恋形見
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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ
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評判
恋形見の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 C ランク
恋形見の総合評価:
7.20/10点 レビュー 5件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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主人公は『月下上海』の八島多江子にうかがわれたような「父の娘」である。美貌の妹とは異なりお転婆で利発なおけいが父の店を継いで、才気と機転でさまざまな難題を切り抜け、「人でなしのおけい」と陰口をたたかれながらも四十代で押しも押されもせぬ大店の主となってゆくさまを重厚な構成と臘たけた語り口で展開してみせる。
江戸期の行事や日常生活のちょっとした描写にも気配りがあって、そこにもこの物語の魅力がある。
時代小説としては五味康祐や山田風太郎の系譜に連なるのではないかと思う。凛として難題に立ち向かう女、身を持ち崩してゆく美貌の女、放蕩者の商家の長男、藩政を立て直すべく奮闘する小藩の役人、出自の知れぬ両替商、果ては大店に押し入って金蔵を破る盗賊まで、役者は揃っている。中心にいるおけいはじつにかっこいい。その彼女を陰で支えているのが「恋形見」である螺鈿の櫛。ここに作者のたくらみがある。
面白い。