2021年2月、7年ぶりに声を聞く母からの電話で父の危篤を知らされた小説家の「わたし」は、最期を看取るために、コロナ禍下の鳥取に帰省する。

誰も“透明な存在”になんかさせない。“幸せそうな若い女”を狙って刺され、ＳＮＳから消えた優里亜。

「山の民」に置き去られた赤ん坊。

その日、兄とあたしは、必死に山を登っていた。見つけたくない「あるもの」を見つけてしまうために。

「たいへん遺憾ながら、美しく生まれてしまった」川村七竃は、群がる男達を軽蔑し、鉄道模型と幼馴染みの雪風だけを友として孤高の青春を送っていた。

優雅だが、どこかうらぶれた男、一見、おとなしそうな若い女、アパートの押入れから漂う、罪の異臭。

中国の山奥からきた吸血種族バンブーは人間そっくりだが若い姿のまま歳を取らない。

前世紀初頭、ヨーロッパの小国ソヴュール。

本の街・神保町を舞台にした極上サスペンス 四十過ぎの翻訳家・吉野解は、かつて自分が下宿していた古本屋の二階で謎の美女、白井沙漠と出会う。

新大陸に到着した早々、難事件を次々解決したヴィクトリカと一弥。開業したグレイウルフ探偵社には早速、依頼人が殺到。

とある事情から逃亡者となった“ぼく”こと巣篭カナは、逃げ込んだダストシュートの中で全裸の美少女・白雪を発見する。

NYに到着後、一弥の姉・瑠璃の家に身を寄せたヴィクトリカと一弥。

かわいいかわいい由美子ちゃんセンセ。こどもみたいな、ばかな大人。

かつて、名探偵の時代があった。

才能を決めるのは、遺伝子か環境か? エリート棋士の父を持つ京介と、落ちこぼれ女流棋士の息子・千明。

あたし、大西葵13歳は、人をふたり殺した…あたしはもうだめ。ぜんぜんだめ。

『ブラザーズ・ブラジャー』で最注目の新鋭が贈る 爆走青春ロードノベル! 野中杏、17歳、結婚詐欺師の叔父に育てられている高校2年生。

あなたとは、この世の果てまでいっしょよ。呪いのように。

『鍵のない夢を見る』から10年、辻村深月が詐欺を描く。幸せが欲しくて嘘にすがりついてしまう人間の哀しみが、心に迫る3篇。

あなたと生きる、その痛みごと。

東京・六本木、廃校になった小学校で夜毎繰り広げられる非合法ガールファイト、集う奇妙な客たち、どこか壊れた、でも真摯で純な女の子たち。

遠い海を越え、ついに辿り着いた新大陸で巻き込まれたのは、新世界の成功を象徴する高層タワーで起きた爆破事件! そのとき、タワー最上階のヴィクトリカと、地下の一弥は――! ?大人気ミステリ新シリーズ、第二弾!

かけがえのない人間関係を失い傷ついた者たちが、再び誰かと心を通わせることができるのかを問いかける短編集。

クリスマス当日、ヴィクトリカが所望したのは、15個の謎―必死で謎を集める一弥は、村に起こりつつある異変に気づく。

少女は白いドレスを着て、緑の絨毯の上で待っていた。草いきれすらも、心地よい。

夏の終わり、山間に位置する聖マルグリット学園を少し早い秋の訪れを感じさせる、涼しい風が吹き抜ける。

「帰りたい」と少年は強く願った。「一緒に」と少女は強く思った。

謎と浪漫の読書俱楽部に貴方もいかが? 東京、山の手に広々とした敷地を誇る名門女学校「聖マリアナ学園」。

聖なるその日、雪の午後に明かされるそれぞれの「秘密」--警部グレヴィールのせつない初恋、ヴィクトリカの“ライバル”アブリルに向ける思い……名コンビ最後の平和な日々と来るべき嵐の予感を描く連作集。

少年は、迷いの中にあった。一度は、救い出すことができた。

鎌倉で小説家の父と暮らす少女・荒野。「好き」ってどういうことか、まだよくわからない。

西欧の小国ソヴュール、聖マルグリット学園に東洋からの留学生がやってきた。

クリスマス直前の気分に華やぐ聖マルグリット学園。だが、外の世界では「2度目の嵐」が迫りつつあった。

新天地ニューヨーク。一弥は新聞社で働きヴィクトリカは探偵事務所を構えた。

伏―人であって人でなく、犬の血

美しい娼婦の四姉妹が遺したもの

東海道を西へ西へ、山を分け入った先の寂しい土地、鳥取県赤珠村。

西暦1627年、ドイツ―魔女狩りの苛烈な嵐が吹き荒れるレンスの町で、10歳の少女マリーは“アンチ・キリスト”に出会った…。

偉大なるスター、キング・オブ・ポップが51歳で急逝した。

高校生の茜寧は、友達や恋人に囲まれ充実した日々を送っている。

死んだ男を囲む二人の女を描いた「このたびはとんだことで」、奇妙な青春譚「モコ&猫」など作品世界が鮮やかに広がる六つの小説集。

すべてが、反転。 あなたは探偵の推理を推理することができますか? 綿密な犯罪計画により実行された殺人事件。

1968年、静岡県千里見町に近づく台風は、五十年に一度とも百年に一度とも言われる豪雨をもたらしていた。

原尞氏(作家)推薦! 「新聞記者、警察小説、愛読書――作家の経歴のすべてが実を結んだ」 事件を解決する、たとえ何人殺そうとも―― 若きキャリア警察官の正義と罪。

金沢東部署刑事課長の比留は公私ともにがんじがらめの大ピンチ。妻を病気で亡くし、娘は高校を不登校。

島育ちの仲良し小学生四人組。あの日「ゆーちゅーばー」になることを夢見た僕らの末路は……(「#拡散希望」)。

外回り中の営業部長・山縣泰介に緊急の電話が入った。

鈴木勢太、性別男、33歳。未婚だが小学5年生の子持ち。

友人の兄ジェイミーが失踪し、高校生のピップは調査を依頼される。

第68回江戸川乱歩賞受賞作。 史上最年少、選考委員満場一致。

ミステリ作家vs連続放火犯 のどかな集落を揺るがす闘い! 東京での暮らしに見切りをつけ、亡き父の故郷であるハヤブサ地区に移り住んだミステリ作家の三馬太郎。

険しい山々に囲まれた聖マルグリット学園。

ここは、人を一人殺したら死刑になる世界――。

右翼系雑誌を扱う出版社が放火された。思想犯のテロと見て現場を訪れた公安の淡海は、作家兼業の刑事・毒島と出会う。

標的は、日本国民1000万人――。 羽田空港に突如、中国のステルス爆撃機が飛来した。

あの手の指す方へ行けば間違いないと思っていた―― 1996年、横浜市内で塾の経営者が殺害された。