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なおひろ さんのレビュー一覧

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レビュー数600

全600件 561~580 29/30ページ

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No.40: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

真相の感想

今回は警察が舞台ではない短編集です。最後に隠されていた真相が明らかになる、と言うお話になっていますが、それは結構重く救いがない感じの物もあり、後味は悪いです。ただ、真相が明かされる時、それはどんでん返しの瞬間でもあります。どれも息が詰まる様な展開ですが、ぐいぐい引き込まれる事は間違いなく、面白いのは保証します。
真相 (双葉文庫)
横山秀夫真相 についてのレビュー
No.39: 9人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

七回死んだ男の感想

SF新本格というジャンルになるそうですが、とにかく物凄く面白い。同じ1日を9回繰り返し、主人公の主観以外はリセットされてすべてなかった事になる。9回目に過ごした1日が決定となり翌日を迎える、という設定です。うまく説明出来ないので、是非読んで欲しいと思います。主人公の言動が高校生には思えないですが、ユーモアミステリーのタッチですから、細かい事は気にしない方が楽しめます。快作、傑作、代表作。
新装版 七回死んだ男 (講談社文庫)
西澤保彦七回死んだ男 についてのレビュー
No.38:
(8pt)

雪が降るの感想

著者の短編集は初めて読みましたが、どれも素晴らしい作品でした。すべて大人の男が主人公で、ミステリーというよりはハードボイルドよりの感じが強いです。出て来る女性がみんな素敵で、そういう意味ではファンタジーかも知れません。とても静かなタッチ、静謐な世界観が心にしみます。中年期の男性には特にオススメです。
雪が降る (角川文庫)
藤原伊織雪が降る についてのレビュー
No.37: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(3pt)

ウロボロスの偽書の感想

後半に「読者への忠告状」が入っている疑似推理小説。とにかく不思議な話で、どこが面白いのか良く分からない。殺人鬼の話は非常にグロイ。数学の話は全然理解出来ない。芸者トリックの話は独立した小説には出来ないバカバカしさ。プロレスの話だけは当時を思い出してとても懐かしい。あの頃前田と第2次UWFにはみんな夢を見ましたね。トータルした作品の感想は、途中まではそれなりに面白くて先が気になったのですが、最後まで読み終えると全く訳が分からなくてがっかりしました。ホント時間の無駄でした。
新装版 ウロボロスの偽書(上) (講談社文庫)
竹本健治ウロボロスの偽書 についてのレビュー
No.36:
(5pt)

作家小説の感想

すべて作家を主人公にした短編集です。作家の裏側みたいな物が感じられて、なかなか興味深い話が多かったです。
作家小説 (幻冬舎文庫)
有栖川有栖作家小説 についてのレビュー
No.35:
(5pt)

パンドラ'S ボックスの感想

デビュー作を含む初期短編集&エッセイ集という変わった作品です。色々な雑誌に載った作品のため、内容はかなり雑多であります。エッセイのパートも結構ユーモアに富んでいて面白かったと思います。著者の名前は以前から知っていましたが、著作を読んだのは初めてで、昨年お亡くなりになっていたのも知りませんでした。新作がもう出ないのはとても残念ですが、過去の作品を少し読んでみたいと思いました。ご冥福をお祈りします。
パンドラ'S ボックス (光文社文庫)
北森鴻パンドラ'S ボックス についてのレビュー
No.34:
(7pt)

疫病神の感想

建設コンサルタントの男が、なりゆきでヤクザの男とコンビを組む事になります。二人は産業廃棄物処理場建設をめぐるトラブルに飛び込み、一儲け企むと言う話です。とにかく出て来るのがワルばかりで、みんなキャラが濃い。物語もほんの数日とは思えないくらい濃密です。夜も寝ないですから。関西弁の会話もテンポ良くなかなか楽しめました。ただ登場人物が多く、関係が複雑で分かりづらかったのがマイナスです。しかし最近のヤクザは簡単に人は殺さないんですね。本格推理の方がよほどバタバタ死んでいきますよ。
疫病神 (新潮文庫)
黒川博行疫病神 についてのレビュー
No.33: 5人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

