五年前の夏、湖で見た光が、すべての始まりだった。ある日、憶えのない「記憶」が僕の頭に流れこんできた。

あああ―悲哀に満ちた泣き声とともに箱の中から現れる妖怪・箱女。

この朧月市は、妖怪たちを封じ込めるために作られた自治体なんだよ―亡き父の遺志を受け継ぎ、晴れて公務員となった宵原秀也は、困惑した。

絶世の美女にして全身に百の眼を持つ妖怪・百目。彼女の探偵事務所は、妖怪と人間が共存する“真朱の街”にある。

あの世とこの世の狭間にある黄昏のまち・幽落町にも冬がやってきた。

マンションの屋上からの飛び降り、地下鉄への飛び込み、そしてタクシーへの飛び出し。

昭和三十六年、明和新聞記者の坪井永史は国を揺るがす特ダネを掴む。情報提供者は女子大生・山岸葉子。

赤道直下の熱帯雨林、地上四十メートルの林冠部が〈カナピウム〉と名付けられた未来。

冥王星の彼方から届いた謎の通信 送信者はいったい何者か？ 不朽の名作が新版＆新カバーで登場 『星を継ぐもの』シリーズ第3部 冥王星の彼方から、〈巨人たちの星〉にいるガニメアンの通信が再び届きはじめた。

元刑事で一人娘が失踪中のD県警広報官・三上義信。

近江屋藤兵衛が殺された。下手人は藤兵衛と折り合いの悪かった娘のお美津だという噂が流れたが…。

2500万年前のガニメアン宇宙船が 現代の太陽系に帰還―― 不朽の名作が新版＆新カバーで登場 『星を継ぐもの』シリーズ第２部 木星の衛星ガニメデで発見された2500万年前の異星の宇宙船。

小説家の端くれ・緒方司貴のもとに遠野から謎の宅配便が届いた。

想いは人知れず、この世の終わりまで滾り立つ―。死んでもいいと海を漂う茉莉香に、虚空を彷徨う大鷲が語りかける。

年の瀬も押し迫ったある日、オカルト研究会に奇妙な依頼が。絵画愛好会主催の、卒業生のための展示会。

高校二年生になった正太郎。

署内で一括保管される三十冊の警察手帳が紛失した。犯人は内部か、外部か。

現代社会崩壊後、陸地の大半が水没した未来世界。

警察一家の要となる人事担当の二渡真治は、天下り先ポストに固執する大物OBの説得にあたる。

十三歳の八木沢順は、刑事の父・道雄と東京の下町に引っ越した。

殺人事件の時効成立目前。

事件はなぜ起こったか。殺されたのは「誰」で、いったい「誰」が殺人者であったのか―。

嵐の晩だった。雑誌記者の高坂昭吾は、車で東京に向かう道すがら、道端で自転車をパンクさせ、立ち往生していた少年を拾った。

【星雲賞受賞作】 若き天才科学者クリフォードは、統一場理論の研究を進めるうち、宇宙の無限のエネルギーを直接とり出す機械を発明した。

高校野球界のスーパースターがガソリンを全身にかけられ焼死するというショッキングな事件が起こった。

藍の卒業を祝し、オカ研の面々は温泉に出かけることに。

轢き逃げは、じつは惨殺事件だった。被害者は森元隆一。

いまや真朱の街は、妖怪“濁”が持つ無数の腕によって完全に包囲されていた。人々の憎悪を糧に強大化し続ける“濁”。

毎年、九月末になると「白河庭園」で行われる、虫聞きの会。

大阪で鷹匠として働く夏目代助。ある日彼の元に訃報が届く。

大宮の地にそびえたつ地上35階建ての超高層ビル。

愛、裏切り、友情、報復。人間の真実を衝くサスペンス傑作。

念願の新居に引っ越した僕たち家族は、いきなり隣家の犬・ミリーの鳴き声に悩まされることになった。

北海道・旭川の冬。僕・正太郎は、櫻子さんと親しい薔子さんに頼まれて、旭岳にある別荘に行くことに。

誰も知らない場所行きの列車が、いま、目の前で動き出す―なつかしくなる、旅に出たくなる、じんわり切ない大人の青春小説。

届け、この思い。

十五年前、自殺とされた女性教師の墜落死は実は殺人―。警視庁に入った一本のタレ込みで事件が息を吹き返す。

火星治安管理局の水島は、バディの神月璃奈とともに、凶悪犯ジョエル・タニを列車で護送中、奇妙な現象に巻き込まれ、意識を失った。

大阪の港町で居酒屋を経営する藤太の元へ、中学の同級生・秋雄が少女ほづみを連れてきた。

住宅地で起きた殺人事件。殺された男性はインターネットの掲示板上で「疑似家族」を作っていた。

ホットプルームによる海底隆起で多くの陸地が水没した25世紀。人類は未曾有の危機を辛くも乗り越えた。

19世紀初頭。英海軍に徴集された天涯孤独の少年トビーは、交戦中に遭難し、見たことのない船に救出される。

彼は空への憧れを決して忘れなかった―長篇『華竜の宮』の世界の片隅で夢を叶えようとした少年の信念と勇気を描く表題作ほか、人の心の動きを装置で可視化する「マグネフィオ」、海洋無人探査機にまつわる逸話を語る「ナイト・ブルーの記録」、18世紀ロンドンにて航海用時計

兄は泉水、二つ下の弟は春、優しい父、美しい母。家族には、過去に辛い出来事があった。

母の死の翌日海水浴に行き、女と関係を結び、映画をみて笑いころげ、友人の女出入りに関係して人を殺害し、動機について「太陽のせい」と答える。

『雪の鉄樹』で話題の著者による、衝撃のミステリー。

勤め先の小学校で、ヒロインは「あそぼ」とささやく子供の幻に出会う。そんな折、校内プールに女性の死体が…。

コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。

陸地の大部分が水没した25世紀。

盆市で大工が拾った迷子の男の子。

「人は誰でも、死にたがっている」「世界は絶望と悲惨に塗れている」でも僕は戦おうと思うんだ。

帝都・東亰、その誕生から二十九年。夜が人のものであった時代は終わった。

七瀬、18歳。テレパシー力をもつ可愛いお手伝いさんが知った8つの家庭の意外な事実とは…。

ミステリ作家を目指す日比谷研介は神保町すずらん通りの「ベルサイユ書房」でアルバイトを始めた。

臨場―警察組織では、事件現場に臨み、初動捜査に当たることをいう。