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朝が来る



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【この小説が収録されている参考書籍】
朝が来る
朝が来る (文春文庫 つ 18-4)

朝が来るの評価: 5.20/10点 レビュー 5件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.20pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
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(7pt)

養子に出す決断は、どこに行った?

2014年〜15年に文芸誌に連載された長編小説。生まれたばかりの子を養子として里親に紹介する特別養子縁組で繋がった二組の家族、それぞれの葛藤を描いたヒューマン・サスペンスである。
武蔵小杉のタワマンで暮らす栗原家に突然かかってきた電話は「子供を返して欲しいんです」という。返せないなら金を払えと脅迫してきた。電話してきた女が名乗った「片倉ひかり」は確かに栗原家の6歳の息子・朝斗の生みの親の名前だった。
子供が欲しくてもできなくて養子斡旋団体を頼った40代の夫婦、欲しくはなかった子供ができてしまった中学生。広島の養子斡旋団体の施設で二つの家族が出会うまでの背景が物語の中心で、誰がいいとも悪いとも、誰の罪とも言い難いシリアスなエピソードが延々と続き、かなり重い読書感である。誰も悪い人はいないようなお話になっているが、やはり一番は子供を養子に出す決断を下した片倉ひかりがあまりにも常識にかけ、脆いこと。これ、育てた親の責任なのか?
物語としては面白いが、オススメ作品というには躊躇ってしまう。

iisan
927253Y1

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