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冷酷な丘



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【この小説が収録されている参考書籍】
冷酷な丘 (講談社文庫)

冷酷な丘の評価: 7.00/10点 レビュー 1件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

ずいぶん乱暴な話になってきた

ワイオミング州猟区管理官ジョー・ピケット・シリーズの第11作。今回は、殺人の疑いをかけられた義母・ミッシーを救うためにジョーが探偵役を果たす犯人捜しミステリーである。
あまりにも上昇志向が強く自分勝手で、ジョーにとっては天敵ともいえる義母・ミッシーの5人目の夫である大富豪・アールが射殺され、自分が経営する風力発電施設の発電タービンに吊るされているのを発見したジョーはすぐに保安官事務所に通報した。ところが、ジョーの宿敵であるマクラナハン保安官はすでに事件の概要を把握しているようだった。さらに、ミッシーが殺人容疑で逮捕されたという。なぜ保安官は事件を予測していたのか、ミッシーを逮捕する根拠は何か? 疑問だらけの事件を解明するために、ジョーは一人で真相を探り始めた。一方、ジョーの盟友・ネイトはかつて因縁があったシカゴギャングの女に狙われ、隠れ家をロケットランチャーで襲撃されて恋人のアリーシャを殺害された。ジョーは最愛の妻の母であり、娘たちの祖母であるミッシーの容疑を晴らすために、ネイトはアリーシャの復讐のために、すべてを投げうって走り出した…。
う~~ん、全体に西部劇的な自己中心の正義が強調された乱暴な物語になっている。ジョーの正義が信じられればこの展開でいいのだろうが、あまりにも独善的で「正義の暴走」が鼻につき、シリーズの基調である社会的正義が薄められた感がある。
シリーズのファンには安心してオススメする。冒険サスペンスのファンも楽しめるだろう。

iisan
927253Y1

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