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ドグラ・マグラ
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【この小説が収録されている参考書籍】
ドグラ・マグラの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全504件 461~480 24/26ページ
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夢野久作の構想10年、執筆10年と言われる、まだ作家として大成していなかった頃から書かれかつライフワークとも言える小説。前半の方は「脳髄は物を考える所に非ず」という自論を展開しつつ、脳髄=現代人という考え、及び精神病者に対する社会の人の扱いを列挙して現代社会に生きる人類を社会を批判する諷刺文となっている。又、精神病と決め付けて人を陥れる事も多々あるという風な事例を挙げているのも興味深い。思い付きで書いてる様なエセ科学的な自論は半分は本気だろうが、社会を諷刺する為の目隠しに過ぎない。大正、昭和初頭の時代ではまだ今の時代の様に中央も地方も等しく均一化されていない社会。夢野久作は他作でも都会と田舎の対比、近代化は人を変えるという観点から、及び新聞記者だった事から来る社会を観る眼をふんだんに取り入れたただのミステリーで無い小説を書いています。そして因果応報を人に訴えかける。かつこれはユーモアのセンスから来る事であろうが奇怪な面白みのある文体も書けるし非常に端麗で詩的な文章も書く事も出来る作家です。本作は前者の趣が強い。夢野作品は奇を衒った探偵小説の形を取った諷刺小説というのが個人的な見解です。本作もその形であると思います。もう字数が無い、ほんのさわりしか書けなかったが、読後の感想は人それぞれであろう。表面上の奇怪な文体に惑わされずに読む事をお勧めします。 | ||||
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本書を読破した者は、必ず一度は精神に異常を来たす、と言われていますが そもそも本書を手に取るような嗜好の人間は少し特殊な部類に入りますし笑、 さらに全篇読破するような方はさらに特殊な方に限られるでしょう。 そういうかたがたが本書を読破すれば、本書がスイッチとなり少しおかしなことに なる可能性は低くはないでしょう。 ただ現在の小説の傾向から言えば長すぎますね。 | ||||
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日本の三大奇書の一つらしく、「本書を読破した者は、必ず一度は精神に異常を来す」と言われている小説。 わからなかったことがわかって、それがわからなくなり、またわかるようになって、やっぱりわからない・・・・・・そんな感じ。 正直途中でかなりしんどくなる。 でも、ラストも良いと思うし、何よりこれが出版されたのが昭和10年だということがすごい。 別に幽霊とかお化けの話ではないし、「怖さ」を目的にして書かれた本ではないけど、本から出る雰囲気のせいで、自分の部屋に居づらくなった。 それには、カバーイラストから受け取ったイメージもあると思う。 本編に関係ないということで、このイラストに批判的な人もいるみたいだけど、個人的には上手いこと気持ち悪くて好き(笑) 読んで頭がおかしくなったとは思わないけど、読む人が精神に異常をきたすのではなく、逆にこの本を一字一句苦痛に感じず、完全に理解できる人 の精神は「普通」と言われている人達と違うのは確か、だと思う。失礼かな。 | ||||
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(;'Д`)ハァハァ これを読んでいると、脳の配線が混乱して、発狂しかねん・・・?! 文章だけで・・・人は相手に恋をして・・・文章だけで、人を憎み・・・哀しみを感じる 事が出来る、女子高生コンクリ事件の悲惨な事件の内容には、憤りを感じ、身震いをする程の冷酷で無慈悲な鬼畜生に対する、恐怖と怒り・・そして・・・被害者に対する哀しみ 無念を感じ・・・脳に障害が残るほどのショックを与えられるだらう。 文章だけで・・・人の心理・・・・脳はそれほど 頑強に出来ているわけではない。 この奇書は人の脳を狂わせる。 読まないほうが懸命である。 自分を完全に・・・完璧なまでに正常だと感じている人がいるのなら(そういう人はもとから狂っている)大丈夫だらう・・・。 読んでみてくれ。 健闘を祈る・・・?! 星4つの評価は・・・作品の面白さではなく・・・人を狂わせる事のできるものへの賛美と 星5つではないのが・・・ホッカルさんの良心からである。 | ||||
