■スポンサードリンク


ジャム さんのレビュー一覧

ジャムさんのページへ

レビュー数13

全13件 1~13 1/1ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
 閲覧する時は、『このレビューを表示する場合はここをクリック』を押してください。
No.13: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

メルカトルかく語りきの感想

あの悪徳銘探偵「メルカトル鮎」が帰ってきた!名助手?美袋君とともに遭遇する5つの難事件にメルが下す「ありえない解決」とは?書き下ろしの「密室荘」では密室状況に置かれたメルの別荘の地下室で男の死体が発見されるのですが、メルが言うにはどう考えてもメル自身か助手の美袋君の二人以外に犯人になりえる人物がいないという・・・。 やはり麻耶さんが目指す「本格」というのはこの5編のような既存の「本格」が「本格」として成立している理由をあえて破壊することで、限界がみえたミステリの可能性を追求しているのではないでしょうか?
メルカトルかく語りき (講談社文庫)
麻耶雄嵩メルカトルかく語りき についてのレビュー

No.12:

鴉 (幻冬舎文庫)

麻耶雄嵩

No.12: 5人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

鴉の感想

弟襾鈴の死の真相を知るため兄珂允は半年前に弟が訪れたという地図にない村「埜戸」へ―。しかし、そこで珂允を待っていたのは村を支配する「大鏡様」という絶対的存在による閉鎖社会で起こる恐るべき連続殺人だったのだ!ハードカバーオリジナル版で3度目の通読ですが、1、2度目は派手なトリックとどんでん返しにばかり気を取られていましたがこの「鴉」は「破滅を意図して創られた美しい構築美」の物語としても一級品だと感じました!これは、今更自分が言うまでもないことですが今後も読み継がれるべき不朽の名作だと思います!

▼以下、ネタバレ感想
※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[] ログインはこちら
鴉 (幻冬舎文庫)
麻耶雄嵩 についてのレビュー
No.11:
(10pt)

収穫祭の感想

西澤保彦版「八つ墓村」。全4部でカンチとマユちゃん、ブキの3人の少年少女の成長とその度に起こる大量殺人を描く。読み応え十分の大傑作!これは、面白い!
収穫祭
西澤保彦収穫祭 についてのレビュー
No.10: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

人狼城の恐怖の感想

(第一部 ドイツ編) 世界最長の本格ミステリの第1巻、ドイツ編。城で起こる連続殺人、冒険小説的展開とドキドキしながら愉しめた。

(第二部 フランス編)第2巻、フランス編。1、2巻はどちらから読んでも愉しめる物語構成。あなたはどちらから読むか?

(第三部 探偵編)第3部にして、名探偵二階堂蘭子登場編。完結編向けてのカウントダウン。

(第四部 完結編)世界最長の本格ミステリ、ついに完結!このために作ったという物語の大きな仕掛けには瞠目!

人狼城の恐怖〈第4部〉完結編 (講談社文庫)
二階堂黎人人狼城の恐怖 についてのレビュー
No.9:
(10pt)

“文学少女”と神に臨む作家(ロマンシエ)の感想

(上)文学少女最終章のテキストは、アンドレ=ジッドの「狭き門」!ついに語られる遠子の秘密!その秘密を明かされたとき立ちすくむ心葉!そして、誰も信じられなくなった心葉の心を琴吹さんの一途な気持ちが癒すのだが。文学少女のシリーズを読んでいるといつも思うことは一見明るく振舞っている遠子や千愛ちゃん、美羽、そして流人ですがその裏ではとんでもない悲しみやどうしようもない怒り、憎しみ、嫉妬、孤独を感じていること。それらを繊細に生々しく描き最後には一筋の光明を読者に示してくれること。下巻でどのような光を見せてくれるか楽しみ!

