くれなゐの紐



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    初公開日(参考)2016年02月
    分類

    長編小説

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    くれなゐの紐 (光文社文庫)

    2019年03月12日 くれなゐの紐 (光文社文庫)

    時は大正。消えた姉を追ってやってきた帝都屈指の歓楽街・浅草で、仙太郎は浅草六区を牛耳る男子禁制の少女ギャング団・紅紐団の長、操と出会う。家族より強い絆で結ばれ、厳しい団規に支配される紅紐団に仙太郎は女装して潜り姉を捜すが、その裏では彼の知らぬある企みが進行していた。最底辺の街を、時代を、生き抜け。少年少女らの生きる力が迸る、傑作長編!(「BOOK」データベースより)




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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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    No.6:
    (5pt)

    ときは大正、東京市は浅草

    おのおのの幕の状況設定がずばぬけてうまいです。演劇的でもあるし、文言とくに漢語を駆使して記述的であり、説明の色もまた濃いものとなっています。語り口にリズムがあってその調子がよいものとなっていると思います。御存知ですか。かつて小林秀雄氏が文芸批評を始めたころ、意図的に漢語熟語を多用し、さらにわざとあちらこちらに否定的表現でけんかを売り、たちまち評判をとったことを。これ戦略でした。

    しかし、今、作者の属する小社会で使用の許されるボキャブラリーには規制もあります。小林氏の属した大正末から昭和にかけての文壇社会でも許容範囲というものがあったのと同じく、須賀氏の属する今日の表現者の社会でもやはり許容範囲というものがありましょう。さらに本作は、過去の大正時代が舞台です。たとえば、p.54にあやのののしり言葉の中に「糞野郎」とありますが、これはおそらく大正時代にはなかろうと思います。従って、誰か軍師を付けて時代考証はお任せにしておくと楽かもしれません。

    歴史研究の世界ではアナール学派がずいぶん有名になりました。この人たちは、ある時代のことを、ある時代の実際に即して復元してみせます。頭の方で、p.12太ももを叱咤し、は変ですかね。励まし、だとほとんどが人相手、しかし「おのれを奮い立たせる」という意味で「励まし」はあり得るかも知れません。おのれを励まし。叱咤の表現でおのれをしかりつける、という意味が使えましょうか。もちろんおのれの胸を励まし、はあっても太ももは励まさないかも知れません。わがからだと心とを励まし、はあるのでしょうか。わが手足を励まし。うむ。日本語は難しいですね。しかし、一方で表現者には新規の表現を作り出す権利がありますから、造語あり、とすればよいのでしょうか。ここまでくるとまぎれますね。

    一つ問いかけを。読者には、登場人物のうち誰か感情を近接させることができるものがありますか。おそらく、この作品は、ルポ文学風ではありません。構築された論理的な人間関係の劇です。
    くれなゐの紐 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:くれなゐの紐 (光文社文庫)より
    4334778186
    No.5:
    (5pt)

    とにかく面白い!

    期待していた通り面白いストーリーでした。
    カバーも素敵だし、帯に登場人物の略歴が書いてあったのが良かったです。
    くれなゐの紐 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:くれなゐの紐 (光文社文庫)より
    4334778186
    No.4:
    (4pt)

    仙太郎の成長の物語?

    大正時代も後期、行方知れずの姉を追い福井から浅草に家出同然で出てきた仙太郎。
    姉を探すため、少女だけのギャング団、紅紐団に入団するが...

    今まで何も知らずに生きてきた少年が、社会の不条理に触れ、自分の生き方を決めるに至る。 と言った感じでしょうか。

    紅紐団団長の操、副団長の倫子、共に住むことになる絹、同年代の不器用な少女あや、罪悪感もなく身を売る少女たち、それを食い物にして来た男たち。
    様々な人間が浅草、丸の内を舞台に物語を紡いでいく。

    仙太郎と操、そして、姉のハル。
    ハルは何を思いあんなことをしたのか?
    仙太郎が真の意味でそれを知る時が物語の終わり、いや、始まりになるのでしょう。
    そして、操にとっても。

    不安定な時代を必死に逞しく生きる者たちの物語。 痛快さはありませんが、色々と考えさせられる内容でした。
    くれなゐの紐 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:くれなゐの紐 (光文社文庫)より
    4334778186
    No.3:
    (1pt)

    コンセプトが生きていないような

    ときは大正、浅草十二階下。姉を探すために女装してギャング団に入った主人公……と聞いてときめきのままにページを開いたのですが、いつまでたってもストーリーが前進しないし、厳しい入団試験とやらも過程がまるっと省かれているので、どの辺りが厳しかったのかまったくわからかったです……
    せっかくのキャッチャーなコンセプトがまったく生きてない!!かといって歴史小説というほどの厚みも資料的価値もない…掲載誌の問題もあるのかもしれませんが、キャラクターも魅力的魅力的と周りは騒いでいるけど、具体的で印象的なエピソードに欠けるので、私は「ど、どの辺りが?」としらけてしまいました…
    もう少し読み進めればお話が大きく展開するのかもしれませんが、冒頭がこんなにつまらないと厳しいですね。
    まさか須賀しのぶ先生の作品で、こんな投稿者に対する評価みたいな感想を抱くと思いませんでした。
    判型も大きく、安くはない本ですから、非常に残念です。
    くれなゐの紐Amazon書評・レビュー:くれなゐの紐より
    4334910785
    No.2:
    (5pt)

    流石の文章力でした!

    須賀しのぶのさんの歴史大河ものはハズレがない。話の展開もキャラクターも雰囲気も全てよかった。登場人物は数が多いのにみんなキャラが立ってて好きになれる。
    途中なんとなく落ちがわかるが、それ以外のところからえ!?となる展開もあってよかった。
    是非また歴史ものを書いてほしい。
    くれなゐの紐Amazon書評・レビュー:くれなゐの紐より
    4334910785



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