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ジャム さんのレビュー一覧

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レビュー数504

全504件 321~340 17/26ページ

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No.184:
(7pt)

絶叫城殺人事件の感想

もう一つの代表シリーズ「火村英生モノ」の傑作短編集。収録作で一番印象深かったのは「黒鳥亭殺人事件」。意外な犯人モノで、後味は悪いが傑作!
絶叫城殺人事件 (新潮文庫)
有栖川有栖絶叫城殺人事件 についてのレビュー
No.183:
(7pt)

三姉妹探偵団2 キャンパス篇の感想

世代を超えて今なお愛される「三姉妹探偵団」シリーズ第2弾!学園祭に元人気歌手を呼びよせたことがきっかけで次々起こる怪事件にご存じ佐々本三姉妹が挑む!相変わらずのスリリングな展開と読みやすい文体で一気読みでした!それと、今回は特に長女綾子の天然ぶりが炸裂していて愛らしかったです(笑)
三姉妹探偵団〈2〉 (講談社文庫)
赤川次郎三姉妹探偵団2 キャンパス篇 についてのレビュー
No.182:
(9pt)

半熟作家と“文学少女”な編集者の感想

文学少女シリーズ最終章は、第二の井上ミウと評判の天才高校生作家雀宮快人とわがままな彼の新しい担当となったおなじみ文学少女天野遠子の新凸凹コンビが送るほのぼのラブコメ!これまでの救いようのないような絶望感といった要素はほとんどなく、俺様キャラの快人が遠子に惚れまくり空振りしながらも彼女によって徐々に一人前の作家へと成長していくという笑えて心温まる最後に相応しい一冊でした!最後の最後に明かされるある事実によって物語がハッピーエンドになったので本当に読後感すっきりでした!これで終わりかと思うと寂しいけどね(泣)
半熟作家と“文学少女”な編集者 (ファミ通文庫)
No.181:
(7pt)

“文学少女”と恋する挿話集(エピソード)4の感想

恋する挿話集、第4弾!心葉と遠子の日常のエピソードを中心に中学生になった舞花のほろ苦い初恋エピソード、麻貴の長女蛍と父親のエピソードとちょっと未来の話や美羽、琴吹さんのその後を描いたエピソードとラスト短編集に相応しいぎゅっと詰めた幕の内弁当を食べた後のようにお腹いっぱいになりました!そして、最後の「百年後」は食後に飲むスープのように心がほんのり温まりましたね!て、遠子先輩風に語ってみたけれどなんか小学生の感想文みたいだなあ(笑)
“文学少女”と恋する挿話集4 (ファミ通文庫)
No.180:
(8pt)

“文学少女”見習いの、卒業。の感想

文学少女見習い三部作、完結!メインの「寂寞」は菜乃の親友瞳がなんと心葉と交際?しかし、その裏には瞳と昔家庭教師だった先生との悲しい過去が隠されていて・・・。夏目漱石の「こころ」をテキストに心葉と菜乃が彼女たちの心の傷を紐解き、最後には一筋の光明をもたらしていく様に感動しました!瞳と菜乃の友情も良かったですね!そして、最後のエピソード「卒業」ではついに心葉が卒業!菜乃の最後までぶれなかった心葉へのまっすぐな気持ちが清々しかったです!
“文学少女”見習いの、卒業。 (ファミ通文庫)
野村美月“文学少女”見習いの、卒業。 についてのレビュー
No.179:
(7pt)

“文学少女”と恋する挿話集(エピソード)3の感想

文学少女挿話集第3弾!第1集で遠子に猛烈に恋をした牛魔王こと牛園君が再登場したり、本編の第4弾で登場した琴吹さんの親友夕歌とマリちゃんの運命の出会いのエピソード、そして最後には先生になった千愛ちゃんが登場しクラスで外れ者になっている仔鹿ちゃんを流人とともに助けたりとバラエティに富んだ話が盛り沢山!文学少女は一人一人のキャラクターにスポットを当てて、みんなが物語の主人公だという書き方をしているので好きですね!
“文学少女”と恋する挿話集3 (ファミ通文庫)
No.178:
(7pt)

“文学少女”見習いの、傷心。の感想

文学少女見習いシリーズ第2弾は、本編の第6弾水妖で登場した姫倉家の別荘で菜乃が葛藤する「傷心」と、文化祭で起きる怪事件を描く「怪物」の二部構成!特に中心エピソードである「怪物」ではメアリ・シェリーの「フランケンシュタイン」を題材に人の心に住む怪物を抉り出していくというストーリーでゾクゾクしました!菜乃が前作以上に心葉の気持ちを理解するために奮闘していく姿も良かったです!あと、琴吹さんが文化祭の劇や菜乃の存在により再生していく様も!
“文学少女”見習いの、傷心。 (ファミ通文庫)
野村美月“文学少女”見習いの、傷心。 についてのレビュー
No.177:
(7pt)