ゴールデンスランバーの感想

首相暗殺の濡れ衣を着せられた青年の逃走劇です。途中で過去の回想シーンが良く出て来ます。そこでは作者の特徴である、いつものふわふわした上滑りの会話が目立ちます。他の作品ではそれが嫌いで気持ちが内容に入って行かないのですが、本作はそれを主に回想シーンに使い、現在の文では少し抑えた感じにしています。その為甘い追憶と過酷な現実の対比に効果的で、切なさを感じるほど良かったです。また、内容もご都合主義すぎるとか、ラストがすっきりしないと言う批判的な評価も有る様ですが、私には非常に面白かった。伊坂作品でやっと良い本に出会えました。高評価も納得のエンターテイメント、是非オススメします。

▼以下、ネタバレ感想
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ゴールデンスランバー (新潮文庫)
伊坂幸太郎ゴールデンスランバー についてのレビュー
No.32: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

ひまわりの祝祭の感想

妻が自殺した後ひっそりと何もせず暮らしていた男。突然昔の知り合いが訪ねて来た事から事件が始まると言う、典型的な巻き込まれ型のハードボイルドです。主人公はストイックでセンチメンタル、他の人物達も非常に魅力的で、大変面白い作品でした。話の流れはほぼ予想出来た結末へ進み、あまり意外性は有りませんでしたが、これで良いんです。こう言う文体、世界観、物語が自分は好きなのだな、と再確認させられた文句なしの名作。ホントに格好良い話ですよ、オススメします。
ひまわりの祝祭 (講談社文庫)
藤原伊織ひまわりの祝祭 についてのレビュー
No.31:
(8pt)

雲上都市の大冒険の感想

昭和27年の鉱山を舞台に、地下牢からの不可解な脱獄、それに続く連続殺人を二人の探偵が解決していく、と言う話です。文章はユーモアミステリーのタッチで読み易いですが、事件は犠牲者も多いし結構猟奇的であり多少違和感も感じます。また、時代を考えると使う言葉もおかしくないのか?と思いましたが、これは最後で納得出来ました。デビュー作らしく色々詰め込んでありますが、なかなか雰囲気も謎解きも良かったと思います。エピローグまで十分楽しめましたので、探偵小説ファンにオススメです。
雲上都市の大冒険 (創元推理文庫)
山口芳宏雲上都市の大冒険 についてのレビュー
No.30: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

黒祠の島の感想

失踪した友人を探してある島へとたどり着く。しかし住民達は余所者へは真実を話さず、調査はなかなか進まない。隠された真相へどうやってたどり着けるのか、と思っていたら途中から案外協力者が増えて行きます。外界と連絡が取れない訳でもないし、探偵が身の危険を感じる場面もないです。よって緊張感は感じないですね。大体、なぜこんなに必死で捜査するのかが良く分からない。失踪した女性を恋人とか妻に設定すれば、より説得力が増した気はします。ただ、序盤は雰囲気も良かったですし、メインテーマである罪と罰に付いては考えさせられる所がありました。

▼以下、ネタバレ感想
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黒祠の島 (新潮文庫)
小野不由美黒祠の島 についてのレビュー
No.29: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

マレー鉄道の謎の感想

マレーシアで起きた密室殺人。そこから連続殺人へと発展して行きます。タイムリミットが迫る中、次々と起こる事件をどう解決するのか、緊張感があり面白かったです。正直メインの密室トリックは、いまひとつピンと来なかったですし、現地警察や事件関係者がべらべら何でも話すのは、そうで無いと推理出来ないとは言え不自然ですね。ただ、全編を通じて異国情緒あふれる情景描写は美しく、実際にマレーシア旅行をしている様でとても良かったです。日本推理作家協会賞受賞作で、かなりの力作であるのは間違いありませんので、本格推理がお好きな方にはオススメです。
マレー鉄道の謎 (講談社文庫)
有栖川有栖マレー鉄道の謎 についてのレビュー
No.28:
(4pt)

