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頰に哀しみを刻め



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【この小説が収録されている参考書籍】
頰に哀しみを刻め (ハーパーBOOKS, H187)

頰に哀しみを刻めの評価: 9.00/10点 レビュー 2件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点9.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(9pt)

頰に哀しみを刻めの感想

著者初読み。著者の作品は4冊積んでますが、このミス2024年版で1位だった本作をまず読んで見ました。これぞ正に犯罪小説、とことん暴力と殺戮で復讐を果たす物語でした。まあハリウッドアクションも日本の時代劇も、ザコ敵は殺されるために大勢配置される訳ですから、特に残虐とも思いませんでしたが。差別の国アメリカなので、人種差別、LGBTQ、格差社会と、その辺りの描写は読んでいて辛かったです。二人のオヤジはじじいと呼ばれてますが、恐らく私と同世代の50代後半ではないか?、と想像しながら応援してました。面白かったです。

なおひろ
R1UV05YV
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

前作以上に面白いこと、間違いなし!

デビュー第2作「黒き荒野の果て」でアメリカのハードボイルド、ミステリーの各賞を獲得し、本国はもちろん日本でも絶賛された注目の新進作家・コスビーの第3作。なんと2年連続で3冠受賞という快挙も納得できる、さらにパワーアップした超傑作ハードボイルド・ノワールである。
ギャングの一味として殺人を犯し服役したアイクは15年前に出所後、犯罪社会と決別し小さな造園会社を経営して地道に暮らしていたのだが、ある日、息子が殺害されたことを知らされる。一人息子だったアイザイアが、同性婚相手の白人青年・デレクと一緒にワインバーから出てきたところを銃撃されたという。同性愛の息子を理解できず、ギクシャクした関係になっていたアイクは警察の捜査が進まないことにイライラしながらも、自分から行動することはなく、悶々とした日々を送っていたのだが、2ヶ月後、デレクの父親・バディ・リーから息子たちの墓が破壊され、侮辱的な落書きがされたことを知らされた。同性愛を許すことはできなくても、心の底では愛していた息子のために、アイクは必要ならば犯人を殺害する覚悟でバディ・リーと二人で犯人を探すことを決意した。
共に犯罪者だった二人のジジイが自分たちが信じる正義のために巨大な暴力に暴力で対抗するという、古くからのアメリカン・ヒーローものの流れだが、性的少数者差別、人種差別を真正面から絡めたことで、まさに21世紀のハードボイルド・ノワールになっている。誰が正義か、何が正義かを問う骨太のハードボイルドに、親子や家族の複雑で繊細なドラマ、さらに謎解きの面白さ、容赦ないアクションの華々しさも加わり、いろんな側面から楽しめる超一級エンターテイメント作品と言える。
前作が気に入った方はもちろん、すべてのハードボイルド、現代ノワール小説のファンに自信を持って「必読」とオススメしたい。

iisan
927253Y1

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