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ジャム さんのレビュー一覧

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レビュー数47

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No.47: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

折れた竜骨の感想

米澤穂信がデビュー前から温めていた「魔術と剣と謎解き」に挑んだ新境地の傑作!やっぱり、この人はすごいと改めて思わされました!終盤に「デ―ン人との戦い」と「消去法推理による犯人当て」という二つの山場があったのが特に良かったです!また一つ「SF設定でこそ輝くミステリ」の新たな傑作が誕生しました!
折れた竜骨 (ミステリ・フロンティア)
米澤穂信折れた竜骨 についてのレビュー
No.46: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

隻眼の少女の感想

(ハードカバー版)隻眼の美少女探偵「御陵みかげ」は、スガル様伝説に彩られた一族連続殺人の謎を解決するが、18年後その村で再び悪夢が!果たして、みかげの推理は間違っていたのか?5年ぶりの新作長編は、これまでの麻耶作品のエッセンスを凝縮した麻耶さんらしい「悪意」に満ちた作品でした!
(文庫版)文庫で再読!ハードカバーの表紙のみかげもいいですが、文庫のみかげもいいですね!今回は犯人がわかっていて読んだのでところどころ痛いところがわかって、何とも言えませんでしたね(笑)「偽の手掛かりと本物の手掛かりを見分けるにはどうしたらいいのか?」という本格ミステリの根幹に関わる要素を歪んだ世界観とキャラクターたちによりここまで徹底的に行う麻耶さん。大学の先輩でもある巽さんが解説で「麻耶を読むのは悔しい」と言っているのに共感できる気がします(笑)

隻眼の少女
麻耶雄嵩隻眼の少女 についてのレビュー
No.45:
(9pt)

哲学者の密室の感想

矢吹駆シリーズ第4作にして、最高傑作!全編に溢れる強制収容所の死の哲学!三重密室もすごい!
哲学者の密室 (創元推理文庫)
笠井潔哲学者の密室 についてのレビュー
No.44:
(9pt)

綺想宮殺人事件の感想

芦辺版「黒死館殺人事件」!様々な意匠が施された「綺想宮」で溢れるペダントリーと謎の見立て殺人に弁護士探偵森江春策が挑む!一読してこれは傑作だと思いました!黒死館ばりの蘊蓄の多さには読んでいてくらくらしましたが、それすらも実は重要な伏線だったことも良かったし本格ミステリを愛する作者だからこそ書けた「最後の探偵小説、あるいは探偵小説の最期」だと思いました!
綺想宮殺人事件
芦辺拓綺想宮殺人事件 についてのレビュー

No.43:

螢 (幻冬舎文庫)

麻耶雄嵩

No.43: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

螢の感想

天才麻耶が描く現代の「クローズドサークル」モノ。トリックの難易度、衝撃度が群を抜く傑作!
螢 (幻冬舎文庫)
麻耶雄嵩 についてのレビュー
No.42: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

密室殺人ゲーム2.0の感想

「続編不可能」と思われた前作の結末からどうつながるのか気になって続けざまに読んだが、成程の展開。個人的には2作目のほうがトリックの難易度、奇抜さが抜けているのでこちらのほうが好みか。特にシリーズ読者の心理の逆手をとったトリックが炸裂した「相当な悪魔」が良かった。第3作にも期待大。
密室殺人ゲーム2.0 (講談社文庫)
歌野晶午密室殺人ゲーム2.0 についてのレビュー
No.41: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

今はもうないの感想

正直、騙されました!シリーズ最高傑作の呼び声の高さも頷けるミステリィとしての騙しのテクニックが秀逸の傑作!
今はもうない―SWITCH BACK (講談社文庫)
森博嗣今はもうない についてのレビュー
No.40: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

幽女の如き怨むものの感想

3年ぶりの刀城シリーズ長編第6作の舞台は「遊郭」!戦前、戦中、戦後と3度身投げする花魁たち。彼女たちを身投げさせたのは郭に昔から伝わる「幽女」の仕業なのか?第一部は初代緋桜の壮絶な花魁としての日々がリアルに描かれる一つの小説として愉しめ、第二部、第三部では次第にミステリ小説として変貌していき、最後の第四部でこれまで隠されていた思わずあっとする一つの真実が明かされこの壮大な花魁物語の悲しくも切ない真相が一気に明らかにされます!小説として怪談として本格ミステリとして一級品!鳥肌立ちました!
幽女の如き怨むもの (講談社文庫)
三津田信三幽女の如き怨むもの についてのレビュー
No.39: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

虚無への供物の感想

日本四大ミステリの一つ。後世の推理作家に絶大な影響を与えた奇書!青い薔薇、密室殺人、推理合戦と幻想的雰囲気とミステリの魅力を存分に愉しめた。


虚無への供物〈上〉 (講談社文庫)
中井英夫虚無への供物 についてのレビュー
No.38: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)
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鉄鼠の檻の感想

シリーズ第4弾。お坊さんと少女の物語。幻想味と本格推理、蘊蓄の三重奏!魍魎の次に好きです。
文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫)
京極夏彦鉄鼠の檻 についてのレビュー
No.37: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

葉桜の季節に君を想うということの感想

このトリックじゃないかとすぐに気づいて、得意満々で安心して読み進めていたら、びっくり!確かに自分の予想は合っていたけれど、まさかここまでとは!一部しか当てられなかった悔しさよりも、むしろ久々に気持ちよく騙された作品に出会えたことへ感謝の気持ちが大きい作品。読後感もすっきりの傑作!
葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)
No.36:
(9pt)

