明治二十六年、杉山潤之助は、旧知の月輪龍太郎が始めた探偵事務所を訪れる。

学園の一角に建つ壁には日暮れると生徒たちの影が映った。そしてある宵、壁は映し出した、恐ろしい場面を……。

写真を見た二之宮彩子は、十ヶ月ほど前に自らが被害者となった、身代金目的の誘拐事件の顛末を語り始める。

不可能犯罪 意外な犯人 密室 足跡のない殺人 ジョン・ディクスン・カーへの愛がいっぱいにつまった珠玉の短編集!! 上級生から度重なるいじめをうけていたエドワード・スミスは近くのロダリックの森にいるといわれる霧の悪魔に復讐を願うことにした。

1996年、旅行代理店勤務の名探偵・水乃サトルは、部下の由加理と東尋坊で銃殺事件に遭遇。

昭和二十八年、一人の金貸しが殺された。警察は没落華族の若い女とその家の元使用人を犯人と断定。

名探偵は小学生! ? 天才探偵少女とヘタレ三十男の迷コンビが難事件に挑む! 東川篤哉、最新ユーモア・ミステリ! 就職先のスーパーを誤発注した大量のオイルサーディーンとともにクビになり、 地元で「なんでも屋タチバナ」を始めた、俺、橘良太。

之島のホテルで梨田稔(69)が死んだ。警察は自殺と断定。

東北の寒村・不亡村に、古くから伝わる「三つの奇跡」。調査に訪れた探偵の海老原浩一は、術を操る糸瀬家に翻弄される。

鎌倉にひっそりと佇む喫茶店「一服堂」の美人店主・ヨリ子は極度の人見知り。

“雌ライオン”こと名探偵・生野エルザと猛獣使いの助手・川島美伽のもとには日夜、風変わりな依頼が舞い込む。

寺の離れで「なんでも屋」を営む俺の叔父さん。家族には疎まれているが、高校生の俺は、そんな叔父さんが大好きだった。

『魔法使いは完全犯罪の夢を見るか?』で大暴れした魔法使いのマリィと、八王子署の変態刑事、小山田聡介が帰ってきました! 小山田邸で家政婦として働くことになったマリィ。

能登半島の最北部にある眞塊谷を支配する邑知家。

大銀行の地下金庫から、トンネルを掘って金貨を盗み出そうとした「赤毛組合」事件。

瀬戸内の小島に、死体が次々と流れ着く。

ロシア革命から数年経ったシベリア奥地。

京都で起こる奇怪な連続殺人事件。目撃証言によれば、それぞれの現場から走り去った犯人は般若や鬼だったという。

日本最古の神社の一つ、奈良・大神神社近くの河原で高校生が殺害された。

著者のエッセンスが満載された最後の短編集 八人の子供がいる家庭へ脅迫電話。「子供の命は預かった」。

女子高生・辻曲摩季が、意識不明の状態となり由比ヶ浜で発見された。

神降市に勃発した連続猫殺し事件。芳雄憧れの同級生ミチルの愛猫も殺された。

都会で夢破れ、故郷・平塚に帰ってきた元OLの川島美伽は、高校時代の旧友・生野エルザと再会する。

探偵活動を再開した二階堂蘭子の下に、洋蘭の栽培家・賀来慎児が脅迫されている、との相談が。

「犯人は〇〇だよ」。鈴木の情報は絶対に正しい。

進々堂。京都大学の裏に佇む老舗珈琲店に、世界一周の旅を終えた若き御手洗潔は、日々顔を出していた。

山奥の秘湯・龍宮温泉の老舗旅館「浦島本陣」で休暇を過ごすことになった風祭警部。

山村で起きたカルト宗教団体の斬首集団自殺。

煙草屋の老婆が殺された夜、ゴーグルで顔を隠した男が闇に消えた…。

元銀幕の大スター・片桐大三郎(現芸能プロ社長)の趣味は、犯罪捜査に首を突っ込むこと。

「……り……に、毒を」被害者は奇妙な言葉を遺して死んだ。毒物の正体は不明。

自殺する理由がない男女が、次々と飛び降りる屋上がある。

ある日、僕は前から歩いてくる人に避けられるようになった。

気がつくと密室館と呼ばれる館にいた日戸涼。

広島市内の大学に通う観音崎栞は、実家のある宮島に戻っていた。

人狼城殺人事件の怪異に満ちた謎のすべてが、名探偵・二階堂蘭子の冷徹な論理によってついに解き明かされる。

若手刑事・小山田聡介は『八王子署の椿姫』こと椿木綾乃警部(39歳独身)に蹴られることをこの上ない楽しみとするドMの(実は)キレ者。

クリスティー賞授賞式会場で起きた殺人事件の真相とは? 『致死量未満の殺人』で正統派本格の新たな旗手として好評を得た第三回アガサ・クリスティー賞作家が贈る5篇収録の本格ミステリ連作集

『○○○○○○○○殺人事件』で鮮烈デビューした「奇才」による待望のメフィスト賞受賞第1作!上木らいちは援交をする高校生で名探偵でもある。

ちょっとヘルシンキへ行くので留守を頼む―。そんな置き手紙を残し、御手洗潔は日本を去った。

世俗から隔絶された全寮制の男子校・聖マカーリィ学院。

あの夏、真賀田研究所でプログラマとして働いていた島田文子は、いくつかの職を経て、香港を拠点とする会社で職に就いていた。

検閲官に追われる少女と出会ったクリスは、再会した少年検閲官エノと共に、少女が追われる原因である〈小道具〉を探し求めて孤島の洋館に向かう。

雪に閉ざされた山荘で女子大生・弥生が毒殺された。容疑者は同泊のゼミ仲間の4人。

宴席の最中だった。突然部屋の中に入ってきたのは「鬼」―祭で使う鬼の面をつけ蓑をまとった「鬼」だった。

小説家の後妻となった美しき娘。障子窓から花片を散らし、何かを訴える遊女。

江戸時代から遊廓を営んでいた旧家にもたらされた殺人予告。かつて狂死した遊女の怨霊祓いの夜、果たして起きた二つの殺人事件。

予測不能な神業トリックを暴くのは、犯罪資料館の美人館長・緋色冴子。驚愕の推理力で、助手の聡と難事件に挑む。

二階堂黎人作家活動三十周年記念出版。

仏滞在中の黒猫は、恩師の依頼でイタリアにある〈遡行する塔〉の調査に向かう。一方、付き人は学会参加のため渡英することに。

2030年、大地震とテロで治安の悪化した日本。

半分に千切られたトランプ、血染めの五芒星、握られた釣り餌、口の中の割れた茶碗、鼻の穴に突っ込まれた指……凶悪事件現場に遺されたあまりに不可解なダイイング・メッセージ。

江見は和沙との不倫現場を毎回撮影し映像に残す。

アウトドアが趣味の公務員・沖らは、 仮面の男・黒沼が所有する孤島での、 夏休み恒例のオフ会へ。

鳥羽湾に浮かぶ本郷島が舞台となった大ヒットアニメーション映画 「鹿子の夏」のイベントを開催させるべく、島を訪れた５人。

人間大砲の轟音とともに、舞台にバラバラ死体が降り注ぐ「サーカスの怪人」。