名状し難い読後感に包まれる。 | ||||
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タイトルは昔から知っていたのだが、機会がなくて今まで読んでいなかった。 キンドルファイアを入手した機会に無料本のリストに載っていたため読むことにした。 文体は割合に分かりやすいが、かなりの長文でありながら、章立て等の文の切れ目が無く、栞を入れて読み休むところがない。 時間を確保した上で一気に読みたい。 その上で、現実と幻覚、現在と過去が入り乱れているので、メモでも取りながら何度か読まないと、理解するのに苦労するだろう。 続きが読みたくなる話でもある。 奇書ではあるが、間違いなく名作である。 | ||||
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読みにくいところも多々ありますが、 我慢して読む価値はあると思います。 ずいぶん前に書かれたものであると思うと、 関心してしまいます。 古さを感じません。 | ||||
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1935年(昭和10年)の古い作品にもかかわらず、平成25年1月の週刊文春臨時増刊号「東西ミステリーベスト100」で国内編で堂々第4位です。さすがに古い作品なので精神医学に関する内容は現在から見ると笑うしかない内容ですが、この書物の世界に入り込んでしまうときにはならず、恐怖と絶望・現実と虚構の間に入り込んでしまいます。全体に文章は古く、一部で古文書を読まされるので、古い文章を読むのが苦手な人は難渋するかもしれませんが、kindleではタダで読めますので未読の人は是非挑戦してください。 | ||||
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こんな話でした。思春期に読んだ際、すごく衝撃を受けましたが改めて読んで思い出しました。 万人受けする本ではありませんが、ワタシはハマってしまった一人です。 | ||||
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誰が狂気で誰がそうではないか、そんなことは誰も分からない。誰だって狂気な部分があるのではないか、それが真理と思わせる作品でした。文体が頻繁に変わるのは狂気の沙汰を演出しているよう。作者は天才だったのだと思います。気違いと紙一重とも想像しますが。 内容的には、推理小説。初めは何か分からないが、、、。なかなかこんな作品には巡り会えないので是非読むべき傑作本だと思います。 | ||||
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途中で読むのを辞めたくらい不気味な感じです。それが魅力なんでしょうが、感化されやすい私には読み続けるとおかしくなりそうだったので。好き嫌いがはっきり分かれそうな作品です。名作なんでしょうが知らずに読んだ私が間違いでしたね。 | ||||
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もう、この作品は10回ほど読んでいる。キンドルにも入れたくて購入した。奇書だが名著と思う。 | ||||
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ドグラ・マグラは、はっきり覚えている限りで、これまで2回は途中で挫折しています。 今度、電子書籍の形で三度目の正直に挑戦することにしました。 いつでもどこでも読めるし、字の大きさは変えられるし、それにいいんだか悪いんだか、読書の感覚がだいぶ違うので、今回はかなりいい線をいっています。今、ちょうど半分ほどに来ていますが、どうやら最後まで行けそうな自信が出来ているのが事実。 感謝の気持ちを含めて、星5つです。 | ||||
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奇書と言われてるので読んでみましたが、私にはどこが奇妙なのか、どこにおもしろみがあるのか分からないまま読破してしまいました。 | ||||
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日本三大奇書の中の一冊とされ、「本書を読破した者は、必ず一度は精神に異常を来たす」と言われますが、もちろん、それはキャッチコピーであって、本当に異常をきたすわけではありません。 ただ、精神科の中で「狂気」の問題が繰り返し論じられている作品なので、精神的に不安定な時は、読まない方がよいと思います。 万人受けするような類の作品ではありませんが、一度その魔力に取りつかれたら最後、何度も再読してしまう麻薬的な作品だと思います。 殺人事件が起き、その犯人をめぐる問題は確かに重要ですが、一方で、普通の推理小説の域を完全に脱しています。 九州帝国大学の精神病棟にいる主人公が記憶を失っており、主人公=読者は、自分が何者かを探っていきます。 九大医学部の正木・若林両教授が、主人公=読者に対して、相対立する説明を試みてくるので、主人公=読者は混乱していきます。 両教授の説明の問題だけではなく、そもそも時間軸すらも不安定です。 また、「地の文」だけでなく、精神医学にかかわる、祭文、インタビュー記事、学術論文、など様々な文章が次から次と登場し、主人公=読者の混乱に拍車をかけます。 主人公=読者の存在の根拠が、がらがらと崩れ去り、様々な解釈が読者に委ねられます。 下巻の解説で、精神科医で小説家・評論家の、「なだいなだ」氏が、「この小説を読んで、誰一人わかった、といいきれるものはいないだろう」、「誰もが、わかったような気がするのが、せいぜいだろうと思う」と書いています。 文字通りの奇書だと思います。 1935年発表の作品ながら、文章は大変に読みやすく、私は読みだしたら止まらなくなりました。 有名な漫画家の安野モヨコさんのペンネームの由来は、『ドグラ・マグラ』の登場人物「呉モヨ子」だそうです。 21世紀に活躍する創作者にも、『ドグラ・マグラ』が影響を与えているわけですから、「『ドグラ・マグラ』恐るべし」という感じがします。 | ||||