“文学少女”と恋する挿話集(エピソード)2の感想

恋するエピソード第2弾は、琴吹さんとその友達の森ちゃんメインの話を中心に構成!森ちゃんの恥ずかしい本名や森ちゃんに恋する反町君が遠子先輩に勧められた数々の詩にはまって暴走していく姿が面白いです!琴吹さんエピソードでは特に最後の心葉とのドキドキの初デートの話が思わずキュンとしてますますななせちゃんを応援したくなっちゃいましたね!また、心葉は心葉で今回はロリコン、ホモ、マザコンの疑いを向けられていて笑えました(笑)
“文学少女”と恋する挿話集 2 (ファミ通文庫)
No.176:
(8pt)

“文学少女”見習いの、初戀。の感想

文学少女天野遠子が去り、心葉は3年生になった。しかし、そこに現れたのは心葉先輩に一目惚れした情熱的な文学少女見習い日坂菜乃という新入生だった! 遠子が去った後の1年を遠子とは正反対でそれでいてどこか彼女に似たところのある菜乃ちゃん視点で描く外伝ですが、勿論本編に劣らず物語に一切手は抜いておらず「文学少女見習いの心中」でも近松門左衛門の「曽根崎心中」を題材にある高校生男女の心中とその裏に隠された恋物語の真相に心葉と菜乃の新凸凹コンビが迫っていくという内容で、ラストの胸に迫る絶望と救いの真実には感動しました!
“文学少女”見習いの、初戀。 (ファミ通文庫)
野村美月“文学少女”見習いの、初戀。 についてのレビュー
No.175:
(7pt)

“文学少女”と恋する挿話集(エピソード)1の感想

文学少女、初の短編集!本編では描かれなかった遠子と心葉を含めた周囲の人間たちのエピソードがてんこ盛りで良かったです!特に遠子に恋する牛魔王を描いた「文学少女と恋する牛魔王」、新入部員希望者たちの正体と彼らの革命に爆笑と胸熱な「文学少女と革命する労働者」、美羽と芥川の不器用な恋のその後を描いた「無口な王子と歩き下手な人魚」、浮気者の流人君の文化祭での女難を描いた「文学少女と浮気な預言者」が面白かったです!本編とは違いドタバタコメディな話が多かったのでのほほんとした短編集でした(笑)
“文学少女”と恋する挿話集 1 (ファミ通文庫)
No.174:
(10pt)

“文学少女”と神に臨む作家(ロマンシエ)の感想

(上)文学少女最終章のテキストは、アンドレ=ジッドの「狭き門」!ついに語られる遠子の秘密!その秘密を明かされたとき立ちすくむ心葉!そして、誰も信じられなくなった心葉の心を琴吹さんの一途な気持ちが癒すのだが。文学少女のシリーズを読んでいるといつも思うことは一見明るく振舞っている遠子や千愛ちゃん、美羽、そして流人ですがその裏ではとんでもない悲しみやどうしようもない怒り、憎しみ、嫉妬、孤独を感じていること。それらを繊細に生々しく描き最後には一筋の光明を読者に示してくれること。下巻でどのような光を見せてくれるか楽しみ!

(下)「文学少女」、遂に完結!琴吹さんに迫る流人くんの魔の手!突如姿を消した遠子先輩!そして、明らかになる叶子さんの本当の真実と文学少女の秘密!これまで遠子に支えられ続けてきた心葉が自分自身の言葉で真実を明らかにし、最後には決断していく様は感動しました!文学少女のシリーズは常に「絶望の物語」を「救いの物語」に変えていくという繰り返しでしたが、それが最後に見事に結実していてそれぞれの登場人物が彼らなりの幸せを掴んでいって本当に良かったです!あの幸せな結末を想像できるラストシーンも抜群に良かったなあ。

“文学少女”と神に臨む作家 上 (ファミ通文庫)
No.173:
(8pt)

“文学少女”と月花を孕く水妖(ウンディーネ)の感想

学少女シリーズ第6作にして番外編のテキストは泉鏡花の「夜叉ケ池」!夏休みに遠子からSOSを受け取った心葉は、彼女が待つ麻貴の別荘へ行くことになるが、そこで待っていたのは80年前に起きた謎の大量殺人の再現とも言える状況だった!これまでのシリーズで一番本格ミステリっぽい雰囲気が漂う作品になっていて、ラストで次々に明かされる慟哭と救いの真実には圧倒されました!そして次はいよいよ第1期最終章ということでこれで終わっちゃうかと思うと先に残しておきたいような早く読みたいような複雑な気分です(笑)
“文学少女”と月花を孕く水妖 (ファミ通文庫)
No.172:
(9pt)

