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ドグラ・マグラ
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【この小説が収録されている参考書籍】
ドグラ・マグラの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全504件 421~440 22/26ページ
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この小説は一見奇妙に見えるのですが、博士のやっかいな論文と自説をとばして読むと、フィジカルでシンプルなひとつの事件が見えてきます。 その殺人のために誰がアリバイを立てなければならなかったのか、だれが自己弁護する必要があったのか。それを考えると意外とシンプルな小説だと思います。 そして、それよりもっとも奇妙なことは、そこまでわかっていてなお、作中の一人称が結局誰だったのかが特定できないことです。これこそ本書をただの推理小説ではないものにしています。 | ||||
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初めて読んだのは、もう30年以上も前。 妙な女子高校生だった私は、妙な装丁に惹かれ手にした。 本は難解だったが、寝食を忘れ没頭してしまった。 のめりこんだわけではなく、あまりの読みづらさに目を離すと自分の思考がどこへ飛び立ってしまうのかわからなくなってしまうから、 だから、一気に読んでしまえと思った。 夢野久作という作家に叩きつけられた挑戦状を、真正面から切り返してやりたいと思ったくらい生意気な女子コーコーセーだった。 それきり夢野作品を片っ端から読んでみた。 一番のお気に入りは、『この世の涯て』という短編だが、どれもこれもまだ切り返せていない。 『ちゃかぽこ』は頭の隅にまだいる。 | ||||
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三一書房版「夢野久作全集」も、文庫版も持っている。 だから、本作はつごう二度完読した。 三一書房版を最初に読んだ当時は、途中で挫折したが、大学生時代、社会人になってからは、いずれも最後まで読んだ。 そして、どうしても一度、本作を旧字の覆刻版で読みたくて、購入したのが沖積舎版だ。 高価であり、当時の不鮮明な印刷がそのまま覆刻されているのだから、非常に読みにくい。 しかし、それが、本作の不可思議さに絶妙にマッチングしている。 だから、覆刻版はやめられない。 この沖積舎の覆刻版シリーズは、小栗「黒死館〜」、「白蟻」、「オフェリヤ〜」、「紅殻駱駝〜」、夢野の本書、「氷の涯」、そして乱歩「探偵小説四十年」を持っている。 やはり覆刻版は、その初刊時の雰囲気が味わえるし、しかもしっかりとした作りで保存版としても良い。 さて、本作の内容は、今さら詳細に説明する必要もないほど、良く知られている。 テーマは「狂人の解放治療」であり、ある意味「操り」系ミステリともいえる。 覆刻版は総ルビなので、主人公の「呉一郎」は「くれいちろう」ではなく「ごいちろう」と、正しく読むことができる。 そして久作の文章は、人名等、正しく読むことが絶対条件なのである。 というのは、久作の文章は、音読されることを念頭においた、つまり語感というか音感を非常に大切にしたものだからなのである。 そのあたりは、本書中の「〜外道祭文」を読むと、良く分かる。 実にリズミカルな、そしてそのリズムに乗ることができれば、実にスラスラと気持ち良く読める文章である。 もちろん、内容まで気持ち良いというわけではないが。 本書はダンボール箱入りなのだが、その表カバーが久作のどアップである。 これは、実にインパクトが大である。 オークションでも最近はけっこう高価になることが多いが、本作に嵌った者は、一度はこの覆刻版をひもといてほしい。 もちろん自分で持っているのが一番良いのだが、図書館などにもあるはずである。 この独特の雰囲気を堪能するためには、ぜひとも本書でなければいけない。 | ||||
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文章の洪水に呑まれて溺れそうになりながらも、 冗談か本気か分からない文体にニヤニヤしたり、 縦横無尽な言葉のリズムを楽しんだり、 著者の博識ぶりに驚嘆したり、 日本にはこんな凄い作家がいたんだと感心してます。 上巻だけなら★5個以上の価値がある。 ではこれから下巻を読んでの感想。 上巻は大傑作を予感するほど非常にワクワクして読んだが、 下巻は上巻で張り巡らした伏線の帳尻合わせみたいな感じで、 いつ終わるとも知れない説明的・解説的な文章が延々と続いてゆく。 途中からかなり疲れてしまった。 もうほんと説明、解説、説明、解説、説明解説説明解説説明・・・・・・ 頭がこんがらかってきた・・・・ アーッハッハッハッハッ。 | ||||
