戊辰戦争のただ中、侍殺しの罪で捕まった駕籠かき人足の政(まさ)は、薩長率いる「官軍」から砦を守るよう命じられる。

8歳の清少納言は、帝の后である17歳の中宮定子様に仕え始めた。

天文年間、小土豪が群雄割拠する中国地方で没落した宇喜多家の嫡男・八郎は、その器量を見込まれ、豪商・阿部善定のもとで父母とともに居候していた。

江戸、四代将軍家綱の御代。ある「プロジェクト」が立ちあがった。

一俵でも禄高が減れば旗本に格下げになる、ぎりぎり一万石の大名、下総高岡藩井上家に婿入りすることになった竹腰正紀はまだ十七歳の若者だ。

主家を乗っ取り、将軍を暗殺し、東大寺大仏殿を焼き払う。悪名高き武将・松永久秀は、織田信長に二度目の謀叛を起こしていた。

本能寺の変より四年前。織田信長に叛旗を翻し有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起こる難事件に翻弄されていた。

東海道を舞台にした「蠱毒」も、残り23人。 人外の強さを誇る侍たちが島田宿で一堂に会した。

なぜ「あの男」を自らの手で殺めることになったのか―。

岡野藩領内で隣国との境にある峠の茶店。

大手デベロッパーのIR部に勤務する松永光弘は、自社の高層ビル建設現場の地下へ調査に向かっていた。

江戸は神田の袋物屋・三島屋は風変わりな百物語で知られている。語り手一人に聞き手も一人。

なぜ、人と人は争わねばならないのか? 日本史上最大の危機である元寇に、没落御家人が御家復興のために立つ。

磨きをかけた悪の手管で、しぶしぶ善をなす、あの長屋の面々が帰ってきた！ 表向きは善人ばかり、実は悪党揃いの善人長屋に、大事な根付を失くして憔悴するお内儀が訪ねてきた。

あわや、白河藩主で老中首座・松平越中守定信の命を救った、貧乏旗本の内藤三左衛門。

メキシコで麻薬密売組織の抗争があり、組織を牛耳るカサソラ四兄弟のうち三人は殺された。

金か、命か、誇りか。 刀を握る理由は、何だ。

見えないけれど、どこにでもいる 植物の妖怪とも称されるウツログサ。

オフィスとクインテットの死闘の末、両陣営は多数負傷者を出し、ウフコックはハンターに拉致されてしまう。

江戸に名探偵、参上! 石見国で藩を揺るがす陰謀に巻き込まれてしまった永見功兵衛。

頭脳明晰で剣の達人。将来を嘱望された男がなぜ不遇の死を遂げたのか。

応仁の乱前夜。天涯孤独の少年、才蔵は骨皮道賢に見込まれる。

村に染まれず、江戸に欠け落ちた男たち。当時の江戸は一季奉公の彼らに支えられていた。

千吉親分の文庫屋が火事だ！現場に駆け付けた北一が見たものとは。

動乱前夜、北条家の独裁政権が続いて、鎌倉府の信用は地に堕ちていた。

40歳独身の尚之は、お見合いパーティーで“サトウミサキ”と出会う。

国家権力で悪を追い詰める公安0課作業班。

凶作のため高岡藩の米収穫高も例年の七割しかなく、藩財政がさらに困窮することが予想された。

この小説は、「ぼく」ことジェイミーの回想記であり、そしてこれはホラーストーリーだ。

死んだほうがいい。死にたくない。

ロミオとジュリエットとフォルスタッフとイアーゴーとヴァイオラとシャイロック……さらにはシェイクスピアまでが一堂に会して、どたばたを繰り広げる。

人気シリーズのスピンオフから、文庫オリジナルの書下ろし作品まで...。大注目の作家たちが送る豪華警察アンソロジー。

転校生の白石要は、少し不思議な青年だった。背は高いが、髪はボサボサでどこを見ているかよくわからない。

標的は、日本国民1000万人――。 羽田空港に突如、中国のステルス爆撃機が飛来した。

４７歳で若き官房長官となり、総理への階段を駆け上がる男は、周囲を魅了する輝きを放っていた。

廃病院に集まった十二人の少年少女。彼らの目的は「安楽死」をすること。

「立派なお坊さんになるのですよ」 母の願いを受けて、安国寺で修行する幼い千菊丸だが、禅寺は腐敗しきっていた。

自分は何者なのか?いかなる種族の特徴も持たない孤独な少女ベル。

織田信長は、幼少時から孤独と、満たされぬ怒りを抱えていた。

『マルドゥック・スクランブル』『ヴェロシティ』、そして第3部『アノニマス』 刊行開始から８年を経て、コミック化、劇場アニメ化と、なお広がりをみせるマルドゥック・シリーズ。

頭の怪我によって恐怖を感じなくなり、連邦保安官を退任したベン。彼はかつての上司から行方不明の娘を捜索するよう依頼される。

「傭兵代理店」と対をなす国際謀略アクション クリスマスも近い小京都・角館にやってきた、フリーのエージェント影山夏樹。

一人の武士の遺骸が河岸で見つかった。男は村塾の教師・梶与五郎。

バロットはウフコック救出のため、〈クインテット〉に対して、ハンター=シザースという揺さぶりをかける。

ドライドン騎士団はイシュトヴァーンを討つべく、ヴァレリウスはリンダを案じ、ともに船でアルゴ河を北上する。パロを目指して。

「世を、人の心を変えるのだ」「人をあきらめない。それが我々の戦いだ」 ――平安時代「童」と呼ばれる者たちがいた。

企業の内部告発者ケネス・C・Oの行方を追うなかで、ウフコックはパートナーのロックと弁護士サムを“クインテット”による惨殺された。

「知る」ことこそが「生きる」こと 研究対象は動植物、昆虫、キノコ、藻、粘菌から星座、男色、夢に至る、この世界の全て。

舞台は、殺人技術を教えるマクマスターズ校。学校の場所は厳重に隠されており、学生たちでさえもその所在は知らない。

神田連雀町の小間物屋『淡雪堂』の一人娘おゆきが突然姿を消した。

下総国に暮らす狐狩りの名人・稲荷藤兵衛には、裏の渡世がある。

マルドゥック市の中枢部に食い込んだハンターは、共感(シンパシー)をもって新興勢力を〈クインテット〉に引き入れ、戦力を拡大していく。

〈クインテット〉との死闘の末、ついにガス室からウフコックを救出したバロット。

戦地において友軍への誤爆という罪を犯した男―ディムズデイル=ボイルド。

マルドゥック・シリーズ 10年ぶりのシリーズ最新作 『マルドゥック・スクランブル』から2年―― 自らの人生を取り戻したバロットは勉学の道に進み、ウフコックは新たなパートナーのロックらと事件解決の日々を送っていた。

ウフコックを探すには、まずはハンターを知る必要がある―そう考えて“楽園”を再訪したバロットは、ハンターとオクトーバー一族の意外な過去に辿り着く。