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球形の季節



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【この小説が収録されている参考書籍】
球形の季節
球形の季節 (新潮文庫)

球形の季節の評価: 6.00/10点 レビュー 2件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.00pt

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(5pt)

球形の季節の感想

東北地方の小さな町谷津。
男子校二校、女子校二校の四つの高校が居並び、各々意識し合っていた。
そんな垣根を越え、各校の生徒が集う部活動「地歴研」。
彼らは谷津の歴史等を調査していた。
ある日、四校同時にとある奇妙な噂が広がった。
その噂のキーワードは「五月十七日」「エンドウさん」。
彼らは噂の出所を突き止めようと、四校同時にアンケートを実施した。
中々出所を突き止められないまま、噂の日、遠藤という少女が姿を消した。
まさかの事態に生徒たちは恐れ慄くと同時に、何かが起こることに期待した。
その後金平糖やカセットテープを使った奇妙なまじないが流行り、さらに新たな噂が広まった。
一体何が起きているのか―・・・

あらすじにはモダンホラーとありますが、ホラーというよりミステリアスな小説です。
高校生たちの主観で語られますが、高校生らしい青春の爽やかさはあまりありません。
執筆した時代的に、高校生に古さも感じます。
しかし、高校生たちの将来や個性に対する焦燥感や不安。
何かが起ころうとしていることへの恐れや罪悪感、そして期待感。
そうした思いは共感できると思います。
設定や導入はとても面白く、続きが気になります。
しかし、ラストは少々消化不良です。
本作は明確な回答はあまり合わないとは思います。
それにしても、あと五十頁くらいほしいところです。
そこが前半面白かっただけに残念です。

推理要素、スピード感といったものはあまりなく、ラストも消化不良感があります。
しかし、設定や世界観が合う人には面白いと思います。
個人的には本当にあと五十頁分くらい伏線を消化してくれたら、より面白かったのにと思います。

▼以下、ネタバレ感想

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あんみつ
QVSFG7MB

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