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読み終えたら気が狂うとまで言われた日本三大奇書のひとつ。その文庫版・上巻。 コンクリートの壁に囲まれた小さな部屋で目覚めた青年は、これまでの記憶の一切を失っていた。わかっているのは、目覚める時に聞こえた時計の音と隣りの部屋から聞こえてくる少女の哀願の声だけ。そんな青年の前に若林と名乗る法医学者が姿を現わし、彼の置かれている状況について語りだす。それは、いまは亡き名精神科医、正木敬之の論と奇怪な殺人事件、そして青年の過去を巡る奇妙な話で……。 以前、ちょっとだけ読んで挫折した本を久しぶりに読んでみました。 さすがに日本三大奇書と呼ばれるほどのことだけはあります。改めて、面白い。 それと同時に思うのは、よくこの時代にここまでのことが書けたなぁということです。 わかりやすく書きます。この小説はものすごく単純に一言で言ってしまうと「ポストモダン主義」の小説なのです。いろいろな状況や、周りの事柄から、本当の姿を浮かび上がらせる。この80年代に流行ったポストモダンんという手法はいまではそれほど新鮮味はありません。が、大正末期から昭和初期にかけての時代に書かれた、となれば話は違います。 なんたって60年近く時代を先取りしているのです。 しかも、その内容にもその時代では到底書けないようなものがたくさん含まれているのです。(それは例えば、DNAや遺伝子についてだったり、ユングの集合的無意識についてだったりします) 恐るべき想像力。そして、恐るべき発想。 これを読んだら気が狂うとまで言われたのは、おそらくその理解できなさに理由があったのでしょう。 納得といった感じです。 特に気が狂うわけではありませんのでぜひ。 | ||||
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読んだら気が狂うとまで言われた日本三大奇書のひとつ。その文庫版の下巻。 自殺したはずの正木教授の説明を受けるうちに、青年は自分が殺人犯でもある呉一郎なのではないかと疑問を持ち始める。だが、窓の外には「狂人解放治療場」があり、青年そっくりの呉一郎の姿も見えていた。しかし、だとしたら、青年は誰なのか? やがて彼は思考を巡らしつつ、徐々に精神に変調をきたしていき……。 さすが奇書と呼ばれるだけのことはあります。 とにかく、わけがわからない。 でも、面白い。 こんなもん、よく書けたなぁという感想しかありません。 すごいです。 変なもの好きな人はぜひ読んでください。 ※ほか、ちょっと。 ・日本三大奇書とは、小栗虫太郎「黒死館殺人事件」、夢野久作「ドグラ・マグラ」、中井英夫「虚無への供物」のことを言います。虚無への〜は未読ですが、黒死館は読みました。これも面白いです。ペダンティック(知ったかぶり)文学の最高潮だと思います。 | ||||
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最初は、不気味さを感じて、ホラーなのかと思いました。 読み込んでいくと、いろいろとストーリーに仕掛けがされていて、とても引きつけられました。 ある面では、科学的な切り口でもあり、批判的でもあり、さらに、輪廻を思わせる宗教のようなところもあります。 また、仕掛けがひとつずつ分かるところは、まさしく、推理小説です。 まとまってなくて申し訳ないですが、いろいろな面で深い小説で、とても面白いと思います。 | ||||
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本書は、途中で挫折するひとが多い作品であろう。特に「脳髄論」あたりのストーリーと直接関係のない話が出てくるあたりが、挫折のポイントではないだろうか。 しかし、とにかく読むことをお勧めする。苦しくても最後まで読んでほしい。 けっして本格ミステリではない。いや、一般的なミステリという概念では測れないものである。ルヘイン「シャッター・アイランド」が似たような設定であり、ああ「ドグラ・マグラ」だと思ったものである。映画化されている、という点も共通している。いや、あちらは「治療島」か。 少し前の島田荘司の「21世紀本格」の主要モチーフだったが、本当のミステリは人の心(脳)の中にある。これを大正から昭和初期にかけてテーマとし、このような長編作品をクリエイトした夢野久作は天才であり、本書は読み終えることで、読者の中に生じるものがあるはずである。それは人によってまちまちであるが、私の場合はミステリにおける真の「操り」を認識した。操り系ミステリの面白さが分かるようになった。 だが、途中で挫折したら、それは得られないのである。 本書の面白さは、読み終え、さらに再読したときに、初めて分かると思う。時代を超えた傑作というのは、こういう作品のことである。 「三大奇書」?いや孤高の傑作である。 | ||||
