ルーム・クリーナー、電話相談、興信所。

海に臨むヴィラ・マグノリア。その空き家になった一棟で、死体が発見された。

勤め先は倒産、泊まったホテルは火事、怪しげな新興宗教には追いかけられ…。

月刊社内報の編集長に抜擢され、若竹七海の不完全燃焼ぎみなOL生活はどこへやら。慣れぬカメラ片手に創刊準備も怠りなく。

「兄貴は無実だ。あたしが証明してやる!」誕生日と夏休みの初日を明日に控え、胸弾ませていた中学生の渚。

仕事はできるが運の悪い女探偵・葉村晶が帰ってきた! ミステリ専門店でバイト中の女探偵葉村晶は、元女優に二十年前に家出した娘探しを依頼される。

葉崎FMで放送される「みんなの不幸」は、リスナーの赤裸々な不幸自慢が人気のコーナーだ。そこに届いた一通の投書。

念願の詩集を出版し順風満帆だった婚約者の突然の自殺に苦しむ相場みのり。

一戸建てを二人でシェア、料理さえ作れば家賃はタダ。そんなおいしい話を見逃す手はない―。

長野県から警視庁へ出向した御子柴刑事。

少女たちはどこに消えたのか？ 家出中の女子高生ミチルを連れ戻す仕事を引き受けた私は、彼女の周辺に姿を消した少女が複数いることを知る。

凶悪な死刑囚に届いたファンレター。

100匹を超える猫と、息つく間もなく起こるトラブル。“猫島”にひとりのおまわりさんは、今日もてんてこまい。

名門女子高校内で発見された変死体。15年後の今日、真実は明かされるのか。

渋谷猿楽町署内で奇妙な事件が発生。

葉崎半島の先、三十人ほどの人間と百匹以上の猫がのんきに暮らす通称・猫島。

元警察官・大道寺圭は、一冊の本を書いた。

ある時、センコーがアタシらを見てこう言った―「プラスとマイナスとゼロが歩いてら」。

夭逝した天才作家の文学記念館で、奇妙な放火未遂が相次いだ。

失業中のわたしこと若竹七海が旅先で知り合った一ノ瀬妙子。

有能だが不運すぎる女探偵・葉村晶シリーズ第4弾。

尾行中の老女梅子が怪我をさせたミツエの持ち家のアパートに住むことになった晶。

葉村の働く書店で“鉄道ミステリフェア”の目玉として借りた弾痕のあるABC時刻表が盗難にあう。

“ナポレオン三歳の時の頭蓋骨”がなくなり、ダイヤモンドの原石も盗まれた。意外な盲点とは―表題作「船上にて」。

長野県警から警視庁へ出向中の御子柴刑事。おおむね平穏な生活を送っていたものの、暮れも押し詰まってから次々と事件が発生。

イギリス・ウェールズ北西部・彼の地の伯爵は長年「バベルの塔」建設に取り憑かれていた。

20年前ほど前の連続殺人事件<ハッピーデー・キラー>以来、事件も事故もめったにないのどかな町――だったはずの辛夷ヶ丘で、悪徳(?)警察官の砂井三琴は今日も大忙し。

最大瞬間風速70メートル超。観測史上最大級の大型台風が三浦半島を直撃した。

一通の手紙「降霊会のお知らせ」、すべてはそこから始まった。富士山麓の山荘に集められた一見何の接点もない人々。

十一月七日水曜日。女子大生の藍は秋のその一日を何度も繰り返している。

タイタニック号沈没の際、ある著名作家が、自身最後の未発表原稿を空き瓶に入れた…。

昭和五年七月、豪華客船・箱根丸は横浜港を出港、倫敦へ向かった。

何度も同じような悪夢を見る。それはさまざまな女をいたぶり殺すことでエクスタシーを覚えるという夢だ。

池袋の書店を土曜日ごとに訪れて五十円玉二十枚を千円札に両替する中年男の真意は？　若竹七海提出のリドル・ストーリーにプロアマ十三人が果敢に挑んだ、世にも珍しい競作アンソロジー。

雷の季節に起こることは、誰にもわかりはしない―。

北島早苗は、ホスピスで終末期医療に携わる精神科医。

初読はミステリ、二度目はホラー。この島の謎に、あなたもきっと囚われる。

恩人の命令は、思いがけないものだった。 不当な理由で職場を解雇され、腹いせに罪を犯して逮捕された玲斗。

第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞受賞作! 戦慄のノワールサスペンス 26歳の守は生活保護受給者のもとを回るケースワーカー。

骨董店で手に入れた京都・大江山の鬼の文鎮。その直後、友人から蝶の上に角を生やした鬼が乗っている写真を見せられた。

木崎淳平は仕事を辞めて、ハワイ島のヒロを訪れた。

1944年6月6日、ノルマンディーが僕らの初陣だった。

何でも売っている不思議な市場「夜市」。幼いころ夜市に迷い込んだ祐司は、弟と引き換えに「野球選手の才能」を手に入れた。

おかしいのはこの家か、わたしか―夫の転勤に伴う東京生活に馴染めずにいた果歩は、幼馴染の平岩と再会する。

毎日が黄金に輝いていた12歳の夏、少年は川辺の流木に奇妙な印を残して忽然と姿を消した。

父の遺した不動産で夜になると聞こえる「痛い、痛い」という謎の声。

新築・格安、都心に位置するという抜群の条件の瀟洒なマンションに移り住んだ哲平一家。問題は何一つないはずだった。

キャンプ場から出られなくなる未知の恐怖。

火星の迷宮へようこそ。ゲームは開始された…。

ここにあるべきではない四番目のマカロンの謎、マスタードが入った当たりのあげパンの行方。

恐怖と哀しみがまじりあう、恒川光太郎を味わう短編集。 異才が10年の間に書き紡いだ、危うい魅力に満ちた11の白昼夢。

海に臨む庭園での老女の自殺、所轄署のクラスター騒ぎ、老人ホームを巡る不穏な噂、幼稚園児身代金誘拐――総勢15名以上の住民の物語がパッチワークのように交錯する。

婚約者・坂庭真実が忽然と姿を消した。 その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる。

本物の“贄”は誰かーーいきなり文庫の比嘉姉妹シリーズ短編集第3弾! 怖いのにおもしろい! 大人気比嘉姉妹シリーズ、短編集第3弾!

橘佑二は、結婚の挨拶のために婚約者・乙瑠の故郷である九州山中の村を訪れていたが、そこで異様な儀式を目撃してしまう。

「兜」は超一流の殺し屋だが、家では妻に頭が上がらない。一人息子の克巳もあきれるほどだ。