■スポンサードリンク


血の裁き



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
血の裁き(上) (講談社文庫)
血の裁き(下) (講談社文庫)

血の裁きの評価: 8.00/10点 レビュー 1件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(8pt)

後半、ぐんぐん加速!

巨匠ゴダードの22作目の長編は、90年代のボスニア・ヘルツェゴヴィナ内戦をベースに、医師のモラルを問うサスペンス小説である。
イギリスの優秀な移植外科医ハモンドはかつて、自身の離婚に絡んで金が必要だった為、高額な報酬に惹かれてセルビアの民兵組織のリーダー・カジの肝臓移植手術を成功させた。それから13年後、戦争犯罪人として裁判中のカジの娘がハモンドに接触し、父親が隠した巨額の財産を引き出すために、父親の会計係の男を探せと依頼する。亡き妻の殺害事件をネタに脅迫されたハモンドは会計係を探すためにハーグ、ミラノ、ベオグラードを駈け回るが、会計係を探しているのはハモンドだけではなかった。
単なる外科医に過ぎない主人公の人捜しはスムーズには進まず、物語の前半はまどろっこしい。しかし、会計係と接触し、さまざまな敵と遭遇しながら隠し財産の引き出しを試みる後半になってからは、まさに「ノンストップ」のスピーディーな展開で一気に読ませる。驚愕の真実が明らかにされるエンディングも印象深い。

iisan
927253Y1

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!