地方都市の寂れた町にある葬儀社「芥子実庵」。

築21年の三階建て一軒家を購入し、一階部分を店舗用に改築。

５２ヘルツのクジラとは、他のクジラが聞き取れない高い周波数で鳴く世界で一頭だけのクジラ。何も届かない、何も届けられない。

ほどいてつないで私はもう一度踏み出せる。

本屋大賞ノミネート作、待望の文庫化！ 宙には、育ててくれている『ママ』と産んでくれた『お母さん』がいる。

小学生のとき、担任の先生と町の外からやって来た男が駆け落ちしたのを忘れられない主婦。

町田そのこ 2021年本屋大賞受賞後第1作目は、すれ違う母と娘の物語。 小学1年の時の夏休み、母と二人で旅をした。

母に教えてもらった「バーの味」、夫婦で行った憧れの上高地。

荒れ狂う海と未知の島、そして異国の民。

その死体は信長――密室殺人事件に巻き込まれた私は、うっかり本能寺の変の謎に挑んでしまう……。

前代未聞「二児同時誘拐」の真相に至る「虚実」の迷宮！真実を追求する記者、現実を描写する画家。

弁護士・村瀬快彦は傷害致死事件を起こした従兄弟の蓮見亮介の身元引受人となり、釈放後に二人は暮らし始める。

両親を亡くし仕事も失った矢先に祖母がガンで入院した梨花。職場結婚したが子供ができず悩む美雪。

北九州市の高蔵山で一部が白骨化した遺体が発見された。

婚約者・坂庭真実が忽然と姿を消した。 その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる。

『君の顔では泣けない』の著者が描く、恋愛を超える愛の物語 道沢一番という名前は、「何事にも一番になれるように」という父の願いで付けられた。

一緒に生きよう。あなたがいると、きっとおいしい。

時代に先駆けてピル解禁を訴えていた女は――突然、姿を消した。

「春に翔ぶ」瀬戸内の島で出会った櫂と暁海。二人を支える教師・北原の秘められた過去。

「真夜中は、なぜこんなにもきれいなんだろうと思う」。わたしは、人と言葉を交わしたりすることにさえ自信がもてない。

大学を中退し、夜の街で客引きのバイトをしている優斗。

臼原市で死体遺棄事件が起きた。女性の遺体は強姦の跡があり身体の一部は切り取られている。

中禅寺洲齋、幽霊騒動に挑む。歌舞伎舞台のために書き下ろされた長編小説! 時は江戸。

勤務先の美術館に宅配便が届く。差出人はひと月前、孤独の内に他界した父。

東京地方裁判所、104号法廷。

ビーバーイーツ配達員として日銭を稼ぐ大学生の「僕」は、注文を受けて向かった怪しげなレストランで、オーナーシェフと出会う。

5歳の男児が神森で行方不明になった。同じ一週間、4人の男女も森に迷い込んでいた。

幾度ものピンチを乗り越えてきた優莉姉妹。父親・匡太の生存が明らかになったいま、より厳しい戦いが予想された。

一枚の不思議な「絵」の謎を追い、令和から昭和、大正へ。 日本最後の空襲といわれる秋田・土崎空襲。

主人公・美琴は、シングルマザーのお母さんとおばあちゃんと暮らしている中学1年生。

その女は愛する男を殺し、陰部を切り取り逃亡した―― 脚本家の吉弥は、少年時代に昭和の猟奇殺人として知られる「阿部定事件」に遭遇。

いくつもの死体を残し、娘と思しき少女と逃走した雨宮リカを、警視庁は改めて複数の殺人容疑で指名手配した。

モノレールに乗る人、モノレールを支える人。

極限状況での謎解きを楽しんだ読者に驚きの〈真相〉が襲いかかる。

鬼才ルメートル、最後のミステリー。

17人の書き手が自らの「身体」と向き合って記す、生きるためのリレーエッセイ 私の身体はほんとうに私のもの? 私の身体はどんな視線にさらされ、どのように規定され、内面化されているのか。

戊辰戦争のただ中、侍殺しの罪で捕まった駕籠かき人足の政(まさ)は、薩長率いる「官軍」から砦を守るよう命じられる。

転校生の白石要は、少し不思議な青年だった。背は高いが、髪はボサボサでどこを見ているかよくわからない。

数百年先に帰ってくるかもしれない。懐かしい、この浜辺に―ー。

「姦通」していた男女が熊に殺された—。

死後結婚用マッチングアプリ「KonKon」が普及した社会で、推しのアイドルの秘密のKonKonアカウントを見つけてしまい感情爆発した社会人女性がとんでもない凶行へと驀進してしまう表題作のほか、この現実とちょっとだけ異なる世界の謎と関係性の物

カメラマンの新夏は啓久と交際5年。

ミステリ作家の卵であるアニーは、大叔母の住む村に招かれた。

海辺の老人ホームに集う女たちのゆるやかなつながり。いま最も注目される新鋭の最新作。

呪術で死者を操る17歳の邪行少女ビビウ・ニエは 政府軍と反乱軍が争う戦場で何をしたのか!? 独裁者が治めるベラシア連邦のルガレ自治州で、独立を求め反乱軍が決起した。

――恋愛感情がない。性欲がない。

わたしは、この「ちいさな集まり」の一員になったときの母が、もともとの母であるような気がした。

ようこそ、心休まる「隠れ家」へ。

あなたと生きる、その痛みごと。

東京・新宿にある都立高校の定時制。 そこにはさまざまな事情を抱えた生徒たちが通っていた。

ジヴェルニーに移り住み、青空の下で庭の風景を描き続けたクロード・モネ。その傍には義理の娘、ブランシュがいた。

あなたと共にいることを、世界中の誰もが反対し、批判するはずだ。

新しい戦前? 否、死者の声は響き続けてきた―― ある殺人事件を機に巻き起こる、国家機密の「K文書」を巡る謎……。

「俺は世界を戦慄せしめているか？」 自らの名に無数の季節を抱く無二の舞踊家にして振付家の萬春(よろず・はる)。

神社に詩集を置かせてくれと頼んできた女子高生の佑紀奈には、玲斗だけが知る重大な秘密があった。