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世の中には奇書と呼ばれる書物があります。常識という観点では理解し難く、 むしろ常識という物の危うさを逆に揺さぶってくる危険な作品の事です。 この本はまさに奇書中の奇書といえると思います。 狂人の書いた推理小説という設定、胎児の夢、輪廻する世界。読み進めるうちに 誰が正気で誰が狂気か、何が本当で何が嘘か、時間間隔も失われ、もはや判断する 気力すら奪われていきます。 他人の心について無責任に語る前に、自分自身の心の軸がどちらの世界にあるか。 この本を読めば答えが見つかるかもしれません。 尚、実験映画の雄松本俊夫氏によって映画化もされています。桂枝雀師匠の狂いっぷりは圧巻です。 | ||||
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今、丁度読み終わりました。普段読むのは速い方だと思うのですが、この本は普段の3倍ほど時間がかかりました。文体の凄さに圧倒されて、息をつめて読んでいたはずなのに、気が付くと頭がショートして、今まで読んでいた文章がグルグル廻りながら、そこにいるはずもない正木教授の見開かれた目や、小さな椅子に座り肩を丸めて咳をする若林教授の姿が見え隠れし、目が文章の上を上滑りするという現象が度々起こりました。最終的に読み終わっても完璧に分かった事なんて一つもなかった。だけど、なぜか、解答を求めない自分がいます。ああ、まだ胸がどきどきしています。もっと早く読んでいればよかった。 | ||||
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この本は、海外に翻訳されて、しかるべきですね。僕は、この夢野久作という男が、この本で何を書きたかったのか?全く理解できない・・・むしろ、海外で読まれてどう評価されるかを知りたいです。まず、こんな本はないでしょう・・。トマス・ピンチョンの混沌のカオス文学を超えていて、ジャパニーズ・カオス文学としか言いようがない。宗教も神も救いすらない。超人・・・この言葉を残したニーチェがどうこの本を読むか?読んでいては、このリズム感は天才の書いた文体としか言いようがないです。これは100年残る文学でしょう。この本の下に、2位はない。唯一無二。天上天下唯我独尊的作品。 | ||||
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何と言ったらしっくりくるのか表現が難しい。 困惑、混沌の渦の中に居るような、落ち着かない気持ち。 本作を読んだのに読んでいないのと同じような、、、 引き込まれていくのに、引き離されていくような。 途中、先が気になるのに1日2ページ読むと頭がショートして、 自分がひどく馬鹿になったような感覚に陥る。 終わりごろからまたいいペースで読めたけれど、 わけがわからないまま下巻にすごく期待してる自分がいる。 上下読み終えて、その後もう一度読みなおせば、 今とはまた違う感想になるのかもしれないとも 自分の読解力のなさを撤回できるのではと期待していたり。 この作者に関しては、先に短編から入って良かったと思った。 (2010.7.18読) | ||||
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推理小説3大奇作の一つと言われてたり 裏表紙に 「本書を読破した者は必ず一度は精神に異常を来たす」 と書かれたりしたんで ある程度構えた気分で読んでみたんですけど 読み終わってみたら 普通に面白い作品でした。 上巻後半が少々重くてきついんですけど それをしっかりと伏線にしつつ ほどよくどんでん返しが続く後半の物語の盛り上がりは 読んでて極めて楽しかったです。 ひとつ、この本でもったいないと思うのは 表紙の絵がこの本を読む弊害になっちゃってる気がする所。 実際 以前興味を持って本屋でこの本を手に取って見た時 この絵を見て、あぁ無理だ、と思って 読むのやめたっていうことがありました。 ぶっちゃけ言って 表紙の絵は内容とは特に関係ありません。 この絵で引くことなく 読んでもらいたいと思う傑作です。 | ||||
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中盤まで読んでいて正直なところ苦痛だった。 意地だけでなんとか最後まで読み通したわけだが、なるほど・・・。 途中の冗長すぎる文章さえ、読み終わってからはある種の伏線だったことに気づく。 この本は「推理小説」という形式をとっているが、それが全てではない。 あくまで「ドグラ・マグラ」であり、不可思議な物語であることを忘れてはいけない。 | ||||
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最後まで読んだんだけど、分かったような、分からないような・・・。 とくに終盤の展開は引き込まれるんだけど、余計混乱する。 考えれば考えるほど分からなくなる。 でも、ものすごい小説を読んだという充実感はある。 初読の人はみんな自分のような感想・感覚になるのではないでしょうか? これは★5つにせざるを得ない。 | ||||