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夢野久作の代表作「ドグラマグラ」と「瓶詰の地獄」と「氷の涯」を収録した本書。「ドグラマグラ」単体を買うよりお得かもしれません。私がこれを買ったのは某文庫の奴の表紙が最悪だったからですけど。でも何故「キチガイ地獄」を収録しなかったんだろう?今、「ドグラマグラ」をリメイク映画にしようっていう命知らずな人、いるんでしょうかねぇ?監督や脚本家は所謂Jホラーの名手とかじゃない人の方がいいですけど。主演は誰でしょうね?松山ケンイチがいいな。「ドグラマグラ」は話自体は難解ですが、文体が変わっていて面白いです。チャカポコ節はリズム感があります。ラストで明かされる真相はとても衝撃的です。そして「これを読んだら発狂する」は誇大広告ではありません。 | ||||
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百人が百様の感想を抱くといわれる奇書ですが、 私はこの上巻を読んでいる途中で本書を投げ出しました。 脳髄脳髄と耐えられなくなったのです、完全にだれてしまいました。 ここまでページを捲るのにストレスを感じた本も珍しく、最初の流れがとても好きだっただけに残念でなりません。またいつか手に取るときが来るだろうと思いますが、いつになるやら これも百人の中の一つの意見として聞いて頂きたい | ||||
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絵でいうなら、だまし絵。音楽でいうなら、FAUST、COIL,NWW。フロイドのいう、夢の作用。作家はあえてつじつまを合わせようとせず、背後にある、読者の深層心理を刺激します。読む人によって、感想という以上に、何が論点になるかすらもはぐらかせられます。現実という足場を完全に踏み外した、正に異端の文学。しかし、途中でDNA的な記述は先端なのか、作家の先見なのか、無茶苦茶面白いです。 | ||||
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まず、題名がいいですよ。「ドグラ・マグラ」この題名に星幾つかつけたいくらい。内容も、本当に昭和10年に書かれたの?と思うくらい古臭さがない。むしろ新鮮ですらある。 | ||||
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コピーで読んだら精神に異常を来すと書いてあるものですから、つい、奇をてらっただけの荒唐無稽な話なのかと思っていましたが、かなり楽しめました。 閉鎖的空間の恐怖、学術研究を追いかけ回し主人公を実験台に成果を競い合う教授達、忘れられた記憶の底にちらつく自分の狂人的な殺人犯としての過去、呪われた絵巻物と精神遺伝による逃れられない宿命。そういった物が巧みに交錯し、技術的にも内容的にも奇抜ですばらしい仕上がりの作品だと思います。一歩先までほとんど何も分からない恐怖と、読んでいくうちに閃く、恐ろしい推測が本の中に容易にのめり込ませてくれます。 ただ、作者の仕掛けた読者を混乱させるような表現と描写には、一部ひやっとさせられる事もあるのですが、本当に意味が分からなくなったりすることがあるので星一つマイナスです。読む上では非常に難解な部分もあると、頭に置いておいた上で読みたいですね。 しかし……このカットは何とかなりませんかね? 作品内に性描写の関わる物はほとんど無いのにこれでは作品的価値が下がってしまうのではないでしょうか? 下手な絵ではないのですが……本とこの絵とは切り離して考えてください。ほとんど無関係です。 | ||||
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自らを「キチガイ」と自称する正木博士の思想は、僕にとっては非常に感動的でした。 正木博士によると、一見正常に見えて、街を優雅に歩く人々も、赤煉瓦(精神病院)に入っている患者と同じく、みんな「キチガイ」なのだそうです。 そして、「胎児の夢」という論文の内容が凄かった。母の胎内で胎児が見る夢とはすなわち、自分に繋がるまでの総ての生物の歴史であり、適者生存の殺戮の記憶なのだ・・・、という。読んでみる価値は大いにあると思います。 正直言って、上巻は凄く面白かったし、小説というよりは哲学書のような印象も受けました。ただ、下巻に入ると旧仮名遣いが続き、僕は挫折をしてしまいました。よって、(下巻も後に必ず読み通しますが)上巻の感動が薄れないうちに此処にレビューを記録します。 そして僕は、正木博士の考えは、誰よりも正常なものであると思います。 | ||||
