月下上海
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たまたま手に取った初めての山口恵以子作品だが、この小説はすばらしい。 『月下上海』は、著者にとって初期の作品のようだが、時代考証も登場人部の造形も巧みであり一気読みさせる力がある。登場人物の激しく動く愛憎模様や一部の展開に一片の疑義を感じるところもあるが、これは神は細部に宿るとは限らない!という表現者の意図なのかもしれない。 ともあれ、読了時にこれだけの高揚を感じた作品はひさしぶり。 -- ついさきほど、著者は、近年、『食堂のおばちゃん』シリーズで大人気。ということを知ったが「おばちゃん」シリーズに入り込む前に、”すご腕の新鋭作家”としての「山口恵以子作品」をトレースしていこうと思う。 | ||||
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推しの女優さんで映像化してほしい | ||||
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amazon商品の説明内容(「BOOK」データベースより)以下、 昭和17年、財閥令嬢にして人気画家の多江子は、中日文化協会から上海に招かれた。 ところが協会に潜入中だった憲兵の槇に、政府転覆を企んでいる中国人実業家・夏に接近するよう強要される。 断れば、多江子が絡んだスキャンダルの真相を公表するという。 謀略に巻き込まれた多江子の運命は…。 松本清張賞受賞。 * 2013年松本清張賞受賞作という事で読んでみました。 表紙の女性が主人公のようで魅力的に見える。 イメージが固まった所で主人公の多江子の強さ弱さを追う形。 戦時下の上海で奏でられる、或る女の悲恋歌(エレジー)。 多江子が出会う四人の男たち。 憲兵大尉・槙庸平、民族資本家・夏方震(シャーファンチェン)、 医学生ながら抗日運動に身を投じる黄士海(ウォンシーハイ)、 多江子の前夫・奥宮瑠偉。 真の愛とは。結末は? ドラマやね~。 映像を浮かべながら読んだ。一気に読みたくなるね。 最後、お疲れ様でしたと言いたくなるような結び。色々色々とありますが、下手に盛り上げるよりもこれでよかったのかもなと思います。もう少し丁寧な描写があったらよかったかもとも。そうなるとページ数が増えてしまうか(笑)。 面白かったです。 | ||||
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『月下上海』です。 アラフォーバツイチの財閥令嬢が戦時中(具体的にはミッドウェー海戦よりも後)の上海に行き、画家として大活躍する話です。 まず、戦時中の上海の描写が非常に詳細で、冒険の舞台としての魅力があること。純粋な中国ではなく租界という微妙な立ち位置であり、だからこそ東洋のパリとも称されるモダンな街として発展もしている。もしかしたら陰謀ものとしては珍しくない舞台なのかもしれませんが、自分はそういう作品に触れる機会が無かったので、新鮮な気持ちで興味深くよむことができました。 そしてやはり、主人公をはじめとするキャラの魅力でしょうか。主人公は必ずしも無垢な善人というわけではなく、●●子たちを陥れたところなんかは完全に悪役令嬢なのですが、でも根底には彼への一途な思いがあるので、どうしても主人公に肩入れして読んでしまう。良く言えば自由奔放、悪く言えばわがままで自分勝手な生き方です。それは主人公の生まれゆえの特権階級だからこそであり、本当の意味では苦労を知らないとも言えなくはない。でも上流階級には上流階級ならではの物語があって然るべき。そんな生き方を貫いている主人公だけではなく、他のキャラも、この時代の中で強く自己主張しながら生きている。 展開はあまり複雑過ぎず飲み込みやすかったですが、十分にマダムの活躍を楽しめるものでした。 ハーレクィン的、という評価を聞いて、ああそれだと思いました。主人公の女性はアラフォーのおばさんだけど美人でハイスペ男達にモテまくる。男たちを翻弄するけど、その一方で逆に翻弄されちゃうこともある。女性の願望を都合良く実体化したキャラであり、だから本書は基本的に女性読者向けなんだろうけど、もちろん男性が読んでも楽しめる力作です。★5 | ||||
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吉永みち子さんとの双方向の対談番組で著者に興味を持ち、初めて手にした著作が本作でした。松本清張賞受賞と言うだけあり、ミステリーのような展開は酷暑を忘れて読みふけるのに最適!友人にもリコメンドして回しました。 | ||||
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