夜歩くの感想

横溝正史の影の傑作。見事に騙されました。
夜歩く (角川文庫―金田一耕助ファイル)
横溝正史夜歩く についてのレビュー
No.35: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

神様ゲームの感想

子供のためのミステリーランドで、ここまでできるのは麻耶だけ!すべてを知る神様鈴木君が明かす衝撃の真実は、子供が読んだらトラウマになるのでは?しかし、個人的に自分は原マスミさんの絵も作品にマッチしているし、麻耶作品の中でも大好きな1作です。
神様ゲーム (講談社文庫)
麻耶雄嵩神様ゲーム についてのレビュー
No.34: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

ここに死体を捨てないでください!の感想

烏賊川市シリーズ、第5弾!女子大生の有坂春佳はある日訪ねてきた見知らぬ女性を誤って殺してしまった?窮地に陥った彼女は頼りない姉香織に救いを求めると、彼女は妹のために見知らぬ廃品業者の男を共犯者として女性の死体を車ごと山奥の池に沈めて始末!と、そこまでは良かったもののふと気づく。「あれ?帰る車がない!」。相変わらず全編に横溢する東川ギャグに綿密なプロット、そして思わずスカッとするラスト!お馴染みの探偵たち&砂川警部たちに加え、香織&鉄男の死体遺棄コンビの掛け合いがいい味を出していて最後まで飽きずに楽しめた!
ここに死体を捨てないでください! (光文社文庫)
No.33:
(9pt)

半熟作家と“文学少女”な編集者の感想

文学少女シリーズ最終章は、第二の井上ミウと評判の天才高校生作家雀宮快人とわがままな彼の新しい担当となったおなじみ文学少女天野遠子の新凸凹コンビが送るほのぼのラブコメ!これまでの救いようのないような絶望感といった要素はほとんどなく、俺様キャラの快人が遠子に惚れまくり空振りしながらも彼女によって徐々に一人前の作家へと成長していくという笑えて心温まる最後に相応しい一冊でした!最後の最後に明かされるある事実によって物語がハッピーエンドになったので本当に読後感すっきりでした!これで終わりかと思うと寂しいけどね(泣)
半熟作家と“文学少女”な編集者 (ファミ通文庫)
No.32:
(9pt)

“文学少女”と慟哭の巡礼者(パルミエーレ)の感想

文学少女シリーズ第5作のテキストは宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」!ついに第1作から引っ張ってきた心葉の想い人「朝倉美羽」が登場!彼女が抱えてきた想像を絶する闇を前に心葉は立ちすくむ!果たして、心葉は彼女を救うことが出来るのか?ラストでカムパネルラ=美羽の本当の望みが明かされ、心葉が封印していた真実を告白するシーンは感動的でした!間違いなくこれまでのシリーズで一番良かったですね!琴吹さんも美羽に果敢に立ち向かって大活躍でしたし(笑)
“文学少女”と慟哭の巡礼者 (ファミ通文庫)
No.31: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

“文学少女”と死にたがりの道化(ピエロ)の感想

美少女作家の男子高校生井上心葉は、高校で1年上の本を食べる妖怪こと文学少女天野遠子と出会ったことから平凡な日常が非日常へと変わっていく!初めて森博嗣や綾辻行人、麻耶雄嵩を読んだ時と同じような衝撃を受けました!ライトノベルだからと思って甘くみていた自分が恥ずかしく、読めば読む程世界に入り込み、キャラは勿論ですがミステリ的にもよく練ってあり、どんでん返しの結末も楽しめました!そして、主題となっている太宰治の「人間失格」とのシンクロが絶妙で実はこの作品まともに読んだことないんですが、読みたくなってきました(笑)
“文学少女”と死にたがりの道化 (ファミ通文庫)
No.30:
(9pt)

交換殺人には向かない夜の感想

これぞ、「交換殺人」モノの最高傑作!「鵜飼・朱美」視点、「流平・さくら」視点、そして「刑事」視点の3つが最後に一つにつながるさまがホントに綺麗で、本格ミステリの醍醐味を東川流ユーモアも混じりながら味わえる傑作!
交換殺人には向かない夜 (光文社文庫)
東川篤哉交換殺人には向かない夜 についてのレビュー
No.29: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

しあわせの書〜迷探偵ヨギ ガンジーの心霊術の感想

まだこんなすごいトリックが眠っていたなんて!本作が新本格黎明直前に発売されていたことにも二度驚きました!マジシャンでもあった泡坂さんの本を使ったトリックに驚嘆間違いなし!
しあわせの書―迷探偵ヨギガンジーの心霊術 (新潮文庫)
No.28: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

向日葵の咲かない夏の感想

小学4年生の僕は終業式の日、クラスメイトのS君が自宅で首を吊っている姿を発見する!しかし、その1週間後S君はあるものに姿を変え「僕は殺されたんだ」と訴えてきたのだった!かくして僕と妹のミカは彼の無念を晴らすため、事件の謎を追っていく。 いやあ、これにはちょっと驚きました。もうこの手のものには何回も騙されて尽くしてるのに、途中でなんかおかしいぞとは気づくもののなんでやられちゃうのかなあ(笑)緻密な本格ミステリと人間の本性をあぶり出すドラマが合わさった傑作!ネタがあれなのでコミカルな部分があるのも良かった(笑)
向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)
道尾秀介向日葵の咲かない夏 についてのレビュー


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