産業カウンセラーとして、ヒーリングスタジオなども運営する友部真幌。

石屈日和は文具メーカーで働く三十歳。創業者の孫ということもあり、職場では恵まれた立場だ。

三十代の若さで事業に成功し、誰もが憧れる優雅な生活をおくる麻生陶子。

牧丘南欧子、三十四歳。つまらない仕事。

旧家・朝比奈家に嫁いだ苑香は才色兼備の完璧な嫁。

ホラー作家・鹿角南のもとに、旧友からメールが届く。ある廃墟で「肝試し」をしてから、奇妙な事が続いているというのだ。

日本ホラー小説大賞、山本周五郎賞受賞作、待望の文庫化！ 岡山の遊郭で醜い女郎が客に自分の身の上を語り始める。

「弟を殺そう」―身長195cm、体重105kgという異形な巨体を持つ小学生の雷太。

玩具修理者は何でも直してくれる。独楽でも、凧でも、ラジコンカーでも…死んだ猫だって。

あの娘は天使か、魔女か――？ 謎多き女に堕ちてゆく、エリート商社マンが見る悪夢 大手商社に勤める長沢幹朗は美女と結婚するが、 結婚後激変した彼女に振り回され、職も失い離婚。

エリート銀行員の仁藤俊実が、意外な理由で妻子を殺害、逮捕・拘留された安治川事件。

何でも売っている不思議な市場「夜市」。幼いころ夜市に迷い込んだ祐司は、弟と引き換えに「野球選手の才能」を手に入れた。

ある雨の降る晩。突然、僕は佐々木千尋を思い出した。

幼い息子を海で亡くした監察医の安藤は、謎の死を遂げた友人・高山の解剖を担当し、冠動脈から正体不明の肉腫を発見した。

東京から特急で2時間ほどの山中に山科警部の親威がオープンしたばかりのペンションに幽霊が出没、客足もすっかり途絶えているという。

科学者の父親と穏和な母親に育てられた医学生の馨にとって家族は何ものにも替えがたいものだった。

今夜もまた、深い霧―。ぼくは霧が好きだ。

平和で小綺麗だけが取り柄の新興住宅地から、平凡な主婦と娘が忽然と姿を消した。二つの死体を残して。

リングの事件発生からさかのぼること三十年あまり。小劇団・飛翔の新人女優として不思議な美しさを放つひとりの女がいた。

若槻慎二は、生命保険会社の京都支社で保険金の支払い査定に忙殺されていた。

長唄家元の安東家邸内で女弟子が殺された。芸事に生きる親子、妾、師弟の憎悪渦巻く旧家。

本郷に住むフリーライターの野本泰史は、近所の洋食屋「琥珀亭」に足繁く通っている。

おかしいのはこの家か、わたしか―夫の転勤に伴う東京生活に馴染めずにいた果歩は、幼馴染の平岩と再会する。

専業主婦を夢見る妻、聡乃。甲斐性はないが優しい夫、融也。

何もかもが面白くなくてグレてた17歳の須藤ユキの目の前に、突然異常なカッコをした男たちが現れた。

北島早苗は、ホスピスで終末期医療に携わる精神科医。

福岡市の香椎海岸で発見された男女の死体。汚職事件渦中の某省課長補佐と愛人の心中と誰もが思ったが…。

ぼく栗本薫。ぼくが書いた「ぼくらの時代」という推理小説が、かの有名なシャーロック・ホームズ賞をもらうことになったんだ。

市役所の戸籍係をしている夫と美人ではないが清楚で控えめな妻。

才色兼備の姉と正反対の妹。しかし姉は、母の死、恋人との別離から過食に走り、見るも無惨な姿に変貌していく。

深夜の六本木。同性を愛する男装の麗人・樹の店に出入りできる男は、名探偵・伊集院大介だけだった。

栗本薫は22歳、某マンモス私大の3年生。

西北大学の仏文講師、高取浩司は、ある日突然、相手の顔がないことに気づいた。

ファー・イースト30。

九州の秘境にある集落を、大手テレビ局のドキュメンタリー番組で取材することになった森カオル。