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たこやき さんのレビュー一覧
たこやきさんのページへレビュー数15件
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上手いとは思いました。
物語の破綻もなく、単独でこれを読んでいたらもう一つくらいは点数があがったかもしれません。 展開も悪くない、なのに何かが違う。 NSAを登場させる意味があったのでしょうか?ラーソンはスウェーデンと言う国について色々と感じていたことを深く掘り下げた内容で社会的にも問題を定義しながらあのすばらしい作品を創作したのに、なんだか売るために書かれた別物の続編と言う気がします。 ミステリーとしてはそれなりに面白かったですが、やはり未完のままで終ったほうがよかったのでは・・・・と言う気がします。 まだ続きがありそうなので、ラーソンが本当に描きたかった事をもう少し考慮してもらえたらと思わずにはいられません。 |
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ある家族が惨殺され、重傷を負いながらもなんとか生き残った息子になんとか犯人の事を聞き出したいリンナ警部は、精神科医で催眠療法の第一人者であるエリックに依頼するが、過去の事情から断られます。別のところに住んでいる姉も殺される可能性があるとせまり10年ぶりに生き残った息子ヨセフに催眠術をかけますが、結果は意外な展開に。
リンナ警部のシリーズですが、どう考えても主役は精神科医のエリックなのではと思ってしまいます。ディティールは面白く先が気になりサクサクと読めますが、エリックの息子ベンヤミンの誘拐事件が後半はメインになっていき、最初の事件は真相がわからないままうやむやになってしまい、ちょっと尻切れトンボな感じがします。 リンナ警部の背景もこれからのシリーズで明らかになってくるようですが、えらく自信家のわりには実際に活躍していたのはエリックの家族ではないかと思えてしまいます。それなのに「私の言うとおりだったでしょ」と言うセリフはちょっと違和感ありです。 しかし北欧のミステリーは次々と面白いものが出てきますね。 警察組織の違いもあるんでしょうけど、日本では考えられないような人の少なさで、逆にそれだけ犯罪そのものも少ないのか?と思いました。 疑問点は多々あるのですが、次作に期待してみたいです。 |
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パンデミックを描いた作品で、とても臨場感はありましたが感染症学者の富樫博士の背景がいまひとつわかりにくいです。
潜伏期間もなくいきなり発症と言う段階で、ある程度わかってしまったのもありますが、最後のエピローグの最後の言葉の意味がどうしてもわかりませんでした。 何かこの先に続く話があるのならいいのですが、あれで終わるのかと思うとちょっと?が残りますし、唐突にキリスト教の黙示録が出てくるのもいただけませんが、遠い未来にはひょっとしたらこんな事も起こり得るのではと言う意味では、とてもリアリティーがありました。 |
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以前読んだものをもう一度読み返してみたが、以前とはかなり違う印象を受けました。
エンターテイメントとしては非常に上手く、かなりの長さにもかかわらず最後まで楽しませてもらいましたが、今の世界や、外交官の描写などがあまりにも現実とかけ離れていて偶然の出来事も出きすぎ感があり、映画用の脚本ならば納得できるかといったところです。 1997年の香港返還にまつわる密約の物語ですが、今の日本と中国の関係をみているとおとぎ話のようにさえ感じます。 |
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結論から言ってしまうとミステリーとは少し違うかもしれません。
キリスト教的?世界観と言うか、ちょっとオカルト的と言うか、かなり読む人によっては好き嫌いがあるのではと思いました。 世界中のあちこちで謎の死をとげている21人の善良な人々。その謎の多くを解明しなんとか真相にせまろうとしているヴェネチアの警察官のトンマーゾ。それぞれの死者には背中に共通の傷跡があり殺人者をつきとめようとするのですが、上司の理解を得られず休職を余儀なくされ、仕方なく次に起こるであろうコペンハーゲンの警察に協力を求めます。 コペンハーゲンの警察官ニールスは上司から善良な人々へ注意を促す役割を与えられますが、その過程で知り合った天体物理学者のハナとともに、謎の死にまつわる共通点を検討しながら真相に近づいていきます。 日本人の感覚では西洋の宗教観やはりしっくりこないと言うか、かなり現実離れしている話なのでまっとうなミステリーが好みの方には向きませんが、物語の構成は非常に上手く、なんとなく筋道は見えてくるものの、結末が気になり最後まで読まずにはいられませんでした。 |
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アメリカでは珍しい女性探偵のシリーズ第1作目。
こちらは西海岸カリフォルニアの物語ですが、女性の探偵と言えばつい、V・I・ウォーショースキーと比べてしまいます。 事件そのものがかなり個人的なものであるのに加え、先にあちらの過激な物語を読んでしまった後では、少し物足りなさを感じてしまいます。 まだ1作目なのでそれほど際立った個性も感じられませんが、ミステリーとしての構成は面白く登場人物と同じ視点で推理していく面白さはあります。もう少し西海岸の描写があればいいのですが、きれいなところばかりで少しリアリティーに欠ける気がしました。 |
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【ネタバレかも!?】
(1件の連絡あり)[?]
