不敗の弁護士エイレングラフは言う、 「私の報酬は法外ですが、有罪になったら一銭も支払わなくて結構。

テムズ川沿いの高級住宅地リヴァービュー・クロースで、金融業界のやり手がクロスボウの矢を喉に突き立てられて殺された。

20世紀初頭。華やかな時代の片隅で生きる売れないオペラ歌手と貧しいお針子―― ある事件が女たちの運命を狂わせる。

実は英国政府のエージェントであるレドヴァースの依頼で、夫婦のふりをして豪華客船オリンピック号に乗り込んだジェーン。

弟の訃報が届いたのは朝食後すぐのことだった。彼は車で何度も轢き殺されたという。

警視庁の地下に存在するという謎の割烹料理店。

ミッキー・ハラー&ハリー・ボッシュ。

神戸で中国料理店「桃源亭」を経営する華僑・陶展文。 福建で育った彼は、若い頃日本に留学して法律を学んだ。

先の事件で心に傷を負ったフォーチュン。それでもシンフルは平常どおり――なのに、またもや事件が。

喩えようもなく美しい聖歌『ミゼレーレ』と、パリの教会で起きた聖歌隊指揮者の不可解な殺害事件とはいかなる関わりがあるのか？　凶器はいったい何なのか？　遺体の両耳の鼓膜は破られ、付近には子供の足跡が残っていた。

星新一が「異様なミステリアスな宇宙へとさそいこまれてしまう」と讃した、詩人にして探偵作家・城昌幸の掌篇傑作選全二巻。

高層ビル建設現場で大型クレーンが倒壊し、作業員が死亡、周囲に多大な損害をもたらした。

横濱で知らぬ者なき富豪一族、檜垣澤家。当主の妾だった母を亡くし、高木かな子はこの家に引き取られる。

1967年末。

町外れで父と孤立して暮らす“変わり者”サリーは6歳までの記憶がない。

戦前、孤高の「人嫌い」として知られた作家・江戸川乱歩は、戦後、日本探偵小説界の名ホストとして活躍した。

【名作ミステリ新訳プロジェクト】『Yの悲劇』の事件から十年後。

ミステリ作家の卵であるアニーは、大叔母の住む村に招かれた。

銀河ホテルの「手紙室」には、様々な事情を抱えたお客さんが訪れる。

心と体に優しいあなたのための一皿――素敵な1日になりますように。

故郷の雪山に帰ってきたエリーは、姉と看板猫とともにミステリ好きの集う書店、ブック・シャレーを切り盛りしていた。

新人スパイのエマ。

1881年イギリス、エセックスのターングラス館で起こった毒殺事件。

18世紀ロンドン郊外。40歳の誕生日をむかえたティファニーは独身で、異母兄の世話をして暮らしていた。

「浮かびゆく男」 冒頭を飾るのは、リチャード・マシスンの名作「縮みゆく男」、そしてバックマン名義の自作「痩せゆく男」を想起させる好作品。

ここはロンドンの集合住宅の一室。女性がひとり。

名だたる文豪たちが描く耽美と幻想の玉手匣。 ああおいしい。

羊を殺して頓死した男の事件を皮切りに頻発する凶事。

「日本のバンクシー」と耳目を集めるグラフィティライター界の新鋭・ブラックロータス。

出産を目前に控えたジョージーは、ようやく腕のいい料理人を雇うことができて、ほっとしていた。

大伯母の最期の言葉は「ヴェネツィア」だった。遺品のスケッチブックと3本の鍵の謎を解くため、キャロラインは水の都へ向かう。

ケンブリッジ大学の貧乏学寮セント・アガサ・カレッジの卒業生で、国際的大企業の経営者が事故死したという報が、学寮付き保健師イモージェン・クワイのもとに入ってきた。

18世紀末ヨーロッパ興隆したロマン主義運動。

2021年、名もなきコードがブッダを名乗った。

鬼才ルメートル、最後のミステリー。

この小説は、「ぼく」ことジェイミーの回想記であり、そしてこれはホラーストーリーだ。

深い霧がたちこめ、霧笛が響く夜。庭を見わたすフランス窓の前で、車椅子に座った館の当主が射殺されていた。

100年前から行方が知れなかったハガダーが発見された―連絡を受けた古書鑑定家のハンナは、すぐにサラエボに向かった。

辣腕の選挙コンサルタントとして鳴らしたシャルテルは、大手広告代理店DDT広報部のアップショーとともに、英連邦から独立間近のアフリカの小国アルバーティア初の国家元首選挙に駆り出される。

生きるため、他人になりすましてきた“わたし”。

わたしは、この「ちいさな集まり」の一員になったときの母が、もともとの母であるような気がした。

高齢者を口減らしすべく介護施設をつぎつぎ襲撃する若者と、待ち受ける老婦人を描く表題作。

家族思いなエイダンは実は連続殺人犯で、次の獲物、レイチェルを監禁している。