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(短編集)

ジョーカー・ゲーム



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【この小説が収録されている参考書籍】
ジョーカー・ゲーム
ジョーカー・ゲーム (角川文庫)

ジョーカー・ゲームの評価: 7.79/10点 レビュー 24件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.79pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全13件 1~13 1/1ページ
No.13:
(7pt)

面白すぎるぞこの頭脳戦


 大日本帝国陸軍に設立された極秘諜報組織“D機関”、冷酷なまでに人間味を削ぎ落されたスパイの頭脳戦を描いた短編集。

スパイの意義、諜報活動の定義がフィクションながら鮮明に掲げられます。 徹底した秘密主義、穏便主義の下繰り広げられる心理戦、頭脳戦は短編ながら巧緻。 楽しすぎるぞこのミステリー。 ★は7つ!!

りーり
9EDFH0HC
No.12:
(8pt)

新しい感触

今まで読んだミステリー作品とは全く違う味です。
短編だけれども、設定がしっかりあります。
現代と比べると時代設定はかなり昔ですが、ミステリー好きなら受け入れられる範囲の設定で、クリムゾンの迷宮とか好きな人は絶対に受け入れられると思います!

作品の内容は基本スタイリッシュ!そして1話1話面白いので、読書初心者にお勧めできるし、少し読み慣れた方達にもお勧めできると思います。

マビノギオン
ETOPY8N1
No.11:
(8pt)

非常に高水準・高密度の連作短編

戦中の日本が部隊のスパイ養成機関を題材とした連作短編。
普段あまり読まない、興味を惹かれないジャンルなのですが非常に出来が良いと感じ、面白かったです。
収録された五編の短編はどれも違った切り口で、ハズレ無しと感じました。
ページ数はそれほど無く、実際2時間少々で読めたのですが、その内容の密度の濃さに大満足でした。

現実のスパイ事情や定石などわからないし、結城中佐やD機関のメンバーの超人っぷりには、作中でまさに言われてるとおり「現実にこんなヤツがいるわけないだろ」なんですが、それでも作中随所の台詞や説明に納得させられてしまう説得力がある作品でした。

しかし考えてみると日本は戦時中から今日にいたるまで、国家で「スパイ」という存在はとことん排除している国なんですね。
それより以前には「忍者」という世界的知名度を誇るスパイがいたのになぁ、なんてふと思いました。

▼以下、ネタバレ感想

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マリオネットK
UIU36MHZ
No.10:
(7pt)

ジョーカー・ゲームの感想

スパイ小説というのは読んだことがなかったが、なるほどと思わされる場面が随所にあった
ミステリーとしても当然○

mick
M6JVTZ3L
No.9:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

リアルなのかどうかは知らないけれどリアリティを感じるスパイもの

スパイに憧れる子供に読ませたらゲンナリしそうな内容だった。実際のスパイがどんなものかは知る由もないが、何となくこんなものかも、と思わせるところが凄い。登場人物達の記憶力の良さや順応性や手先の器用さやパワーが人間離れしている感じもしなくもないが、こんな奴いないだろう!という人間でないと戦時下で敵の情報を得るなんて不可能だろうからこれはこれでありかなと。

ヘッポコ屋敷嬢
XG82ACXM
No.8:
(7pt)

コンパクトなスパイ物

読みやすかったですが普通でした。

わたろう
0BCEGGR4
No.7:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

ジョーカー・ゲームの感想

結城中佐が作り上げた謎のスパイ組織”D機関”。ミッションインポッシブルのような派手に表舞台で活躍する話ではなく、常に闇に暗躍する話ですが、とてもミステリー色の強い作品です。
ディープなスパイの世界感が奥が深く、短編ではありますが、それぞれのスパイとして暗躍する姿とさらにその上を行く結城中佐とのやりとりが読み応えがあり、とても面白かったです。

フレディ
3M4Y9ZHL
No.6:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

ジョーカー・ゲームの感想

これが本当のスパイの姿だと感じました。
有名になったスパイは、二流三流なんだなと思いました。

松千代
5ZZMYCZT
No.5:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

ジョーカー・ゲームの感想

短編ではたまにある物足りなさ見たいな物は全然感じませんでした。個人的にはあまり読まないタイプの小説なので始めのあたりはペースが掴めなくてちょっと手間取りましたが、慣れたら一気に読んじゃいました。

