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闇に香る嘘



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【この小説が収録されている参考書籍】
闇に香る嘘
闇に香る嘘 (講談社文庫)

闇に香る嘘の評価: 7.76/10点 レビュー 17件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.76pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全11件 1~11 1/1ページ
No.11:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

闇に香る嘘の感想

真相を追う過程、そして真相、結末、、、全て読み応えありました。

kmak
0RVCT7SX
No.10:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

闇に香る嘘の感想

全盲の主人公が実際にこれだけの行動がとれるのか、疑問が残ったが、最後はしっかりまとめられていたように感じる。都合よすぎる気もするが、、、
しかしながら、展開が最後まで読めなかったのは、素直に高評価。

マッチマッチ
L6YVSIUN
No.9:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

闇に香る嘘の感想

残留孤児の話がベースにあるのですが、正直なところあまり興味をそそられる話ではないのと、主人公もなんかパッとしない老人ということで、出だしの印象は決して良くありませんでした。
でも最終的には高評価の8点。いや~これはネタバレ厳禁ですね。
全体的な流れとしては地味な感じではありますが、ネタが明らかになってからの、正に「見え方」の転換は素晴らしかったと思います。
そして、読みふけっているうちに、残留孤児に関する知識もある程度得ることができたように思います。

▼以下、ネタバレ感想

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マー君
S2HJR096
No.8:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

闇に香る嘘の感想

 私の兄は果たして本物なのだろうか――。 視力を失っていた私は中国より永住帰国した兄の顔を確認していない。 孫の腎臓移植のために頼れる血縁はもう兄しかいない、残された時間はあと僅か・・・全盲の私は兄の正体を掴むため行動を開始する。

 盲目ものミステリー。 事件を追う中で主人公が遭遇する危機或いは救済が誰によって何の為に行われているのか、まさに「闇」。 スリリングな展開と孫を救おうと奮闘する老人の姿に心惹かれる。 流石受賞作と言える傑作。

りーり
9EDFH0HC
No.7:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

闇に香る嘘の感想

盲目の主人公 和久。彼の兄は中国残留孤児で数十年前に日本に帰ってきていた。
あることをきっかけに、和久は兄を偽物ではないかと疑い、その真相を追うことにした。
調査のため兄の知り合い達に会うが、誰もが何かしらの嘘をついているように感じる。
どこまでが本当で、どこまでが嘘なのか?
と真相を早く知りたい欲求が掻き立てられ、結構夢中になって読み進めた。

松千代
5ZZMYCZT
No.6:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

目の見えない主人公が新鮮なミステリー

テーマは中国残留日本人孤児。そういえば昔、ニュースでよく聞きました。そのときは意味が分かっていませんでしたが。このテーマで敷居が高い気はしますが、読みやすく、すごく勉強になりました。主人公は白杖を持った目の見えない方で、この特性を活かしたトリックは新鮮で秀逸。主人公の世界が暗闇であるのとシンクロして、ストーリーもまさに暗闇の中を歩いている感じが読んでてしました。そして結論は、、闇の中、ではなくスッキリ!良質ミステリーでした!

タッキー
KURC2DIQ
No.5:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

闇に香る嘘の感想

序盤に若干の読みにくさはあるものの、かなりの良作だと思います。
主人公が全盲という特殊な状況下において、
動きの描写が非常に丁寧に描かれており見えないという恐怖感が伝わってきます。
派手さは無いものの構成が緻密でラストこそ全貌が少し読めてしまいましたが、
至るところに張られた伏線回収は見事です。
江戸川乱歩賞受賞も納得の作品だと思います。

