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ジャム さんのレビュー一覧
ジャムさんのページへ書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.24pt |
レビュー数504件
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中国の古典「紅楼夢」を舞台に繰り広げられる絢爛豪華な不可能犯罪絵巻!謎に挑むは園の主で美少年貴公子「賈宝玉」と数々の事件を解決してきた名司法官「頼尚栄」のコンビ! 「大観園」を舞台に日本の「大奥」かと思われるほど美女また美女が登場し、しかも不可能犯罪で一人また一人と殺されていくのを読むのは大いに興奮しました!その二転三転する真相もこの園ならではのもので良かったです! 原典の「紅楼夢」も読んでみたいなあ。
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欧州の古城「グラン・ギニョール城」に招かれた名探偵ナイジェルソープは、そこで密室からの転落死、甲冑から消える犯人、そして衆人環視の中での密室殺人・・・と次々と起こる不可能犯罪に遭遇。一方その頃現実世界では弁護士の森江春策はある事件をきっかけに小説「グラン・ギニョール城」に辿りつき・・・。 現実と小説、二つの世界が交錯する芦辺拓、渾身の本格ミステリ!最後の最後まで古き良き古典ミステリ好きの著者らしいトリックが仕掛けられた遊び心溢れる快作でした! 最後のショートショートもちゃんと「読者への挑戦」があって良し!
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江戸の昔から怪異が続く武家屋敷でミイラが蘇り、死体が瞬間移動し、ついには氷室まで消え失せてしまう!弁護士川路とリバーカヤック仲間の那珂邦彦のコンビが謎の連鎖に挑む! 「詰め込みすぎミステリ」として話題の著者の長編作品を初めて読みましたが、確かにこれはあまりに「詰め込みすぎ」だと感じましたね。読むのに5日もかかったように全体的に複雑な謎が次々に出てきて読み辛かったような。。こういう作品嫌いではないんですけど、ちょっと本格にするための辻褄合わせばかりが目立ってあれでしたね。あと、断片いらないんじゃ。。
やっぱり、自分はこういう細かい謎の連鎖より大ネタ一本でどーんっと「騙された!」という感じのミステリのが好きみたいですね(笑)一応この作品にも最後に大ネタはあったんですが、どうも無理があるトリックのように感じられてそこまで感心はできませんでした。。 |
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やっと読めた第三回メフィスト賞受賞のバカミスの傑作!全体的にやたら下ネタが多いですが、登場人物たちが見事に馬鹿ばっかりなのでその掛け合いで楽しめました(笑)個人的なお気に入りは、小野と早乙女のドタバタコンビが楽しめる「エースの誇り」、この笑いだらけの作品で実現可能なトリックを使用した「丸ノ内線七十秒の壁」、島田荘司の「占星術殺人事件」のトリックをアリバイトリックにアレンジした「五枚のとんかつ」、「六枚のとんかつ」の姉妹短篇が良かった。
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世に「名探偵」は数あれど、その裏に「名被害者」が存在していることを知るものは少ない。なぜなら彼らはその体質ゆえにすぐに殺される運命だから! そして、平凡でちょっと下ネタ好き?の女子校生一条(仮名)はその「名被害者」の中でもさらに希少な存在「殺人未遂名被害者」であり、彼女は今日も間抜けな犯罪者たちに日々命を狙われ続けるのだった・・・。 4話までは所々に挿入される下ネタに笑いながらのほほんと読み進めていましたが、最終話になると流水ばりのスケールのでかさになっててびっくり!でも、こういう作品自分は大好きです!
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昭和の探偵小説ブームを作り上げた「初代」の乱歩賞受賞作にして、日本のクリスティ「仁木悦子」の処女作!医院に居候させてもらうことになった仁木雄太郎と悦子の兄妹は、引っ越し早々防空壕から死体を見つけてしまう!しかも、事件の影には一匹のネコが絡んでいるようで・・・。これは軽妙な文体が読みやすく、仁木兄弟の掛け合いも抜群!特に悦子ちゃんが悪戯心などもあり小悪魔的で良かった(笑)そして、肝心のミステリ部分ですが派手さはないものの、丁寧に作りこまれていて著者の本格魂が伝わってきましたが、ただネコのチミちゃんが(泣)
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中高一貫の女子校「白鳩学園」で高3の女生徒が墜落死した。美術部の先輩である彼女の死に不信を覚えた中3の双葉と海生のコンビは独自に調査を開始するが、今度は彼女と噂があった国語教師まで墜落死してしまい・・・。 ほしおさんの作品はこれが初めてでその独特な詩的表現や思春期の少女たちの葛藤や嫉妬、繊細で壊れやすい感情を余すところなく描いていて終盤まで面白くよめたのですが、ただ最後は無理矢理ミステリ的にこじつけてしまったのがちょっと残念でした。なんというか、あの世界観を崩さないまま綺麗に物語を閉じて欲しかったかなと。
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(上)金田一耕助、最後の事件!新郎の謎めいた生首殺人がすべての始まりだった!
