州都での会議の帰途、ディー判事は友人の同僚知事ルオに誘われて、彼の邸宅での中秋節の晩餐会に出席することになる。

新たな任地・蒲陽に勇躍赴いたディー判事。着任早々、公務引き継ぎ書類にあった強姦殺人事件が判事の目を引いた。

北方の国境近く、北州に知事として赴任したディー判事。以来数カ月というもの平穏な日々が続いていた。

酒場、賭場、娼館が集まり、この世の極楽ともいえる一大歓楽地・楽園島。

ディー判事と副官たちは、都を離れて遥か南の地、広州へと赴く。当地を密かに訪れていた中央政府の高官が行方を絶ったのだ。

新たな任地・蘭坊へ赴任するディー判事。到着寸前に追いはぎの襲撃を受けたのは、多難な前途を予告していたのか。

今から1300年余の昔、唐の都を老僕のみを従えた一人の若い官吏が旅立った。

二つの殺人をつなぐのは奇怪な二つの伝説だった。ご存知ディー判事、神の名探偵怪異に挑む。

西の辺境の地・蘭坊の知事をつとめるディー判事のもとに、またもや奇怪な事件が持ちこまれた。

西暦七世紀も半ばすぎ。

2000年以上前、前漢時代の中国。かつて国の祭祀を担った名家、観(かん)一族は、春の祭儀を準備していた。

デンマークの僻地に住む一家。ほぼ自給自足の幸せな暮らしは、クリスマスに起きた事件を境に一変する。

オスマントルコ帝国近衛新軍に衝撃が走った。四人の士官が突然姿を消し、次々に惨殺死体で発見されたのだ。

メアリは白血病患者のために骨髄を提供した。だが、それが恋人の男の怒りをかう。

ニューヨーク州、キャッツキル山地の山あいにそびえる“ホテル・ネヴァーシンク”。

「その映画スターは彼が生まれて初めて恋した相手だった。

難事件を解決し、一息つこうと江城の町へやってきたのは、名探偵として名高いディー判事。だがやはり彼には休息の時はなかった。

旅の帰途、嵐にあったディー判事一行はやむなく山中の寺院に一夜の宿を求める。

ボスに命を狙われたギャングのロイは、娼婦を連れ故郷のガルヴェストンへ逃げるのだが……。

クリスマス近づく夜、エジンバラ城脇の寂しい道で、ひとりの男が撲殺された。被害者は、ロシアから逃れてきた亡命詩人。

唐後期、特異な建築「方壺園」で起きた漢詩の盗作をめぐる密室殺人の他、乱歩賞・直木賞・推理作家協会賞を受賞したミステリの名手による傑作集。

ダルジール警視は周囲の反対を押し切って職場に復帰した。しかし体調はすぐれず、仕事の勘も戻らない。

「ひい、ふう、みい。

ローマで女子学生が失踪した。

パリの路地裏でストリッパーの連続猟奇殺人が起こる。

一匹狼の刑事が退職する、それは人生の墓場に足をつっこんだも同然だ―警察を定年で辞してなお捜査員として署に残る元警部リーバス。

村から離れた邸宅に住む一家に、とつぜんの恐怖が襲いかかった。2人の男が侵入し、両親とその娘を邸内に拘禁したのだ。

空襲の焼け跡にある空き家へ行き、指定の時刻ちょうどにランタンを灯してほしい。

汝、オッドの呪いによりて朽ちはてよ―晩餐会の席上で始まった、つまらない口喧嘩にすぎないはずだった。

九歳で親を亡くしたジェーン・スティールは、親戚によって寄宿学校に送られた。

バーテンダーのボブがその子犬を拾ったのはクリスマスの二日後のことだった。

25歳の法学部生ユジンはその朝血の匂いで目覚めた。

かつて少年探偵として名を馳せたモーガン・シェパードは、いまやリアリティ番組で活躍する“名探偵”として数々の事件を解決している。

【サスペンスの新女王登場! 】 犯罪歴のある患者を収容するビーチウェイ重警備精神科医療施設は、不穏な空気に覆われていた。

目覚めると、鎖をつけられ、地下室で監禁されていた――。

全米4大ミステリ賞で最優秀長篇賞を独占! アメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー賞)、バリー賞、マカヴィティ賞、アンソニー賞受賞! あの夏のすべての死は、ひとりの子供の死ではじまった――。

文化大革命で父を惨殺され、人類に絶望した科学者・葉文潔（イエ・ウェンジエ）。

ある日突然H・P・ラヴクラフトが血縁であることを知らされた作家ラヴグローヴ。

「ジュリアン・ウェルズという真摯な作家がいた。

警官志望のキャシーが助けを求める女性のもとに赴いた時、その胸にはナイフが突き刺さっていた。

妹を誘惑され激怒した金匠が相手の男を殺し、司直の手が及ばぬ教会へと逃げこんだ。

法廷弁護士にして裁判官の資格を持つ美貌の修道女フィデルマ。