(短編集)
びっくり箱殺人事件
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びっくり箱殺人事件の総合評価:
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〈金田一耕助〉シリーズ全28巻を読もうと本書を手にした。ここには表題の「びっくり箱殺人事件」と「蜃気楼島の情熱」の計2作品が収載されている。 「びっくり箱殺人事件」は色々な意味でビックリさせられた。推理小説という性質上、謎解き部分には触れたく無いので、それ以外の部分で驚かされた点を列記してみると・・・。まず金田一耕助が出てこない。これには驚かされた。続いて殺人の手口や動機。これまで金田一耕助が手がけてきた事件とは全く性質が異なる。そしてその軽妙な語り口と言おうか文体と言おうか、殺人事件という重々しい状況を描くには、少々相応しく無いと思ってしまうような表現で綴られている。もっともこういった表現については、近年ではさほど珍しく無いように思える(特に漫画において)が、こと横溝作品においては、少なくとも自分は、他に同じような口調(文体)で書かれたものを知らない。シリーズ第1弾の『幽霊座』に収められていた「幽霊座」「鴉」「トランプ台上の首」は、短編ながらいずれも“横溝正史らしい”作品であったので、余計に面食らった。ちなみに「蜃気楼島の情熱」は、“普段通り”の横溝作品である。 星の評価は難しい。なぜなら賛否両論あるだろうことが容易に予想されるからである。自分は「びっくり」が様々な意味に使われていると思ったことと、その驚きを楽しめたことから、高評価としました。 | ||||
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冒頭、古谷一行氏のご冥福をお祈り申し上げます。 表題作は戯作味の強い一篇。 「蜃気楼島の情熱」は、既読作。但し、内容はうろ覚え。地名は定かではないが、著者お得意の岡山ものの一篇として、佳品と捉えたい。 | ||||
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『パンドーラの匣』というミステリ劇が演じられる劇場の楽屋裏で、フランケンシュタインやノートルダムのせむし男などの怪物・怪人に扮して、煙とともにパンドラの匣から登場するはずだった演者たちが、何者かに次々に顔面強打されるという事件が起こる。一方、劇がはじまった舞台上では、小道具のパンドラの匣が開けられた瞬間、スプリング仕掛けで飛び出した短剣が、蓋を開けた男の胸を深々と突き刺していた…。 等々力警部は登場するが、金田一耕助の姿はない。横溝作品のなかでも異色のユーモア・ドタバタ・ミステリである。講談調というか落語調というか、コミカルな軽妙さを意識したいつもとは違った語り口調で、洒脱なギャグと珍妙な殺人事件が語られる。だだ、やはりユーモアの質に、いささか古めかしさが拭えないのは、書かれた時代からして仕方の無いところだろう。しかし、ミステリとしてはしっかり構成されており、推理の決め手となる部分にもユーモア色が盛られているうえに、タイトルにもキッチリ直結しているところなど、流石の手並みと感心させられる。戦後の退廃臭もただようドタバタユーモア劇を、面白いと感じられるか馴染めないかで、評価の分かれる作品ではないかと思う。 併録されている『蜃気楼島の情熱』は、短編集『人面瘡』にも収録されており、本書と重複している。金持ちの建設した奇矯な屋敷を舞台に、トリッキーな殺人事件に陰湿な人間関係の綾をからめた、横溝らしい岡山ものの秀作である。 | ||||
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びっくり箱殺人事件 には金田一耕助は出て来ません。 でも作風が変わっていて楽しめました、筒井康隆のハチャメチャ作品にちょっと似てるかも。 もう一つの短編は金田一耕助ものです、氏の短編はあっさり収束してしまい物足りない感じのすることが多いです、推理を積み重ねて行き最後一気に畳み掛ける長編の醍醐味に欠けるのかも知れません。 | ||||
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good | ||||
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