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書店で目にする度、買うかどうか迷って3年。ついに手にしてしまった。眠りこける異性の体に舌を這わす様な背徳感。何処にも辿り着かないと知りながら泥になるまで歩く徒労感。読んでも読まなくても、一緒。得るものなんて軽い頭痛ぐらいなもんです。もし、読むなら、青空の下で、ベンチに座りながら、煙草を吸いつつ読むと、吉です(笑) | ||||
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《これを読む者は、一度は精神に異常をきたす》という、凄い触れ込みですが、私は特に精神に異常をきたす事はなかったので、そんなに恐れなくても大丈夫な書物だと思います。ただ。物語の中に出てくる『キ〇ガイ地獄外道祭文』は、精神病経験のある私にとって、大変ショッキングなモノだった事には間違いありません。これを読んだ時は、悪い夢を見ているような、脂汗の滲む思いをしました。 | ||||
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正直なところを言いますと、上巻はほとんど理解を超えていました。文体も時代差のためか私には読みにくく感じられましたし、一般的な推理小説のような流れではないのでなかなかに疲れました。 理解不能は承知しつつも下巻に手を出してみると事件という面がだいぶ前面に押し出されてきていたので幾分読みやすくはありました。が、読みきってみると完全に混乱しました―幸い、精神に以上をきたすほど理解しませんでした― 理解を超えたものだったにも関わらずなぜか頭に残る不思議な作品です。 | ||||
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脳をわしづかみにされてぐちゃぐちゃにかき回されたような感覚というものを、この本を読んで初めて経験しました。 レビューのタイトルどおり、とても人間がこのような物語を書いたとは、到底信じれられません。 正直、私のような凡人には、全てを理解することは不可能です。しかし、この本を読むことができて、自分はとても幸運です。 | ||||
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作者である夢野久作は読んだ人が狂ってしまう本を書こうとした。 それがドグラマグラである。 ドグラマグラは一読むと精神に異常を来すといわれるのは、作者が読者を狂わすことを目的として製作された書物だからである。 読者は主人公と同じように、「胎児の夢」と題する論文やお経を手にし読むことになる。 作中には映画も登場する。「暗転」からはじまり「暗転」で終わる。 これも夢野は読者に主人公と同じように映画をみたという経験をさせるために考えだされたものだ。 人を狂わす装置として生み出された本、それがドグラマグラだ。 | ||||
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「胎児よ 胎児よ 何故踊る 母親の心がわかって 恐ろしいのか」 1ページ目をめくると、「冒頭歌」と称して上の一文が載っている。 この一文を読んだだけで、この小説の神秘性に引きずり込まれるだろう。 全編を通して異様な雰囲気の中、不気味なまでに軽快な語り口。 推理小説などというジャンルにはめ込む事のできない、圧倒的なスケール。 夢野久作が10年間推敲に推敲を重ねて完成した作品で、怪奇小説の中でも異端児と言っていいと思う。 「本書を読破した者は、必ず一度は精神に異常を来す」とまで評されている。 しかし、たとえ精神に異常をきたしたとしても、一生に一度は読んでおきたい作品であることは疑いない。 途中まで読むのがしんどくても、後半はスイスイ読める。 そしてその結末には、誰もが必ず圧倒されるだろう。 クセはあるが、ハマると何度でも読み返したくなる、麻薬的一作。 普通の小説には飽きたという人は、是非ご一読あれ。 | ||||
