事故調



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初公開日(参考)2014年05月
分類

長編小説

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事故調

2014年05月31日 事故調

志村市の人工海岸で、幼い男児が砂に埋まり意識不明の重体となるという痛ましい事故が起きた。回避できない事故と主張しようとする市に対し、世論は管理責任を問う。刑事から市役所への転職を経て広報課に勤める黒木は、経験と人脈をかわれて市長からの特命を帯び、被害者の家族や事故調査委員会の窓口役を任される。穏便に仕事を終わらせようと粛々と物事を進めていた黒木だが、届いた告発文から、事故には重大な見落としがあると気づいて―。実力派横溝賞作家が到達した人間ドラマの極北。静かに熱を帯びた男が、人工海岸陥没事故の真相究明に立ち上がる! (「BOOK」データベースより)




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No.2:
(5pt)

サスペンスかドキュメントか

この作品は、テレビで放送があったことからしったもので、楽しみに読んだが、テレビを超える面白さで大いに満足した。
事故調Amazon書評・レビュー:事故調より
4041018323
No.1:
(4pt)

組織の僕(しもべ)になるか、己の信念に従うか。勤め人の矜持とは。

<あらすじ>
主人公・黒木は、過去には警察に勤め、花形の捜査一課にも属していたという異色の経歴を持つ、市役所の広報課職員である。
かつては責任感に溢れる刑事だった黒木だが、市役所に転職してからは、完全なる組織の僕であり、「何もしなければ何も起こらない」という市役所に蔓延る事勿れ主義に、自らを仮染めしていた。
ある日、市が管理している人工海岸で、男子小学生が原因不明の穴に埋まるという「事故」が起こり、意識不明の重体となってしまう。
海岸を管理していた市に対して、マスコミや市民から批判や管理責任を問う声が上がる。
そんな中、事故原因の解明のため、事故調査委員会(事故調)が設置されることになる。
市としては、どうしても責任を逃れたい。
事故調の調査結果を、市の都合のいいように仕向けたい。もっと言えば、操作したい。
黒木は、事故調の調査結果を「事故は予測できない。市に責任はない。」という方向に仕向けさせる「特命」を、市長から拝命する。
「特命」を果たそうと動き始めた黒木だが、やがて「自分は誰のために仕事をしているのか」で葛藤することになる。
「特命」と言えば響きは格好いいが、要するに都合の悪い部分は隠そうという隠ぺい工作に近い仕事だ。
被害者や市民のことを考えれば、当然事故原因を突き止め、対策を講じるほうが良いに決まっている。
しかしながら、その結果、市の責任が問われれば、市役所全体が大ダメージを受けることになる。
自分の仕事は、どちらを向いているのだろう。
組織のため。被害者遺族のため。市民のため。市全体のため。
葛藤しながらも動き続ける黒木。
動き続ける中で、過去の自分を知る人々に再開しながら、黒木はかつての自分を取り戻していく・・・。

<感想>
タイトルは「事故調」とあるが、事故調そのものはあまり登場しないし、重要な役割を担っているわけでもない。
そもそも黒木は事故調の人間でもないので、タイトルと内容がマッチしていない。
「特命」だとか、もっと単純に「事故」とかの方が良かったのではないか。
ただ、それだとその他大勢の本に埋もれてしまうのが問題ではあるが。

市役所の人間が「下衆」に書かれているのに対して、過去の黒木を知る人物が「魅力的」に書かれている。
なかでも、警察時代の情報屋・椎名が特に魅力的だ。
椎名が発する言葉が心に沁みる。
とりわけ印象に残ったのは、黒木に協力を惜しまない椎名に対して、黒木がその理由を問い、椎名がそれに答える場面だ。
「全てを理解しようするなんて、おこがましい」という内容を、具体例を交えつつ、静かに語る椎名。
椎名の懐の深さが表れているシーンである。
次回作は、この椎名を主人公にした物語が読んでみたい。

<こんな人におすすめ>
仕事に迷っている人におススメ。
誰のため、何のための仕事なのか。
自分のため? 組織のため? 人のため? 世の中のため?
今の自分は、どこを向いて仕事をしているのか。
そっちを向いて仕事をしていて、本当にそれでいいのか。

黒木と一緒に現状打破してみては、いかがだろうか。
事故調Amazon書評・レビュー:事故調より
4041018323



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