祈りも涙も忘れていた
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あらすじ
原尞氏(作家)推薦! 「新聞記者、警察小説、愛読書――作家の経歴のすべてが実を結んだ」事件を解決する、たとえ何人殺そうとも――若きキャリア警察官の正義と罪。次代を担う作家の最高傑作にして渾身のハードボイルド管内の犯罪認知件数が全国ワースト5に入るV県警捜査一課に配属された新人キャリア警察官の甲斐彰太郎。彼は、警官一万人以上が所属する大所帯で、実地経験のないまま管理官として放火事件捜査の陣頭指揮を執ることになる。ノンキャリアの警官たちから面従腹背の扱いを受けつつも、捜査一課長の大東、一課四係班長の渡辺、所轄署刑事の阿南らの助力を得て、甲斐は県警内で捜査の主導権を確立していく。やがて管内で凄惨な殺人事件が次々と発生。見せしめのごとき死体遺棄と捜査関係者の不審死、その背後には警察関係者が? 一連の事件の黒幕を突き止めるべく捜査を始めた甲斐を待ち受けていたのは、十二年前の警官焼死事件に端を発する、V県の警察・政財界を揺るがす一大疑獄だった……。次代を担う警察小説作家が満を持して放つ、渾身のハードボイルド長篇。(「BOOK」データベースより)
外部リンク
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評判
祈りも涙も忘れていたの評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 B ランク
祈りも涙も忘れていたの総合評価:
8.00/10点 レビュー 5件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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この作品も「密告はうたう」同様警察もので、今回の主人公は若きキャリアで、上層部からも部下たちからも、この先警察官僚として伸びていけるかどうかを試され、様々な試練を与えられます。地域の巨悪を挙げるための極秘捜査を進める中で、内部に密通者の可能性も浮上し、誰が信じられるのか疑心暗鬼になりながら苦悩し、綱渡りのように捜査を指揮する主人公にぐいぐい引き込まれます。
ミステリー小説のように誰が犯人か、どうやって犯人を炙り出していくのかが物語の主題ではなく警察組織の中での人間関係や絡みを楽しむ作品ですので好き嫌いはあるかと思います。
読み進むうちに、この登場人物はもしかして〇〇〇?と思わせるストーリーの展開も秀逸で、最初から最後までヒリヒリとした緊張感で読み進むことができました。
私がこの作者が好きなのは、文章が良いからというのもあります。今風ハードボイルドの味付けと、さりげなく散りばめられる人間の生の真理などが心に響きます。
密告はうたうと本作で警察組織を描き、地検のSシリーズでは検察内部の組織を描き、いずれもがリアルで惹きこまれます。
最近「密告はうたう」シリーズの最新作も出ました。もちろん読みます。
今、一番読みたい作家さんです。
追記
この作家さんの一番好きなところは、主人公やその周辺人物たちに人としての矜持、真っ当な正義感があることです。
今の日本人から消えつつある真摯な生き方があるからです。