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ジャム さんのレビュー一覧

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レビュー数504

全504件 341~360 18/26ページ

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No.164:
(6pt)

織姫パズルブレイクの感想

織井姫子は、パズル作家の父を持つ高校生。彼女の日常はパズルに満ちていていてアルバイトをするためにパズルを解き、家の鍵を開けるためにパズルを解き、誕生日プレゼントのためにパズルを解かなければならないという波乱万丈なものだった!パズル作家の著者が正に全編パズルまみれで贈る意欲作で表紙からして迷路が仕組まれているという凝ったものですが、さすがに最後の難問パズル20問を解かなければオチが読めないというのにはクラクラしました(笑)何問かルールが理解できるものは挑戦しましたが、結局1問も解けず(笑)残りは後で挑戦しよ(笑)
織姫パズルブレイク
矢野龍王織姫パズルブレイク についてのレビュー
No.163: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

幻惑の死と使途の感想

マジックと森ミステリィの見事な融合!
幻惑の死と使途―ILLUSION ACTS LIKE MAGIC (講談社文庫)
森博嗣幻惑の死と使途 についてのレビュー
No.162: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

水魑の如き沈むものの感想

待望の刀城言耶シリーズ最新長編!今回は、湖の船という「密室」で起こった神男殺人とその後も矢継ぎ早に発生する神男連続殺人に挑む!相変わらず二転三転する真相、そして解明されないホラー部分などシリーズの魅力を十分に堪能できた。ただ、これまでに比べると結末があっさりしぎていて物足りなさは残ったかなあ。とはいえ、これまでで最長ページ数にも関わらずややこしい部分がほとんどなく流れるように一気に読めたのは良かった。
水魑の如き沈むもの (講談社文庫)
三津田信三水魑の如き沈むもの についてのレビュー
No.161:
(8pt)

まほろ市の殺人 秋の感想

初の中編。この短さでこの内容の濃さ、完成度はやはり天才!A子と憂鬱刑事のコンビも良し!
まほろ市の殺人 秋―闇雲A子と憂鬱刑事 (祥伝社文庫)
No.160: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

シャドウの感想

小学5年生の凰介は、母を病気で亡くして父洋一郎と二人暮らしに。父との幸せな生活を願う凰介だったが、父の友人の妻で幼馴染の母が突然自殺し、さらにはその幼馴染の少女亜紀までが交通事故に遭ってしまい・・・。 「向日葵」ほどの衝撃はなかったものの、細部まで緻密に練られたミステリ的なプロットが導く先がこの「救いの物語」をより強固なものにして行き、「親子の再生」へとつながっていく様は道尾さんならではで「さすが」と思いました!
シャドウ (創元推理文庫)
道尾秀介シャドウ についてのレビュー
No.159:
(7pt)

パラダイス・クローズドの感想

第37回メフィスト賞受賞作。双子の兄弟のキャラと水槽蘊蓄、そして密室トリックが良かった。「本格ミステリに対する挑発」も浦賀とは別の意味で良し。
パラダイス・クローズド THANATOS (講談社文庫)
汀こるものパラダイス・クローズド についてのレビュー
No.158:
(9pt)

交換殺人には向かない夜の感想

これぞ、「交換殺人」モノの最高傑作!「鵜飼・朱美」視点、「流平・さくら」視点、そして「刑事」視点の3つが最後に一つにつながるさまがホントに綺麗で、本格ミステリの醍醐味を東川流ユーモアも混じりながら味わえる傑作!
交換殺人には向かない夜 (光文社文庫)
東川篤哉交換殺人には向かない夜 についてのレビュー
No.157:
(8pt)

The unseen見えない精霊の感想

「四つの死」にまつわる「八つの不可能な謎」がたった一つの「解」で解かれる正に本格ミステリのお手本的傑作!ただ、残念なのは「火蛾」の古泉さんと同じく現在まで発表された長編がこれ一作のみということか。
The unseen見えない精霊 (カッパ・ノベルス―カッパ・ワン)
林泰広The unseen見えない精霊 についてのレビュー
No.156:
(7pt)

幻惑密室の感想

西澤さんらしいSF設定のミステリーの秀作!神麻嗣子、能解警部とタイプの違う二人の女性に囲まれる保科匡緒が羨ましい(笑)
幻惑密室―神麻嗣子の超能力事件簿 (講談社文庫)
西澤保彦幻惑密室 についてのレビュー
No.155: 6人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

大誘拐の感想

後に「虹の童子」と呼ばれる3悪党が狙うは、紀州随一の富豪にして82歳の女史柳川とし刀自。首尾よく彼女を誘拐し、身代金5千万を要求するもこれに刀自が憤慨。「100億や。それ以上はびた1文もまけられへん」と金額の釣り上げを申し出るばかりでなく、はては3人を逆に手玉にとりテレビ局を利用した一大事件へと自ら主導していく!週刊文春過去30年間のベスト1にも選ばれ今なお色褪せることないユーモアミステリの大傑作!年の功は亀の功といいますが、このおばあちゃんただじゃ死にません!(笑)
大誘拐―天藤真推理小説全集〈9〉 (創元推理文庫)
天藤真大誘拐 についてのレビュー
No.154: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

