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たこやき さんのレビュー一覧
たこやきさんのページへレビュー数159件
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順番に読んできましたが、痛快と言うか、ロマンと言うか・・・・。
実際には竜崎さんのような人はいないだろうし、こんな人が本当にいたら世の中もう少しましになっているのではと思うのですが、実際にはこの話にも書かれていたように『役人は責任という言葉は嫌いだが、過去の事例と言う言葉は大好きだ・・・』とあったように、現実はそんなお役人ばかりなのでちょっと御伽噺のようになっていますが、他ではあまりみられないキャリアで警察署長が主人公と言う珍しい設定を、とても巧みに表現されてると思います。 とにかくサクサク読めます。 現実離れしてますが、読んでいてとても楽しいのでまた続きが出れば読みたいですね。 |
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物語の構成とか人物描写とか、とにかく非常に面白かったです。
比べるのは申し訳ないのですが、これの前に読んでいた逢坂剛さんの『百舌シリーズ』もやはり同じように公安がからむ警察小説なのですが、サスペンスとしてもハードボイルドとしてもこちらに軍配が上がりました。日本では欧米ほど多くないサイコ系のエンターテイメントですが、犯人の背景や実際にあった事件なんかを巧みに盛り込みながら、被害者の遺族の気持ちを問いかけるような内容も秀逸です。 結末がなんとなく想像できてしまったのでマイナス1ですが、読後感は良かったです。 |
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百舌シリーズの4作目。読み出すとやめられないです。
ただ、これだけ読んでも状況がわかりずらいので、1作目から順番に読まないと面白さも半減してしまいます。 それにしても設定は相当極端ですね。小説だから面白いと思って読めますが、津城警視正の人柄がちょっとありえなさすぎで(これは2作目以降特に感じますが)つっこみを入れたくなります。 ちょっと人を殺しすぎな気がします。まあ美季さんの百舌対抗策もちょっとありえませんが。 警察の腐敗を書いた小説はけっこうありますが、純然たるエンターテイメントとしてならとても面白いと思います。 |
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ブラジルのパンタナル湿原の描写はすごくよかったです。
写真で見ましたが、実際物語のよう方法でしか行けないんだろうなあと思いました。 しかしフェランの6人の相続人達と、レイチェルの対比はあまりにも極端すぎると言うか、話の中にもありましたが、そもそも父親であるトロイ・フェランと言う人が一番最低な気がします。 ネイトの再生についてはなかなか好感がもてましたが、宣教師として未開の部族にキリスト教を広めると言うのも、なんだか西洋的な押し付けに思えてしまいます。 彼らからすれば、何もしないでほっといて欲しいのでは? 非常にアメリカ的な小説でしたね。 |
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マタギの話かと思っていたら、ちょっと違いました。
どちらかと言えばハードボイルドなのでは?と思います。 先住民族としてはアイヌだけかと思っていたのですが、いわゆる北方領土にはそれぞれの先住民族が生活していたのだと始めて知りました。 主人公の矢一郎があまりにも完全無欠のヒーローのごとく、ストイック過ぎるのはどうかとも思うのですが、歴史的背景や戦争の現実はかなりリアリティーがあって、歴史を知ると言う意味でも読み応えがありました。 それにしてもロシアと日本でいつまでも解決しない北方領土の問題ですが、これを読んでいるとそのどちらにもそんな厚かましいこと言えないんじゃないかと思ってしまいます。 |
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これの前に原告側弁護人を読みました。こちらは正義感あふれる新人弁護士が大手法律事務所を訴える話だったのですが、こちらは新人弁護士の活躍と言うより運に助けられて(と言うか判事が活躍しただけ?)と思えるような話でいまいちだったのですが、『路上の弁護士』はなかなかよかったです。ミステリーではありませんが、主人公のマイケルがある事件をきっかけに、ホームレスの人達のための無償の弁護士として人生をやりなおす物語ですが、変化していく過程とその人物描写が非常によかったです。
アメリカのホームレスって日本の比じゃないんだなあと改めて思いました。 モーディカイと言う黒人の弁護士さんの言葉がすばらしいですね。物欲、金銭欲にいつもどこかで支配されているのは日本も同じで、多くのことを考えさせられました。 最後に大手法律事務所の最高責任者のアーサーが、マイケルのもとを訪れてくるエピソートでこの物語が終るのがすごくよかったです。 |
