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警告



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【この小説が収録されている参考書籍】
警告(上) (講談社文庫)
警告(下) (講談社文庫)

警告の評価: 7.00/10点 レビュー 1件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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(7pt)

10年ぶりのマカヴォイ、年を取っても猪突猛進する

新聞記者からウェブ・ジャーナリストに転身したジャック・マカヴォイが主役を務める、マカヴォイ・シリーズの第3作。殺人の容疑者にされたマカヴォイが、元恋人で元FBI捜査官のレイチェルとタッグを組んで真相を探り出す、サスペンス・ミステリーである。
かつて一度だけ関係を持ったことがある女性が殺害され、マカヴォイはロス市警の刑事から事情聴取された。犯人扱いされたマカヴォイは潔白を証明するために自らDNA採取に応じるとともに、事件に興味を覚えて調査を始めると、同じような手口の女性殺害事件が複数発生しているのが判明した。極めて優秀なプロファイラーでもあるレイチェルに協力を依頼し、被害女性たちが同じ会社に自分のDNA分析を依頼していたという共通点を発見し、さらに追及しようとした所でマカヴォイは逮捕されてしまう。幸い、勤務するニュースサイトの社主や弁護士によって不起訴で釈放されたマカヴォイはあらゆる手段を使って、ロス市警より先に真相にたどり着こうと奮闘する……。
自身の誤認逮捕をきっかけに真犯人を探すフーダニット、ワイダニット、ハウダニットがメインで、背景としてDNA分析の商業化、無秩序への警告がある。本作の犯人の残酷さ、異常さは最近のコナリー作品の中でもかなりのインパクトがあり、さらにストーリー展開の緊迫感もなかなかのもの。クライマックスまで息を抜けないサスペンスが持続する。ボッシュ・シリーズ、リンカーン弁護士シリーズとは多少テイストが異なるものの、コナリー作品らしい真直ぐな骨格を持った作品である。
コナリーのファンはもちろん、社会派ミステリー、サスペンスのファンにオススメする。

iisan
927253Y1

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