ダーク過ぎなく、ギミック過ぎなく、リアリティみたいなのがあって良かったと思います。結城中佐かっこいいですね!ぜひ彼がメインの長編を読んでみたいです。

marebear
FLDW4YE1
No.4:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

ジョーカー・ゲームの感想

巷に溢れる殺人事件物、探偵役は刑事でも、便利屋でも、大学のセンセイでも無いモノ、そう云ったセンから
スパイものと云うジャンルに眼をつけたとしたら作者の勝利。
でも、こういったジャンルで短編を書くならば、もっと読み手の思い込みとか想像を見事にうっちゃる捻り手が必要なんじゃないだろうか?情報戦、頭脳戦を制する一流の頭脳明晰な人物を主人公にするなら、その分ハードルも高くなるはずで、それこそ最後の一行ですべてがひっくり返るストーリーを見せてくれないと物足りない。他のレビューにもあるように人物造形が浅いのも影響して物語に厚みがない。
取って付けたような設定とお話ではその世界に入り込めない。
といってもこういったスタイルの長編を書くには相当の力量がないと難しいだろう。志水辰夫や他のベテラン作家の作品を読んでみれば解かる。だが、片鱗は見れる。今後の作品次第と云うところか。でも、このような物語とくれば「陸軍中野学校」を思い出すが・・・。

ニコラス刑事
25MT9OHA
No.3:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

ジョーカー・ゲームの感想

戦時下の日本において秘密裏に設立された、魔王・結城中佐率いるスパイ養成機関(D機関)の暗躍を描いた短篇集です。
その結城中佐だが、帝都物語・加藤保憲(というか嶋田久作)を彷彿とさせる表紙のイラストが何とも魔王という表現にイメージぴったりです。

最初の作品である「ジョーカー・ゲーム」を読めば、結城中佐及びD機関の異様さが朧気にも理解できるようになっていますが、D機関の色々な側面を見せるために短編集という構成は非常に効果的だったと思います。
メンバは「見えない存在」である事に徹するため、心理描写が殆ど無いのですが、それが独特の緊迫感を生んでいます。
人物造形が弱いとも言えますが、それがかえって魔王・結城中佐の存在を際立たせていると言えます。

面白かったですが、シリーズの第1発目という事で、導入部という意味合いもあるのでしょう、その分意外性は少なく、読後カタルシスを得られるかと聞かれると疑問です。
ただ設定自体非常に好みなので続編への期待は大きいです。
続編も短編のようですが、最終的には、結城中佐が窮地に追い込まれるプロットで、是非長編で読んでみたいですね。

梁山泊
MTNH2G0O
No.2:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

気軽に楽しめるスパイ小説

スパイ養成学校:D機関を設立した結城中佐のスパイとしての教えが5つの短編で展開される。
どの話も非常に良く出来ており、短編ということから気軽に読めて楽しめる。

読む本に悩んでいる方にお勧めです。

タカタソン
HU0OGV5Q
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

文体から感じるスパイの厳しさ

死ぬ事、殺す事は最悪の出来事。
馬鹿か貴様は。スパイは孤独だ。自分で判断しろ。
と、何度も繰り返されるスパイの規律。
そのスパイを養成する結城中佐の存在が不気味で圧巻。
読中に出てくる"魔王"の言葉がしっくりきます。

プロットの良さはもちろんの事、
これらを引き立てる硬質な文体がとても良いです。

長編ではなく短編集ですが
この緊張感溢れる文章を読むには
短編で一呼吸おけるこの文章量がとても丁度良いと感じました。

短編とはいえ、1つ1つがとても良くできています。
相手の先の先の先までよんで静かなる行動を遂行するスパイ。
常識を超えた者たちの行動や真相に驚かされました。

作品の中では「ロビンソン」が一品。
真相にゾクっと来ました。

egut
T4OQ1KM0

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