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黄色い部屋の謎



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黄色い部屋の謎の評価: 6.00/10点 レビュー 7件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

不可能犯罪を解く

世界名作推理に入るミステリです。再読ですが内容をまったく覚えていませんでした。
つまり初めて読むのと同じということでした。密室ものです。不可能犯罪に挑む名探偵の物語ですが、密室と言えば大きな目くらましが必要です。
物理的なモノか心理的なモノか。それともその他のモノか。これは当時としては斬新な手だったことでしょう。それゆえ今も古典として残っているのでしょう。
大きなトリック。そして付随するトリック。二重三重の仕掛けが不可能犯罪を構成します。物語の中盤の出来事はビックリします。
追いつめた犯人が煙のごとく消え失せるというとんでもない事態を見せます。これは物語の中盤のだらだらとした雰囲気を避けるのと同時に探偵と読者両方に推理の
手掛かりを与えるという側面を持っています。しかし、これはやり過ぎです。今のミステリ読者ならここで『疑う』という方向に気が回ります。
根本的な仕掛けに気付く危険が大です。何故このような展開にしたのでしょうか?見破られないという自信があったのでしょうか。ルルーに聞いてみたいところです。
細部にはツッコミどころがあると思いますが、最後の法廷での謎解きを披露するところは面白いです。しかし、あの解決は首を捻らざるを得ません。
6時半にならないと犯人の名前を言えないとする彼のやり方。相手は殺人犯です。何故あの解決の仕方になるのか納得がいきません。
しかし、ミステリにおける一つのパターンを創造したルルーは後世に名を残す栄誉に恵まれました。幸運なことです。


ニコラス刑事
25MT9OHA

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