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精神に異常をきたすとか、寄書だとかおどろおどろしい売り文句で尻込みしてしまう人もいるかもしれませんが肩肘張らずに読んでみて欲しいです。クセの強い文章に慣れてしまえば謎を追ううちにズイズイ読めてしまえますし罪や責任を固定化する事が新たな罪を作るという謙虚な結論(私はそう感じました)は万人の認めることだと思います。達観した優しさを感じる本なのです。(言い換えれば罪の清算は不可能だという絶望でもあるわけですが。)・・・てことは★何個とか価値を固定する事も罪なのかもしれませんが、それじゃあレビューの甲斐がなくなっちゃうしなぁ。 | ||||
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上巻の終わりで途切れた正木の遺書の続きから始まる、一世一代の怪奇小説の下巻。万人が予想不能に違いない驚倒の結末まで、サイコホラーあり、探偵小説あり、エログロありと、まさに百鬼夜行のカオスである。自身の記憶が皆目わからぬ少年の正体は、夢遊殺人者たる呉一郎なのか?呉家の男子を瘋癲足らしめる、代々伝承されし巻物の秘密とは?そして、巻物を悪用して前代未聞の学術犯罪を企てた首謀者は若林か?否、正木なのか?読者は謎が謎を誘発する無限ループの展開から決して逃れられない。ベーシックとなるのは少年のアイデンティティであるが、そんじょそこらのミステリに非ず。正木の映画の脚本として書かれた遺書、若林の調査書類などが「物語」として挿入されるなどの奇抜な作風で、最早、一筋縄ではいかぬカルト小説の様相だからである。読書感は芳しいものとは言えない。複雑極まる構造には、正直、うんざりする位に疲弊させられる。神経を余程小説一点に注いでいないと、流石に精神に異常をきたしまではしないにせよ、頭の回路の混線は避けられない。救済されるのは、終盤の怒涛の大どんでん返し。全身の血液が逆流しかねない衝撃で脳が恐慌状態に陥ること必至だ。ラストで少年が抱く途方もない疑惑の空恐ろしさときたら、その余りの絶望に目眩を起こしそうになる。一度迷い込んだら永久に脱け出せぬ、この「キチガイ地獄」は半端じゃない。 | ||||
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ダラダラダラダラ 同じ事を何回繰り返し書いてるんだ…クドいんだよな前口上は長いが結局、大した内容ではないし、夢野久作さんの持論は斬新かもしれないが…それも結局推論にすぎないじゃないか 正に夢野久作だ内容の3割ぐらいは無駄で必要ないんじゃないかな? マッタリとしすぎ 少々期待ハズレ | ||||
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焼き肉屋の順番待ちで、ふらりと小さな本屋に入った時のこと。 「ドグラ・マグラ」という妖しい題名。 「精神に異常をきたす奇書」という妖しげな文句。 妖しい表紙。 ページをめくると例の巻頭歌、そして独特の文体…。 そのままレジに持って行き、夢中で読んだことは言うまでもありません。 今振り返って思うのは、一度読み終えてしまった以上、 もう最初と同じ気持ちでこの本を読むことはできないということです。 この本が文学的に優れている本かどうかは分かりませんが、 少なくとも私には唯一無二。 この本が醸し出すような独特の雰囲気を持つ本に、以降会えていません。 妖しく、複雑で、ある意味でシンプルなストーリー。 この本を本当に存分に楽しめるのは、手に取って読み終えるまでのわずかな時間です。 そしてそれは、この本が少しでも気になった類の人間にとっては、 人生でとても貴重な時間になると思います。 | ||||
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先に謳われているとおり、推理小説の枠組みに収まりきらない著者の知識や学問が当時の科学の枠を超えて表現されている。中でも精神病に関する記述は昭和初期の当時としては本当に影響が多かったと思えます。 まず個人の感想を言うと、精神に異常をきたすことはなかったんですけど、脳髄や細胞の原罪的な記憶、心理遺伝など独自の観点で論理を展開するのは価値観が変わるほど面白かった。 神学にかぶれてたからそれほど大きいショックではなかったけど、心理学や宗教に関する知識がない人は名目通り「異常をきたす」ほど見方が変わるかもしれないです。少なくとも心理の考え方は変わるでしょう。 著者の壮大な知識も去ることながら、小説の流れとしてもどんでん返しの展開で、字体は古いですがストーリーの面白さは現代でも十分通用します。 ただどんでん返しなので整理が追い付かなくなると思うので、覚えてなかったりすることもあるので2回以上は読まないと分からないのは間違いないです。 ただ、ひとつ不満なのは、どう考えてももう4,50ページは要るだろうというラストの中途半端な終わり方ですが、「まだ〜〜ではないのでは?これで終わり?」と思う人も僅かには居ると思います。 それは著者の計算か分かりませんが、そして全体の話を把握しきるのは難しいと思いますが、それでも読む価値はあると思います。 | ||||
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