歌舞伎蝶
LMC3R9P9
No.4:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

闇に香る嘘の感想

著者初読み。第60回江戸川乱歩賞受賞作。かなり面白かったです。主人公が全盲の老人な訳ですが、その為か偏狭な性格で感情移入が難しい。その上腎移植、障碍者介護、密入国と重いテーマを複数ぶち込んでいますので、そこを捉えると苦しい読み心地に感じます。ただ、目が見えないが為の不安、恐怖が良く書けており、誰が信用できるのか?全てが混迷する状況にぐいぐい引き込まれた。最後は丁寧に伏線回収を説明され、納得の読後感。注文を付ければ、老人の描き方(特に言葉遣い)に少し違和感を覚えた所かな。とは言え良作でした、おススメします。

なおひろ
R1UV05YV
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

読後感よし

主人公の設定が良かったです。次作も期待できそうです。

わたろう
0BCEGGR4
No.2:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

闇に香る嘘の感想

個人的な乱歩賞のイメージ通りの作品。メッセージ性の強い社会派でありながら、あれやこれらが伏線として繋がり、終盤は綺麗に回収されている事に驚きました。

盲目の老人が主人公。白杖を携え街を歩く事、対人との表情の見えない会話、点字の学習、孫に何か残してやれないかといった家族への想いと葛藤が描かれます。そしてテーマはこれだけではなく、盲目作品といえば疑心暗鬼もの。本書も目の前の兄は本当に自分の兄なのだろうか?と疑問が生まれ、生い立ちの回想から戦時の中国残留孤児に関するテーマが追加され、さらなる話へ移っていきます。

テーマが多いのは人それぞれの好みかと思いますが、個人的にはお腹いっぱい。説教ではないけどメッセージが強くて堅い小説を読んだ印象でした。主人公も何だかネガティブで口うるさくて共感できない。老害と呼ばれてしまうぞ。。という思いであまり気乗りしない読書です。小説を読んで情景を想像する事は盲目の老人と同じ印象を得た気持ちでありましたが、1点どうも想像できないのが、主人公や年上の方々がアクティブ過ぎる事。70歳超えてますよね?老人には無理でしょと思うアクションシーンや、あの時よく生きてられたね。という非現実感が好みではなかったです。

とはいえ、終盤は様々なエピソードが綺麗に繋がる幕引きで加点です。
読書中は辛いけど、最後は面白いものだった。と、個人的にいつも思う乱歩賞の作品でした。


あと余談ですが、審査員の作家の方々が、元のタイトル『無縁の常闇に嘘は香る』に難色を示す話が面白かったです。そこまで悪くは感じませんでしたが、出版された本書の『闇に香る嘘』の方が確かに素晴らしいので、審査した作家の指摘と編集の技術を感じました。


▼以下、ネタバレ感想

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egut
T4OQ1KM0
No.1:5人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

読ませる力がある作品

2014年度江戸川乱歩賞の受賞作。著者は過去、何度も最終候補に残りながら受賞を逃してきていたというだけに、並みの新人とは違う実力を感じさせる。
かつてはカメラマンとして活躍しながら中途失明によって仕事も家族も失い、孤独な生活を送っている主人公は、腎臓病を患う孫娘のために生体腎移植を希望するが、自身の腎臓も状態が悪くて移植できないと判断された。孫を救う最後の手段として、27年前に中国残留孤児として帰国し、現在は故郷で母親と暮らしている兄に腎臓の提供を依頼するが、兄は腎臓の適合検査さえかたくなに拒否してきた。どうして、孫娘を助けてくれないのか? 検査を受けると、何か不都合があるのだろうか? ひょっとして、兄は偽者ではないのか? 疑心暗鬼に陥り、真相を探り始めた主人公の周囲では、次々と不審な出来事が起きてくる・・・。
視覚障害の老人が探偵ごっこに乗り出すというシチュエーションが効果的で、晴眼者なら何でもないことに苦労する主人公に、読者は思わず肩入れしたくなる。さらに、中国残留孤児、満州からの引揚げ、現在の密入国ビジネスなどの背景の設定、エピソードが物語に厚みを与えている。また、伏線の張り方もお見事。セリフや状況設定に多少の疑問が残るが、それを補う力強さがある。
幅広いミステリーファンにオススメしたい。

iisan
927253Y1

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