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ジュリアン・ウェルズの葬られた秘密



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ジュリアン・ウェルズの葬られた秘密の評価: 6.00/10点 レビュー 1件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(6pt)

ミステリーとしては、ちょっと弱い

「記憶」シリーズに続く?クックの新シリーズ「人名シリーズ」の第3弾。早川ポケミスから出ているのだが、ミステリーとしてはさほど面白くはない。
犯罪実録もの作家ジュリアン・ウェルズが自殺した。力を入れていた作品を完成させ、次の作品の準備を進めていたはずのジュリアンが、なぜ自殺したのか? 学生時代からの親友で文芸評論家のフィリップは、ジュリアンが著作のために訪れた場所を巡って、ジュリアンが見たものを見て、会った人と話して、すべてを追体験することで真相を探ろうとする。しかし、そこで明らかになってくるジュリアンの姿は、「親友」として知っていたはずの姿とは異なるものばかりだった。
アルゼンチンの現代史を背景にしたスパイ小説の要素(落ちというか、キーポイントがバカバカしすぎるのだけど)もあって、一応のエンターテイメント性は備えているのだが、基本は「人は他人を理解できるのか」というヒューマンドラマ。スパイミステリーを期待して読むと裏切られる。
トマス・H・クックのコアなファン以外にはオススメしにくい作品である。

iisan
927253Y1

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