(下)あれから十数年。再び起こる連続殺人。時を超えてすべての謎が明らかになる傑作! |
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(上)横溝正史の遺作!双子の娘、幻想的雰囲気、因習と大横溝の魅力満載。
(下)ドンデン返しと余韻の残る結末。横溝正史は死なず! |
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四季シリーズ第1作!小説というか詩的な表現が多くて、ほぼ一気読みできた!天才「真賀田四季」の思考はやはり凄い!大人が子供に負けっぱなしです(笑)
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「幽霊座」、「トランプ台上の首」は読んでいたので今回は未読の「鴉」のみを読みました。岡山の湯治場を舞台に金田一耕助がお馴染み磯川警部の誘いで3年前にそこで起きた密室状況での不可解な人間消失に挑むというもの。相変わらず大横溝らしい緻密な構成と明かされる背景の哀愁に酔いしれることができました。あと、耕助と磯川の絶妙な掛け合いも良し(笑)
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久々の森ミステリィ。やはり森さんの作品は他の作家とは一線を画す独特の詩的表現や流れるような文章で一気に読ませますね!今回の短編集では近未来を舞台にしたバーチャルミステリ「トロイの木馬」、リリおばさんの超絶回文に目がぐるぐる回る「ゲームの国」、萌絵と犀川の元祖肉食女子と草食系男子のコンビが微笑ましい「いつ入れ替わった?」の3編が特に良かった。
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ホテルで殺害された娼婦の乳房には、不気味な青蜥蜴の絵が描かれていた!複雑極まる愛憎劇の裏に隠された事件の真実に金田一耕助が挑む!話自体は非常にドロドロしてるんですが、最後のほうで金田一耕助が事件の要点をまとめあげそれらの謎が一つ一つ解きほぐされていくのはやはり横溝の本格に対する真摯な姿勢が現われていて良かったです!ただ、この時代の小説でふしだらな中学生女子をみせられるとはさすがに度肝を抜かれましたが(笑)
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シリーズ完結!赤、緑、黒、白となぜか死体がペンキで塗りつぶされる連続殺人に紅子が挑む!結末は森さんらしいものでしたが、背後にあの天才が関わっていようとは思いませんでした!これで紅子と愉快な仲間たちともお別れかと思うと、少し切なかったですね(笑)あ、でもまだ「四季シリーズ」全部読んでなかったか(笑)
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父が息子を犯罪者ではないか?と悩む物語。ミステリというより、一つのエンターテインメントして愉しめた。
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少年少女向けに書かれた金田一耕助ジュブナイルモノ。推理部分は少ないが、本を読むドキドキ感を十分愉しめた。
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シリーズ第9弾!今回は少しトリックが難解で理解するのに時間かかったような(笑)ともあれ、紅子、保呂草、紫子、練無、林、七夏らメインキャラの絶妙な絡みが久々に愉しめて良かった!
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壺の中に入る女「壺中美人」をたまたまテレビでみた金田一耕助。それは、その後に起きる画家殺人の重要な手掛かりを示していた!あんなところにも伏線が張ってあったのかと横溝の技巧に改めて驚かされる好作品!そして、「廃園の鬼」では綾辻行人の館シリーズを思わせるような奇妙な建築物が登場!こういう点でも横溝が後世の作家に与えた影響は非常に大きい。
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メビウスの輪をイメージして作られた「捩じれ屋敷」とロッジで起こる二つの密室殺人と秘宝「エンジェル・マヌ―バ」の消失!謎に挑むはシリーズの保呂草潤平とS&Mシリーズの西之園萌絵!そして、犀川先生の代わりに国枝先生が萌絵の保護者役を買っていたのも新鮮で良かった(笑)
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