(下)「文学少女」、遂に完結!琴吹さんに迫る流人くんの魔の手!突如姿を消した遠子先輩!そして、明らかになる叶子さんの本当の真実と文学少女の秘密!これまで遠子に支えられ続けてきた心葉が自分自身の言葉で真実を明らかにし、最後には決断していく様は感動しました!文学少女のシリーズは常に「絶望の物語」を「救いの物語」に変えていくという繰り返しでしたが、それが最後に見事に結実していてそれぞれの登場人物が彼らなりの幸せを掴んでいって本当に良かったです!あの幸せな結末を想像できるラストシーンも抜群に良かったなあ。

“文学少女”と神に臨む作家 上 (ファミ通文庫)
No.8: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)
【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[]   ネタバレを表示する

魍魎の匣の感想

京極小説との出会いは実はこちらが最初。1000ページ超という長さを感じさせない推理小説の大傑作!昨年のアニメも原作世界に忠実で良かったですし、志水アキさんの漫画も京極堂の薀蓄が分かりやすくて良かった。
魍魎の匣―文庫版 (講談社文庫)
京極夏彦魍魎の匣 についてのレビュー
No.7: 9人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

首無の如き祟るものの感想

やっぱり、三津田さんは良い!横溝的土俗ホラー臭が全編に漂い、雰囲気だけでも最高な上に婚礼の儀、首無し死体、四重密室の謎なども実に魅力的。シリーズ読者ならおなじみの最後にホラーな部分を残すというやり方も、自分的には背筋がぞくぞくするので好きだなあ。横溝の新作が読めなくても、三津田さんの新作がこれからいっぱい読めるかと思うと生きる希望が沸いて来ます(笑)
首無の如き祟るもの (講談社文庫)
三津田信三首無の如き祟るもの についてのレビュー
No.6: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

厭魅の如き憑くものの感想

本格ミステリと本格ホラーの融合。横溝ファンとして、横溝的な村の因習的な雰囲気と複雑な家系は好印象で、ぐいぐい読ませられた。メイントリックにもまんまと騙されて気持ち良かったし、ラストにホラーな部分を残すやり方も良かった!
厭魅の如き憑くもの (講談社文庫)
三津田信三厭魅の如き憑くもの についてのレビュー
No.5: 8人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)
【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[]   ネタバレを表示する

そして誰もいなくなったの感想

「十角館」は勿論すべてのクローズドサークルモノの本格ミステリの元祖といえるアガサ・クリスティーの最高傑作!この作品がなければ、現在の本格ミステリの隆盛はなかったといっていいでしょう!本当に何度感謝してもしたりないぐらいです。神様、仏様、クリスティー様(笑)
そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
No.4: 5人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

十角館の殺人の感想

この作品はいまさら自分ごときがおすすめするまでもない本格ミステリの大傑作ですが、麻耶さんが複雑なトリックメイカーなら綾辻さんは誰にでもわかりやすい一発ネタメイカー!その一発ネタの元祖がこの作品で、たった一言で世界がひっくり変える衝撃は他の作品にはない衝撃があります。ネタだけなら、いまだに他の作品の追随を許さない一発大トリックの最高傑作です!
十角館の殺人 (講談社文庫)
綾辻行人十角館の殺人 についてのレビュー
No.3: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

翼ある闇の感想

3度読み返した本格ミステリの一つの頂点といえる天才麻耶雄嵩、驚愕のデビュー作!あらゆる本格のガジェットが惜しげもなく投げ込まれた大傑作!メルカトル鮎、木更津悠也という2大名探偵は勿論、個人的に好きなキャラの一人である霧絵ちゃんも出ますしキャラ的にも濃い作品です(笑)

▼以下、ネタバレ感想
※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[] ログインはこちら
新装版 翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件 (講談社ノベルス)
麻耶雄嵩翼ある闇 についてのレビュー
No.2: 4人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)
【ネタバレかも!?】 (3件の連絡あり)[]   ネタバレを表示する

獄門島の感想

美しき3姉妹の見立て連続殺人を描いたあまりにも有名すぎる横溝正史の、そして日本推理小説界に燦然と輝く金字塔です!近年では麻耶さんの「隻眼の少女」のモチーフにも使われ、現在活躍する多くのミステリ作家に多大な影響を及ぼした大傑作であります。戦後的な動機と大胆で緻密なトリックが光ります。
獄門島 (角川文庫―金田一耕助ファイル)
横溝正史獄門島 についてのレビュー
No.1: 4人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

八つ墓村の感想

中学2年の時のこの本と出会わなければ、今の本格ミステリ、小説好きの自分はいません。今から考えると本格としてはやや弱いですが、その他の圧倒的な雰囲気とホラー要素、冒険要素もあり今なお本格ミステリファンならずともすべての小説好きにおすすめできる横溝エンターテインメントの最高傑作だと思います!
八つ墓村 (角川文庫―金田一耕助ファイル)
横溝正史八つ墓村 についてのレビュー