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思い込みからくる勘違い、と言う人間の心理的な部分を巧みに描いた作品でした。
親子や兄弟の確執についても上手いなあと感じます。 ただカラスの親指ほどの爽やかさはなく、真犯人も少し無理があったような気がします。 また姫川の殺意も全然共感できないと言うか唐突過ぎて、ひねってひねって強引にラストまでもっていったような印象が残りました。 |
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シリーズ物になるとのことですが、同じサーファーを描いた『フランキー・・・』とつい比較してしまいました。
こちらは現役バリバリで、サーフィンは人生そのもの、信頼しあえる仲間もいてそれさえあれば何もいらないとばかりの貧乏暮らしで、時々探偵稼業を引き受ける毎日ですが、実のところは結構根暗と言うか、元警察官時代の傷をいつまでもジメジメと背負っていて、潔さが感じられません。 欲がなく自由である生き方はある意味大人の憧れのような気もしますが、ちょっと共感しづらいものがありました。 ブーンは30代前半なのでこれから円熟味を増していくのかもしれませんが、昔の事件のこともすっきりしないまま物語が終ってしまい、ちょっと中途半端な気がしました。 これからのシリーズで変っていくのかもしれませんが、もっと若い設定なら成長物語としてもう少し楽しめたかもしれません。 1作目ということでサンディエゴの成り立ちや、仲間のそれぞれが持つ葛藤など説明の部分がけっこう多く、長い物語の導入部と言った物語なのかと思います。 ただ一人、サニー・デイはめちゃくちゃかっこよかったです。 |
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リーガルサスペンスであり、なおかつ家族や親子をテーマにしている作品かと思いますが、主要などの登場人物にもあまり共感できません。出てくる家族がみな機能不全であり、出てくる女性達の葛藤などはなんとなくわかるものの、非常にストレスを感じました。
特に当事者でありメアリは、人としてありえないと思ってしまいました。 原書ではどうなのかわかりませんが、現在と過去を書き分ける部分が曖昧で、読み辛いのもマイナスです。 ただ法廷場面の緊迫感は非常によく伝わってきてわかりやすく、女性判事の公正さには爽快感がありました。でもそれゆえに結末はあっけなく微妙に納得がいきません。 裁判とは真相よりも利害が優先するものだと言うあたりは非常にリアルかもしれませんが、後味の悪い終わり方でした。 |
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乃南さんの作品としては、おだやかな?物語だなあと。
話の展開が大体途中でわかってしまうので、どちらかと言うとミステリーと言うよりは、兄弟の物語なんでしょうか。 心の支えだった母親がなくなり、時をおかずして父もなくなり残された3人(姉・自分・妹)ですが、妹は聴覚障害があり、その妹との関係に葛藤している兄の物語でもあります。 しかしこのお兄さんの妹に対する感情って、25歳にしては幼すぎると言うか、あまり共感できないと言うか、妹ともう少し年が近いのならまだしも、離れているのにこれってどうなの?と思ってしまいます。 結末はそれなりにほのぼのスッキリで終るので悪くはありませんが、もうひとひねり欲しいところかもしれません。 |
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【ネタバレかも!?】
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どう評価していいのか、説明するのが難しい作品です。
愛娘が失踪し、精神を病んでしまった精神科医が娘の失踪の真相にたどりつくまでのお話なのですが、半分くらいでなんとなく結末がわかってしまいました。 それでも恐怖に彩られた妄想の世界の先をつい読んでみたくなる表現の仕方は、上手いなあとは思いましたが、最後のオチは必要だったんだろうか?と。 専門家ではないので、統合失調症と言う病気の捉え方が本当にあれで正しいのか判断できないのですが、読後感はちょっとモヤモヤとした感じです。 ただ別の作品も読んでみようかと思わせる筆力ではあったと思います。 |
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百舌シリーズの4作目。読み出すとやめられないです。
ただ、これだけ読んでも状況がわかりずらいので、1作目から順番に読まないと面白さも半減してしまいます。 それにしても設定は相当極端ですね。小説だから面白いと思って読めますが、津城警視正の人柄がちょっとありえなさすぎで(これは2作目以降特に感じますが)つっこみを入れたくなります。 ちょっと人を殺しすぎな気がします。まあ美季さんの百舌対抗策もちょっとありえませんが。 警察の腐敗を書いた小説はけっこうありますが、純然たるエンターテイメントとしてならとても面白いと思います。 |
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