本所の貸本屋・辰巳屋文三が辻斬りに襲われたところを、新内流しの門付け芸人であるおれんに助けられた。

昭和17年、財閥令嬢にして人気画家の多江子は、中日文化協会から上海に招かれた。

五歳のとき双子の妹・毬絵は死んだ。生き残ったのは姉の雪絵―。

牛スジ、葱鮪、トマト、蟹面といった名物おでんや、牡蛎のカレー煮、蒸しいちじくの甘味噌だれなどの美味しい小料理…東京・四谷の「めぐみ食堂」には、今宵も常連客が訪れる。

物語の主人公・宇野辺叡古(うのべえーこ)は、東京帝国大学法科大学の教授である。

もらい火によって全焼するも、ふたたび四谷のしんみち通りで開店したおでん屋「めぐみ食堂」。

新小岩の路地裏にある居酒屋・米屋。

新小岩駅南口、下町情緒溢れる商店街の路地裏にある居酒屋・米屋。カウンター七席の小さな店に今夜も悩みを抱えた客が訪れる。

一度罪を犯したら、人はやり直すことはできないのだろうかーー。罪とは何か、償いとは何かを問いかける究極の長編ミステリー。

元昆虫少年や漫談家、ちゃんこ屋の主人などなど、新小岩の路地裏にひっそりと佇む居酒屋・米屋に今夜も悩みを抱えた一見客が訪れる。

新小岩にある居酒屋・米屋には今日も悩める一見さんがご来店。

師走も半ば、京都鷹ヶ峰にある藤林御薬園の懸人、元岡真葛のもとを亡母の実家、棚倉家の家令が訪れた。

「安全地区」に指定された仙台を取り締まる「平和警察」。

テレビのドキュメンタリー制作者のキャサリン。彼女は順風満帆の生活を送っていた。

中学3年の尾垣真が拾った中世ヨーロッパの古城のデッサン。

仕事も恋愛も上手くいかない冴えないサラリーマンの貴生。

警視庁公安部の「アンタッチャブル」と、捜査一課の「落ちこぼれ」コンビが巨 大テロの脅威に挑む。

小日向水道町にある、いちょうの大樹が看板の『銀杏堂』は、嶋村夫妻が二十五年に亘って切り盛りしてきた手習指南所。

「自分が食べるためにこそ、おいしいものを作らなきゃ」菜の花食堂の料理教室は今日も大盛況。

連続通り魔殺人事件の容疑者“コートの男"を追う所轄の刑事・中島と捜査一課の女刑事・小橋。

開発の波が訪れる新小岩。

「黒田左少将どのの猿楽の催しに貴公をお連れしたいのだが」。公儀目付役・稲生正英の言葉に多田文治郎は耳を疑った。

ニューヨーク・ブルックリンの書店を大叔母から相続した、三十代半ばのダーラ。その書店にはマスコットの黒猫がいた。

ビデオジャーナリストの伏見が住む鳴川市で、連続イタズラ事件が発生。

かつて検事補殺しの裁判で無罪を勝ち取り、今や判事の座に昇りつめたラスティ・サビッチ。

「このあたりでは評判らしいですよ。

橋岡恒彦は「名簿屋」の高城に雇われていた。名簿屋とは電話詐欺の標的リストを作る裏稼業だ。

連邦判事とその愛人の殺害事件が迷宮入りかと思われた頃、冤罪で収監されていた弁護士バニスターが、真犯人を知っていると声を上げた。

誰も知らない、ゴッホの真実。 天才画家フィンセント・ファン・ゴッホと、商才溢れる日本人画商・林忠正。

昭和63年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上とコンビを組むことに。

不条理な世を渡る武器は、気骨と果断。利に生きるか、義に死すか。

元イケメン俳優で料理人見習いの海里が働く定食屋「ばんめし屋」に、海里の兄の友人で刑事の涼彦がやってきた。

亡き妻・掬子に見守られながら、娘のこいしと食堂を営む鴨川流のもとには、多くの迷い人が訪れる。

【第２９回　山本周五郎賞受賞作】 善意は、悪意より恐ろしい。

愛媛に署長として赴任してきた若き警察キャリア。やる気ナシ。

洋楽専門誌にビートルズの評論を書くことだけが、社会との繋がりだった鈴木誠。

1944年6月6日、ノルマンディーが僕らの初陣だった。

時は元禄、東北の小藩の山村が、一夜にして壊滅した。隣り合い、いがみ合う二藩の思惑が交錯する地で起きた厄災。

魔犬の呪いで妹を失った三きょうだいは、ママと一緒にパパが残してくれた別荘に移り住む。

幕末の京都。

両親はスウェーデンで幸せな老後を送っていると思っていたダニエルに、父から電話がはいる。「お母さんは病気だ。

千葉県警捜査二課係長の結城は贈収賄事件の内偵中に妻を失った上に、いわれなき告発によって、捜査の指揮権をも奪われてしまう。

にぎやかなキャラクター達の織りなす楽しさ、軽妙さに加え、恐ろしい妖の要素で背筋がぞくっともさせられる、「明治・妖モダン」シリーズ絶好調の第2弾! 明治21年の東京・銀座。

1975年、偉大なる総統の死の直後、愛すべき祖父は何者かに殺された。17歳。

時は大正。

警察に届けられた一冊の日記。そこに記された内容から、二年前に起きた強盗致死事件の容疑者として、辰見という男が浮上する。

3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール。

陽気なギャング一味の天才スリ久遠は、ひょんなことからハイエナ記者火尻を暴漢から救うが、その正体に気づかれてしまう。

高校生になった滝本望は祖母と神楽坂でふたり暮らしをしている。

第15回『このミステリーがすごい! 』大賞・優秀賞受賞作は江戸の口入屋を舞台にした時代ミステリーです! 江戸・天明年間の京都。

第34回小説推理新人賞受賞作家のデビュー作。

猫町に暮らす野良猫のミスジは、憧れていた順松の後を継いで傀儡師となった。

圧倒的な密度と熱量。

失火により父が不慮の死を遂げたため、江戸から西美濃・田名部郡に帰参した小野寺一路。

新宿署刑事・鮫島。

連邦機関に属する警護官、コルティ。命を狙われた者たちを守り抜くプロのボディーガード。