“文学少女”と慟哭の巡礼者(パルミエーレ)の感想

文学少女シリーズ第5作のテキストは宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」!ついに第1作から引っ張ってきた心葉の想い人「朝倉美羽」が登場!彼女が抱えてきた想像を絶する闇を前に心葉は立ちすくむ!果たして、心葉は彼女を救うことが出来るのか?ラストでカムパネルラ=美羽の本当の望みが明かされ、心葉が封印していた真実を告白するシーンは感動的でした!間違いなくこれまでのシリーズで一番良かったですね!琴吹さんも美羽に果敢に立ち向かって大活躍でしたし(笑)
“文学少女”と慟哭の巡礼者 (ファミ通文庫)
No.171:
(7pt)

“文学少女”と穢名の天使(アンジュ)の感想

文学少女シリーズ第4作のテキストはガストン・ルルーの「オペラ座の怪人」!「金田一少年」で何度も取り上げられてきただけに原作はいまだ未読も(映画は観ましたが)やっと知ってる話がでてきて、ファントムの哀愁もうまく混じりあって良かったですね。そして、ついにここにきてツンデレの琴吹さんメインの話で、心葉と急接近!パンツのくだりも笑えました(笑)1作目から琴吹さんのことは気に入っていたので彼女には頑張って欲しいですね!
“文学少女”と穢名の天使 (ファミ通文庫)
No.170:
(7pt)

“文学少女”と繋がれた愚者(フール)の感想

文学少女第3作の主題は武者小路実篤の「友情」!いつもクールな芥川君の衝撃の過去が明かされますが、特に最後の文化祭での劇の遠子が芥川のみならず心葉の過去の鎖をも断ち切った長口上にはしびれましたね!というか、ラストである事実が明らかにされていたので次作以降これがどうなっていくのかも楽しみです!
“文学少女”と繋がれた愚者 (ファミ通文庫)
No.169:
(7pt)

“文学少女”と飢え渇く幽霊(ゴースト)の感想

文学少女シリーズ第2弾は、文芸部に届いた謎の数字の手紙を文学少女遠子と心葉が追うと、幽霊のような少女が現れて!本作はエミリー・ブロンテの「嵐が丘」を主題としており、ミステリというよりある男女の切ない恋物語といった感が強かったですね!
”文学少女”と飢え渇く幽霊 (ファミ通文庫)
No.168: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

“文学少女”と死にたがりの道化(ピエロ)の感想

美少女作家の男子高校生井上心葉は、高校で1年上の本を食べる妖怪こと文学少女天野遠子と出会ったことから平凡な日常が非日常へと変わっていく!初めて森博嗣や綾辻行人、麻耶雄嵩を読んだ時と同じような衝撃を受けました!ライトノベルだからと思って甘くみていた自分が恥ずかしく、読めば読む程世界に入り込み、キャラは勿論ですがミステリ的にもよく練ってあり、どんでん返しの結末も楽しめました!そして、主題となっている太宰治の「人間失格」とのシンクロが絶妙で実はこの作品まともに読んだことないんですが、読みたくなってきました(笑)
“文学少女”と死にたがりの道化 (ファミ通文庫)
No.167:
(7pt)

掘割で笑う女 浪人左門あやかし指南の感想

第38回メフィスト賞受賞作。時代小説と怪談小説の見事な融合。浪人平松左門と青年剣士甚十郎のでこぼこコンビが良い。京極小説とは違った形での新たな時代ミステリの誕生!
掘割で笑う女<浪人左門あやかし指南> (講談社文庫)
No.166:
(7pt)

犬はどこだの感想

ハードボイルド探偵ものと紹介されていたが、中身は本格ミステリの魅力が満載。殺人が起こらずにこのクオリティのものが書けるのは米澤さんだけ!
犬はどこだ (創元推理文庫)
米澤穂信犬はどこだ についてのレビュー
No.165: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

蝶々殺人事件の感想

表題作「蝶々殺人事件」は、前にこのメイントリックは他の横溝作品で読んでいたので大して驚けなかったのが少々残念でしたが(自分的にはぎりぎりフェアです(笑))、他にもアリバイトリックやら暗号やら魅力的な謎が緻密に張られた伏線で読者に堂々と挑戦していたので自分的には満足な1冊でした!由利先生&三津木コンビも金田一とは違った意味で良かったし(笑)あと、短編2作も初期の横溝を想わせる怪奇幻想趣味が横溢していて良かったです!
蝶々殺人事件 (角川文庫)
横溝正史蝶々殺人事件 についてのレビュー