確率2/2の死

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種別
長編
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あらすじ

1985年09月01日 確率2/2の死 (光文社文庫)

プロ野球のスター・プレーヤーの子供が誘拐された。身代金一千万円。警視庁捜査一課の吉敷竹史刑事は、姿を見せぬ誘拐犯の指示で赤電話から赤電話へ、転々と走り回る。が、六度目の電話を最後に、犯人は突然、身代金の受け取りを放棄し、子供を解放した。果たして犯人の目的は何か。鬼才が野心的着想で挑んだ長編推理小説。(「BOOK」データベースより)

評判

確率2/2の死の評価:

7.00/10点 レビュー 1件。 D ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点7.00pt

確率2/2の死の総合評価:

7.38/10点 レビュー 8件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全1件 1〜1 1/1ページ
No.1
(7pt)

地味だが嫌いではない。

『眩暈』、『アトポス』、そして『異邦の騎士』と、所謂島田流「本格ミステリ」が御伽噺めいた幻想性を前面に打ち出しているのに対し、この吉敷シリーズは市井の犯罪を描く贅肉を削ぎ落とした「本格推理小説」。
この軽さがタイミング的に合っていて一服の清涼剤になった。

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Amazonレビュー

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No.7
(5pt)

オンラインカジノが騒がれている今

〇〇賭博っていうのもまだあるみたいですよね。
関西じゃハンデ師って職業があるらしいし。(税務署に届けてるかどうかは不明)
「吉敷竹史は走っていた」で始まる今作は知念実希人が「あなたに捧げる誘拐」でオマージュ。
ある曜日にだけ町内を走っている白いバン。
皆、それが見えないかのような態度をとる不自然さ。
「天国からの銃弾」のときも思ったけど、
犯罪というものは意外と近くに蔓延してたりするのかもしれない。
確率2/2の死 Amazon書評・レビュー: 確率2/2の死より
4523262187
No.6
(5pt)

オンラインカジノが騒がれている今

〇〇賭博っていうのもまだあるみたいですよね。
関西じゃハンデ師って職業があるらしいし。(税務署に届けてるかどうかは不明)
「吉敷竹史は走っていた」で始まる今作は知念実希人が「あなたに捧げる誘拐」でオマージュ。
ある曜日にだけ町内を走っている白いバン。
皆、それが見えないかのような態度をとる不自然さ。
「天国からの銃弾」のときも思ったけど、
犯罪というものは意外と近くに蔓延してたりするのかもしれない。
確率2/2の死 (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 確率2/2の死 (光文社文庫)より
4334702147
No.5
(5pt)

天才が暗中模索し、地肩の強さで乗り切っていく様が見える。そういう作品である

島田荘司の『確率2/2の死』を読了した。これは、収録されているモノすべてが未読だった『島田荘司全集IV』で読んでいる。これが実に良い、ということに気がついた。と言うのは、全てが改訂完全版となっていることもなのだが、後書きの中で、島田荘司自身が当時を振り返りながら、執筆当時のエピソードに触れているのだ。これがとても面白い。

この『確率2/2の死』と、『サテンのマーメイド』・『夏、19歳の肖像』の3作は、出版社にホテルに缶詰にさせられて書いたらしい。

そのため、『確率2/2の死』は、1985年9月に光文社文庫書き下ろしで、『サテンのマーメイド』は、同じ1985年9月に集英社からハードカバーで、『夏、19歳の肖像』は、翌月10月文藝春秋社からハードカバーでリリースされている。つまり、島田荘司はこの時期、出版社から新人作家として続々と作品をリリースできるかを試されていたのだ。

この『確率2/2の死』に至っては、ホテルに籠もる際にアイデアのストックも無かったらしい。そして、島田荘司はこの後書きの中で、後輩新人作家たちに、ストックを蓄え、充分に準備して周到に準備して臨めとアドバイスもしている。ホントに優しいヒトだと思う。