富豪刑事の感想

金の力を使い事件を解決に導く「富豪刑事」神戸大助の縦横無尽な活躍を描く短編集!深キョン主演のドラマを先に観ていたので、トリックのネタはわかってしまい残念だったけれど、本当の「大富豪」である大助の父喜久右衛門さんはドラマの脚色でああいうキャラなのかと思っていたら既に原作でああだったのは良かった(笑)大助も金銭感覚こそ富豪のそれだったけれど、性格的には好青年だったのも吉。4編の中では、小説ならではの同時視点による仕掛けが炸裂した「富豪刑事のスティング」が一番好み。
富豪刑事 (新潮文庫)
筒井康隆富豪刑事 についてのレビュー
No.153:
(6pt)

エナメルを塗った魂の比重 鏡稜子ときせかえ密室の感想

鏡家サーガ第2弾!浦賀とは違った意味で登場人物たちが壊れている。自分はこういう小説が好きなのか?
エナメルを塗った魂の比重<鏡稜子ときせかえ密室> (講談社文庫)
No.152:
(6pt)

壷中の天国の感想

第1回本格ミステリ大賞受賞作。全知全能の存在から電波によって地球を救うことを義務づけられた者が起こすのは、「その電波を妨害する」人間たちを殺して回ることだった!一見何の共通点もないと追われる被害者たちを結ぶミッシングリンクとは何か? とにかくこの600数ページを読むのはしんどかったです(笑)特に電波を盲信する犯人の描写が読みづらくて読みづらくて(苦笑)伏線はちゃんと張られてて本格ミステリ的にはうまくまとまっていたんですがね。まあ、知子さんとその周りの人たちのドタバタで楽しめたのでいいか(笑)
壷中の天国 (角川文庫)
倉知淳壷中の天国 についてのレビュー
No.151:
(5pt)

七月は織姫と彦星の交換殺人の感想

霧舎学園シリーズ第4作のテーマは「交換殺人」!今回も確かに「交換殺人」の新たな試みを見せてくれましたが、前作に比べるとやや小粒な印象を受けたのがちょっと残念。ただ、既存のトリックに新境地を開拓せんとする「本格魂」は今回もさすがと唸らされました!
七月は織姫と彦星の交換殺人 私立霧舎学園ミステリ白書 (講談社ノベルス)
霧舎巧七月は織姫と彦星の交換殺人 についてのレビュー
No.150: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

モノレールねこの感想

それぞれがなくしたものを抱えながらも、前向きに生きていこうとする人々を描いた心温まる8つの短編たち。特にお気に入りは、デブ猫宅配便がつなぐサトルとタカキの交流を描いた表題作の「モノレールねこ」、ちょっと不思議な偽装結婚がテーマの「シンデレラのお城」、死んだ娘が1年おきに同じホテルの同じ部屋に現れる「セイムタイム・ネクストイヤー」、ザリガニのバルタンが家族を守る「バルタン最期の日」。やっぱり、加納さんの優しい世界はすっと胸に入ってきて癒されます。
モノレールねこ (文春文庫)
加納朋子モノレールねこ についてのレビュー
No.149:
(7pt)

双月城の惨劇の感想

密室、双子、名探偵対決など古典本格の面白さがギュッと詰まっている傑作!
双月城の惨劇 (カッパ・ノベルス―カッパ・ワン)
加賀美雅之双月城の惨劇 についてのレビュー
No.148:
(7pt)

浦賀和宏殺人事件の感想

小説界の裏事情?に迫った問題作!密室本として刊行されただけあって、浦賀ならではの鬼畜トリックが炸裂!
浦賀和宏殺人事件 (講談社ノベルス)
浦賀和宏浦賀和宏殺人事件 についてのレビュー
No.147:
(7pt)

黒祠の島の感想

ファンタジー&ホラーの分野で活躍する小野不由美、初の本格ミステリ。孤島での殺人といい、雰囲気といい、ホラー的な感じが面白かった。
山本小夜子さんによる漫画版もおすすめ!
黒祠の島 (ノン・ノベル)
小野不由美黒祠の島 についてのレビュー
No.146:
(6pt)
【ネタバレかも!?】 (4件の連絡あり)[]   ネタバレを表示する

チョコレートゲームの感想

作家の近内泰洋は息子の省吾が同級生殺人事件の犯人ではないかという疑惑を抱く。疑惑を抱いた父は、学校へ潜入するがそこで同級生が漏らしたのは「チョコレートゲーム」という謎のゲームの存在だった! これは、父が息子の無実を晴らすために右往左往する話ですが・・・、その真相というのもなんとも皮肉なものでしたね(苦笑)あと、表紙に堂々とネタバレがしてあるのでこれなら新装版読んだほうが良かったかも(笑)全体的には読みやすく、現代でも十分に起こり得そうな事件だったのでいつの時代も学生の集団心理というのは怖いものだなと思った。
チョコレートゲーム 新装版 (講談社文庫)
岡嶋二人チョコレートゲーム についてのレビュー
No.145:
(7pt)

七度狐の感想

語を知らない自分でも十二分以上に愉しめた。解説で霞さんが言及されていた通り、「落語」と「本格ミステリ」は似ているなあと思いました。見立て殺人と名作落語「七度狐」、閉鎖的な村社会と落語の世襲制などなど落語とミステリが見事にリンクした傑作!落語って面白い!
七度狐 (創元推理文庫)
大倉崇裕七度狐 についてのレビュー