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夢野久作といったら『ドグラ・マグラ』。確かに凄い小説です、『ドグラ・マグラ』は。探偵小説というジャンルを超え、その怪奇さ幻想さで読む者を驚かせ、呆然とさせ、クラクラと目眩にも似た陶酔感に酔わせる。著者畢生の代表作です。本書にはこの長編と、掌編『瓶詰の地獄』、中篇『氷の涯』の三篇が収録されています。 代表作ではありますが、できれば本書の五分の四を占める『ドグラ・マグラ』、あえてこの大長編をはずして他の作品を多く入れてほしかった。『少女地獄』、『女坑主』、『あやかしの鼓』、『死後の恋』などなど、その題名を聞いただけでゾクゾクしてくるような、そして読んでみると本当にゾクゾクする優れた作品が数多くあるのだから。評判の高い『ドグラ・マグラ』は読んだことがあるが、他の夢野作品を読んだことがないという人もいるでしょうから。『ドグラ・マグラ』に挑戦してはみたものの、その長さと内容のため途中で挫折、他の夢野作品を読んでみるのをためらっている人もいることでしょうから。 トリッキーな掌編、サスペンスあふれる中篇、そして代表作の大長編。文句のつけようのないラインナップですが、ムリして注文をつけてみました。 | ||||
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単にミステリィといったカテゴリーではくくれない『宇宙』を持った日本文学史上例をみない作品だ。1935年の完成だが10年の歳月をかけ徹底した推敲に推敲を重ねている。小栗虫太郎『黒死館殺人事件』や、中井英夫『虚無への供物』とともに、日本探偵小説三大奇書に数えられるようだが文字の持つ力がこれほどまでに怒濤のように押し寄せ、読む者の心を不安定にしてしまう作品は世界中が探してもこの一冊だけかもしれない。 あらゆる意味で先駆的だ。『脳』に根ざすストーリー展開は現代本格の人々に多大な影響を間違いなく与えている。胎内で胎児が育つ10ヶ月のうちに閲する数十億年の万有進化の大悪夢の内にあるというエルンスト・ヘッケルの反復説を下敷きにした壮大な論文『胎児の夢』や、「脳髄は物を考える処に非ず」と主張する『脳髄論』に読む者は始めから翻弄され続け、区切りの無いストーリーに休む間さえ与えられない。 出てくるキャラクターもものすごく強烈だ。頻繁に笑い続ける正木博士vs若林博士vsあなたの脳の戦いが読了まで続けられる。読んだものは一生忘れられない強烈な一冊となること間違いなしだ。 | ||||
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人に薦められて読みました。 正直、前半3分の2は苦しかったです。文章の区切りがなかなかつかず、構えて読む必要がありましたが、残りは一気に読めました。この残り3分の1で完全にハマった感じです。最後は、え〜っという感想とあーそうだろうなという感想の両方です。 これから読む人は、先に自分でジャンルを決めてしまわないで読んだ方がいいでしょう。 私に薦めてくれた人は、3年かかっても読みきれなかったそうですが、ハマル人は、見事にハマル本です。 | ||||
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真夜中,どこかから聞こえてくる時計の鐘の音で目が覚めた「私」は、すべての記憶を失くしてしまっていた. 隣の部屋には少女(どうやら自分の許婚らしい)がわめき散らしているのだが、自分には全く身に覚えがない。 もう一度眠りについた「私」は、やがて朝になり再度目を覚ますのだが,そこに九州帝国大学医学部長を名乗る紳士がやってきて(どうやら「私」は九州帝大病院の精神科病棟の一室にいるらしい)、その紳士に連れられて失くした記憶を取り戻しに出かけるのだが...。 人により評価が真っ二つに分かれる作品です。 分厚い上下二巻組の作品であり、途中に「胎児の夢」と題する論文などが挿入されているので、読んでいて辛くなるかもしれません。 しかし、それを我慢して読み進めていくと、私と同じようにその結末にきっとあなたも圧倒されることになるでしょう。 結末のインパクトが失われてしまいかねないので、深く突っ込んで書けず申し訳ないのですが、世界に誇れる作品に仕上がっているということだけは言っておきます。 あなたがこの作品について、少しでも気になったことがあるのなら、一度手にとってみることを強くお勧めします。 そしてその時に,途中で放り出してしまいたくなるかもしれませんが、ぜひ最後まで頑張って見てください。この作品の世界観は、きっとあなたを大きく変えてしまうでしょう。 それでは御健闘をお祈りします. | ||||
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