そういう状況で書かれた一作ではあるものの、島田荘司の基本

・まず、ありえないくらいの奇想がある
・その奇想をいくつかの別の奇想が加わり、より深い奇想になる
・それを最後には論理的に帰結させてしまう

は、完全に確立してて感心してしまう。すべてがしっかりと構築されている。

後書きを読み進むと実に面白い。のろのろとした講談社の対応の中、『占星術』と『斜め屋敷』がなかなか文庫化されず、恩義を感じているカッパ・ブックスに、『占星術』と『斜め屋敷』の文庫化を持ちかけられた話や、多くの賞に落選する中、暗中模索する島田荘司にビックリしてしまう。やはり、時代はというか出版界の重鎮たちは『清張病』とも言えそうな病にかかっていて、この天才の本質を見抜けなかったのを感じる。だから落選するのだろう。

そういった中、天才が暗中模索し、地肩の強さで乗り切っていく様も見える。そういう作品である。
確率2/2の死 Amazon書評・レビュー: 確率2/2の死より
4523262187
No.4
(5pt)

天才が暗中模索し、地肩の強さで乗り切っていく様が見える。そういう作品である

島田荘司の『確率2/2の死』を読了した。これは、収録されているモノすべてが未読だった『島田荘司全集IV』で読んでいる。これが実に良い、ということに気がついた。と言うのは、全てが改訂完全版となっていることもなのだが、後書きの中で、島田荘司自身が当時を振り返りながら、執筆当時のエピソードに触れているのだ。これがとても面白い。

この『確率2/2の死』と、『サテンのマーメイド』・『夏、19歳の肖像』の3作は、出版社にホテルに缶詰にさせられて書いたらしい。

そのため、『確率2/2の死』は、1985年9月に光文社文庫書き下ろしで、『サテンのマーメイド』は、同じ1985年9月に集英社からハードカバーで、『夏、19歳の肖像』は、翌月10月文藝春秋社からハードカバーでリリースされている。つまり、島田荘司はこの時期、出版社から新人作家として続々と作品をリリースできるかを試されていたのだ。

この『確率2/2の死』に至っては、ホテルに籠もる際にアイデアのストックも無かったらしい。そして、島田荘司はこの後書きの中で、後輩新人作家たちに、ストックを蓄え、充分に準備して周到に準備して臨めとアドバイスもしている。ホントに優しいヒトだと思う。

そういう状況で書かれた一作ではあるものの、島田荘司の基本

・まず、ありえないくらいの奇想がある
・その奇想をいくつかの別の奇想が加わり、より深い奇想になる
・それを最後には論理的に帰結させてしまう

は、完全に確立してて感心してしまう。すべてがしっかりと構築されている。

後書きを読み進むと実に面白い。のろのろとした講談社の対応の中、『占星術』と『斜め屋敷』がなかなか文庫化されず、恩義を感じているカッパ・ブックスに、『占星術』と『斜め屋敷』の文庫化を持ちかけられた話や、多くの賞に落選する中、暗中模索する島田荘司にビックリしてしまう。やはり、時代はというか出版界の重鎮たちは『清張病』とも言えそうな病にかかっていて、この天才の本質を見抜けなかったのを感じる。だから落選するのだろう。

そういった中、天才が暗中模索し、地肩の強さで乗り切っていく様も見える。そういう作品である。
確率2/2の死 (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 確率2/2の死 (光文社文庫)より
4334702147
No.3
(3pt)

短編集で読みたかった話

ページ数も少なく、大掛かりな仕掛けやトリックもないので、短編集とかに収録したほうがいいかなと感じました。

プロ野球選手の息子が誘拐される不可解な事件と、ある主婦にしか見えない同じ曜日に同じ場所を徘徊し続ける車。こういった“奇怪さ”には島田さんらしさを感じましたが、やはり全体的に物足りないかな。
夕鶴や水晶特急のような長編を読んだあとの息抜きにはちょうどいいかもしれません。
確率2/2の死 Amazon書評・レビュー: 確率2/2の死より
4523262187

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