戦国の頃、三千両の黄金を携えた若武者が、七人の近習を従えてこの村に落ちのびた。

江戸を舞台に、人形のような色男である佐七が繰り広げる推理劇。最初で最後の大全集。

瀬戸内海に浮ぶ獄門島-南北朝の時代、海賊が基地としていたこの島に、悪夢のような連続殺人事件が起こった。

信州財界一の巨頭、犬神財閥の創始者犬神佐兵衛は、血で血を洗う葛藤を予期したかのような条件を課した遺言状を残して他界した。

一柳家の当主賢蔵の婚礼を終えた深夜、人々は悲鳴と琴の音を聞いた。新床に血まみれの新郎新婦。

毒殺事件の容疑者椿元子爵が失踪して以来、椿家に次々と惨劇が起こる。自殺他殺を交え七人の命が奪われた。

岡山と兵庫の県境、四方を山に囲まれた鬼首村。この地に昔から伝わる手毬唄が、次々と奇怪な事件を引き起こす。

絶世の美女、源頼朝の後裔と称する大道寺智子が伊豆沖の小島・月琴島から、東京の父のもとにひきとられた十八歳の誕生日以来、男達が次々と殺される！　開かずの間の秘密とは…？（大坪直行）

ロンドン発の列車の座席でふと目をさましたミセス・マギリカディは窓から見えた風景に、あっと驚いた。

古神家の令嬢八千代に舞い込んだ【我、近く汝のもとに赴きて結婚せん】という奇妙な手紙と佝僂の写真は陰惨な殺人事件の発端であった。

神田お玉が池の佐七は、人形とよばれるほどの男ぶり。度胸がよくて、男まえがよくて、捕物にかけちゃ三国一。

夏の軽井沢に殺人事件が起きた。被害者は映画女優鳳三千代の三番目の夫。

投資信託会社社長の毒殺事件を皮切りにフォテスキュー家で起こった三つの殺人事件。

昭和14年より30年間にわたって執筆され、野村胡堂「銭形平次」などとならぶ五大捕物帳のひとつとされている城昌幸「若さま侍捕物手帖」。

日本屈指の歌劇団の主宰・原さくらが、東京公演を終え大阪公演を控えたわずかな間に姿を消した。

複雑怪奇な設計のために迷路荘と呼ばれる豪邸を建てた明治の元勲古館伯爵の孫が何者かに殺された。

滝の途中に突き出た獄門岩にちょこんと載せられた生首。

「あの島には悪霊がとりついている】額から血膿の吹き出した凄じい形相の男は、そう呟いて息絶えた。

横溝正史生誕120年記念復刊! 横溝正史の異色傑作! 昭和23年秋、「八つ墓村」事件を解決した金田一耕助は、岡山県警へ挨拶に立ち寄った。

若妻グエンダはヴィクトリア朝風の家で新生活を始めた。だが、奇妙なことに初めて見るはずの家の中に既視感を抱く。

江戸の町を見下ろす三枚の大凧には、なぜか小判が結びつけられていた…。

〈病院坂〉と呼ぶほど隆盛を極めた大病院は、昔薄幸の女が縊死した屋敷跡にあった。

「わたしは、妹を二度殺しました」。金田一耕助が夜半遭遇した夢遊病の女性が、奇怪な遺書を残して自殺を企てた。

長野県下の湖畔の町、射水で両大関といわれる名家の玉造家と矢部家とは先祖代々に亘る仇敵の間柄であった。

横溝作品の短篇から厳選!謎と驚きに満ちた傑作集。

真鍮で作られた檻の中に飾られた真珠の首飾り。世界に二つとない首飾りは、「人魚の涙」と呼ばれ、デパートで展示されていた。

その朝、新聞の広告欄を目にした町の人々は驚きの声を上げた。「殺人お知らせ申しあげます。

マープルは、かつてともに事件を解決した富豪の死を知る。

転地療養のため西インド諸島を訪れたマープル。一週間は何事もなく穏やかに過ぎていった。

甥のレイモンドを筆頭に、前警視総監や画家などさまざまな職業の人々がミス・マープルの家に集っていた。

横溝正史生誕120年記念復刊! 横溝正史の異色傑作! 陶器収集で有名な画家が自宅のアトリエで何者かに殺害された。

坂口安吾、絶賛! 金田一耕助ものに続く由利先生シリーズ 名探偵由利先生のもとに突然舞い込んだ差し出し人不明の手紙、それは恐ろしい殺人事件の予告だった。

夜の町で出会った若い女の異常な

華やかな還暦祝いの席が三重殺人現場に変わった！　宮本音禰に課せられた謎の男との結婚を条件とした遺産相続が巻き起こす事件の裏には…。

平和そのものに見えた団地内に突如、怪文書が横行し始めた。

横溝正史生誕120年記念復刊! 横溝正史の異色傑作! 避暑のため軽井沢に滞在する滋と謙三。

横溝正史生誕120年記念復刊! 横溝正史の異色傑作! 弓の収集家として名高い考古学者の古館博士が、三人の若者を招き弓遊びに興じていた。

自称探偵小説作家の井手江南に伴われ、エマ子は恐る恐る不気味な洋館の中へ入った。

横溝正史没後40年記念復刊! 金田一の日常生活をも浮き彫りにする異色作 築地の橋下で発見された若い女性の変死体。

あたしが聖女？　娼婦になり下がり、殺人犯の烙印を押されたこのあたしが。でも聖女と呼ばれるにふさわしい時期もあった。

文化八年元旦。豊漁に沸く房州白浜で、一頭の鯨の腹から書状が出てきた。

横溝正史生誕120年記念復刊! 横溝正史の異色傑作! 名探偵・金田一耕助の一番弟子を自認する立花滋は、冒険好きな友人二人と少年探偵団を結成。

横溝正史生誕120年記念復刊! 横溝正史の異色傑作! 朝の尋ね人コーナーに、突然自分の名前が出てきたのを見て、文彦少年は驚いた。

傷痍軍人のバートンが療養のために妹とその村に居を構えてまもなく、悪意と中傷に満ちた匿名の手紙が住民に無差別に届けられた。

書斎に転がる死体なんて探偵小説の中だけ―が、現実に見知らぬ女性の死体が大佐の書斎で発見された。

大都会ロンドンの一画に、エドワード王朝時代そのままのたたずまいを保つバートラム・ホテル。

金田一耕助の探偵事務所で殺人事件が起きた。被害者は、その日電話をしてきた依頼人だった。