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アメリカの訴訟制度?って日本とはかなり違いますね。
実際にはこんなに上手くいくわけではないでしょうが、アメリカでは有りうるのかも・・・と思わせるものがありました。 けど、最後がやっぱりなんとなく納得できないと言うか、解説にも賛否両論とありましたから同じことを思っている読者の方はたくさんいるんでしょうけど、全編を通して描かれたエヴァの人物描写と結末が、どこかずれている気がしてなりません。まああれはあれで有りなのかもしれませんが。 |
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『邂逅の森』の3,4世代後の物語として書かれています。
圧倒的な自然に対峙する迫力は『邂逅の森』には及びませんが、今の状況がよくわかります。 また、生きること=食べることとはどう言うことなのかを深く考えさせられます。 小説ですからもちろんフィクションですが、マタギがマタギとして生きていけなくなっている状況は、寂しいものを感じてしまいます。 |
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ミステリーではありませんが、すばらしかったです。
過酷な自然の中で生きる人たちの力強さ、自然に対する謙虚さや真摯な行いには、本当に感動します。 全てではないでしょうけど、東北に生きる人はみな我慢強く、働き者なんではと思ってしまいました。 頭領の善次郎さんが、マタギをやめて富治と再会して語った言葉に、作者の思いがこめられているのかなと感じました。 それにしても山の描写がすばらしいです。 東北の温泉に行きたくなりました。 |
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他の方も書かれているように、すごく爽やかな読後感です。
テツさんのキャラクターがいいですね(イルカみたいな顔ってのがどんなのか微妙に想像しにくいですが) 最後のどんでん返しには驚きました。 |
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淡々と描かれる、崩壊していく家族の物語ですかね。
一応謎はあって、ラストに向かって本当の犯人がわかるのですが、なんだか救いのない話です。 スッキリ感がないです。 過去の事件のことがあまりにも省略されすぎてるし、アダムがどう言った経緯で無罪になったのかとかも全然わからないし・・・まあアメリカは高額弁護士雇えば勝てるようなとこありますけど・・・それならそれでその時点でもっと真犯人を追及できてたはずだし、中途半端さが残ります。 ミステリーとしても家族の物語としても、どっちつかずの感が否めないです。 なんにしても父親は最低です。 |
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主人公のフロストは人間臭くて、なかなか個性豊かな人物で、ストーリーの展開はそれなりに面白いのですが、事件の解決に向けては直感ばかりがたよりで、あまりにも都合よくできすぎてる感じがします。
論理的な部分がほとんど無いと言うか、悪い人ではないんだけどちょっと共感しずらいです。 いいところもあって、有能なのかもしれないけど逸話にしろジョークにしろちょっとうんざりするところがあります。 まあ小説なんだから何でもありかもしれませんが、背景や解決に至る過程が勘ばかりで解決してしまわれると、キャラの設定がユニークなだけに面白さも半減してしまいます。 |
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ミステリーを好んで読む方には、前半は退屈かもしれません。
ミステリーと言うよりも、2人の男性の青春?小説のような気がします。 最後はなかなかグっとくる良作ですが、謎解きとかスリリングな展開とかはありません。 でも、アメリカの南部のほうの田舎の情景は手に取るようにわかります。 差別や偏見、銃に象徴されるどこかゆがんだ男性優位社会。 そんな中で淡々と、誰も恨まず憎まず孤独に生きる主人公のラリー・オットには、じんわりと感動させられます。 |
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伊良部さん、すごいです。
伊良部さんが唯我独尊で、こんな強烈なキャラがいたらたまらないだろうなあと思いつつ、患者さんはなんだかんだ言いながら、癒されてしまうのが不思議なところで。 実際にありそうな話で、笑えそうな話なのに患者さんにとっては深刻なことこの上なくて。 いい加減に生きていく能力って、とっても大切なんじゃないかと思ってしまいました。 |
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