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最初の展開は楽しく読めたのですが、中だるみが多すぎて最後まで読む気にならない。 途中で放棄しました。 | ||||
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夢野 久作の本は、青空文庫でほとんど読みましたが、これを読んだひとは精神異常を起こすと、 ネットで評判になり、夢野 久作で、最初に読んだ本です、amazonで出ていたので、ついついダウンロードしてしまいました、 命の誕生の神秘の謎が解けたように思える本です。 | ||||
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ドグラ・マグラ この画期的な小説については、過去何十年に渡りいろんな狂人が評論をしてるので、ここで敢えて私みたいな廃人が更なる戯言を付け足すことには何の意味もないでしょう。 上のレビューやペーパー版のレビュードグラ・マグラ (上) (角川文庫)やアンサイクロペディアの項目でも読んでいただければ、事足りるかと思います。 まあ、お陰様でタダなんだから、四の五の言わずにヨメば良いのではないでしょうか? 年月を超えて読み継がれてきたという時点で、既に星4つの価値は証明されている。 もし、本書を読むと精神に異常をきたすという売り文句を恐れて躊躇っているなら、 心配は要らない。それは嘘だ。読んだからって、精神に異常をきたすわけではない。 だって、読もうが読むまいが、オレタチはみんな多かれ少なかれ既にキチガヒなのだから、イヒヒヒ 失礼いたしました。 瓶詰地獄もイイヨ! 最後に私がこの場を借りて声を大にして言っておきたいのは、青空文庫とそのボランティアに対する感謝です。 「グッジョブ!サンキュー! 青空文庫!」 巻頭歌「胎児の夢」にグザッときてしまった方は 猟奇歌もイイヨ | ||||
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日本三大奇書の中の一冊とされ、「本書を読破した者は、必ず一度は精神に異常を来たす」と言われますが、もちろん、それはキャッチコピーであって、本当に異常をきたすわけではありません。 ただ、精神科の中で「狂気」の問題が繰り返し論じられている作品なので、精神的に不安定な時は、読まない方がよいと思います。 万人受けするような類の作品ではありませんが、一度その魔力に取りつかれたら最後、何度も再読してしまう麻薬的な作品だと思います。 殺人事件が起き、その犯人をめぐる問題は確かに重要ですが、一方で、普通の推理小説の域を完全に脱しています。 九州帝国大学の精神病棟にいる主人公が記憶を失っており、主人公=読者は、自分が何者かを探っていきます。 九大医学部の正木・若林両教授が、主人公=読者に対して、相対立する説明を試みてくるので、主人公=読者は混乱していきます。 両教授の説明の問題だけではなく、そもそも時間軸すらも不安定です。 また、「地の文」だけでなく、精神医学にかかわる、祭文、インタビュー記事、学術論文、など様々な文章が次から次と登場し、主人公=読者の混乱に拍車をかけます。 主人公=読者の存在の根拠が、がらがらと崩れ去り、様々な解釈が読者に委ねられます。 角川文庫版下巻の解説で、精神科医で小説家・評論家の、「なだいなだ」氏が、「この小説を読んで、誰一人わかった、といいきれるものはいないだろう」、「誰もが、わかったような気がするのが、せいぜいだろうと思う」と書いています。 文字通りの奇書だと思います。 1935年発表の作品ながら、文章は大変に読みやすく、私は読みだしたら止まらなくなりました。 残りの日本三大奇書は、『黒死館殺人事件』、『虚無への供物』ですが、『黒死館殺人事件』は、本書と同じように電子書籍で手に入ります。興味をお持ちの方はご検索ください。 追記 最近知ったのですが、有名な漫画家の安野モヨコさんのペンネームの由来は、『ドグラ・マグラ』の登場人物「呉モヨ子」だそうです。 21世紀に活躍する創作者にも、『ドグラ・マグラ』が影響を与えているわけですから、「『ドグラ・マグラ』恐るべし」という感じがします。 | ||||
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ドグラ・マグラ この画期的な小説については、過去何十年に渡りいろんな狂人が評論をしてるので、ここで敢えて私みたいな廃人が更なる戯言を付け足すことには何の意味もないでしょう。 上のレビューやペーパー版のレビューやアンサイクロペディアの項目でも読んでいただければ、事足りるかと思います。 まあ、お陰様でタダなんだから、四の五の言わずにヨメば良いのではないでしょうか? 年月を超えて読み継がれてきたという時点で、既に星4つの価値は証明されている。 もし、本書を読むと精神に異常をきたすという売り文句を恐れて躊躇っているなら、 心配は要らない。それは嘘だ。読んだからって、精神に異常をきたすわけではない。 だって、読もうが読むまいが、オレタチはみんな多かれ少なかれ既にキチガヒなのだから、イヒヒヒ 失礼いたしました。 もイイヨ! 最後に私がこの場を借りて声を大にして言っておきたいのは、青空文庫とそのボランティアに対する感謝です。 「グッジョブ!サンキュー! 青空文庫!」 巻頭歌「胎児の夢」にグザッときてしまった方は もイイヨ | ||||
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