フィッシュストーリーの感想

映画を見てみようと思い、先に原作から読んでみました。映画は若干変更点も多かったですが、本質的な所は同じですし、斉藤和義の曲も良かったですね。小説も読み易い文章で、さらりと読めます。まあしかし、相変わらずどの作品も会話が突飛で上滑りな所は同じです。この辺に抵抗があると内容に入って行けないのですが、私はどうしても馴染めません。ストーリーはそれぞれミステリーとして良く出来ている感じはしました。個人的には好きでは無いですが、楽しめる方も多いのだろうと思います。
フィッシュストーリー (新潮文庫)
伊坂幸太郎フィッシュストーリー についてのレビュー
No.27: 4人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

天使の囀りの感想

次々と自殺する人々、いったい何があったのか、を明らかにして行くと言うのがメインの謎であります。ジャンルとしては、ホラーでありSFでもあり、ミステリーとは少しイメージは違うかもしれません。専門的な説明文が多い為くどくも感じますが、文章が読み易いので意外とさくさく読めます。とにかく最高に面白い。極上のエンターテイメントであるのは間違いありません。結構グロイ描写が多いので、余程ホラーが嫌いな方は避けた方が良いでしょうが、その他のみなさんは必読です。最後まで続く恐怖、おぞましさ、そして悲しみに震えて下さい。
天使の囀り (角川ホラー文庫)
貴志祐介天使の囀り についてのレビュー
No.26: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(4pt)

『瑠璃城』殺人事件の感想

3つの異なる時間と場所で起こる殺人事件、生まれ変わる3人の運命が絡み合いながら話は進みます。SF的な設定と物理的なトリックが書きたいのでしょう、やり切っている感じはします。それぞれの時代の書き分けはどうなるのかと興味を持ちましたが、段々関係無くなって行くのが凄かった。今作は妙に引き込まれてしまい、とにかくめちゃくちゃなんですが、結構面白かったです。ただ読む人は選ぶと思いますので、オススメはしません。SF本格みたいな物を探している方がいらっしゃれば、どうぞ。
『瑠璃城』殺人事件 (講談社文庫)
北山猛邦『瑠璃城』殺人事件 についてのレビュー
No.25:
(3pt)

『クロック城』殺人事件の感想

SFと言うのかファンタジーと言うのか、架空世界で起きる連続殺人事件であります。一応本格推理なのですが、設定が現実世界では無いので、そこに突っ込みたい所が満載の為、トリックや動機がどうこうと言う問題では無いです。読んだ事が無いのですが、ライトノベルってこんな感じの話の事を言うんですかね。少々残酷な場面もありますが、少年少女のみなさんでしたら楽しめるのかも知れません。大人の方々が読むにはちょっと厳しいです。付いて行けなかったので、オススメいたしません。
「クロック城」殺人事件 (講談社文庫 き 53-1)
北山猛邦『クロック城』殺人事件 についてのレビュー
No.24:
(5pt)

時の渚の感想

元刑事の私立探偵が人探しをする、と言うのがメインストーリーです。警察がすごく協力的に情報喋り過ぎですし、とにかく出会う人がみんな良い人ばかりで、ほとんど苦労なく捜索は進みます。その為途中はいまいちつまらなく感じました。それだけで終われば何でも無い話なのですが、終盤意外な真相が明かされて親子の絆について考えさせられる事になり、最後は思わず泣けてきます。全体的にアイデアを良く練ってうまくまとめていますし、後半の感傷的な雰囲気も個人的には好きでした。
時の渚 (文春文庫)
笹本稜平時の渚 についてのレビュー
No.23: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

ボトルネックの感想

狭義のミステリーではありません。パラレルワールドと言う設定を使ったSF青春小説です。設定は重く、主人公は暗く、読んでいて楽しい気分にはなりませんでした。ただ、誰しも若い頃明るく楽しい事ばかりでは無かったはずで、何となく自分の昔を思い出しながらシンミリ読みました。現役の中高生はこの話にどういう感想を持つのか、そこは興味がありますね。全体を覆う暗さはマイナス、先を読ませる謎はプラス。総合すると、評価はふつうです。

▼以下、ネタバレ感想
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ボトルネック
米澤穂信ボトルネック についてのレビュー
No.22:
(6pt)

ST 警視庁科学特捜班の感想

異なる能力を持つ5人の科学特捜班が活躍する警察小説と言う事ですが、雰囲気はかなり劇画的です。作者も確信犯で、メンバーの容貌は美男美女ばかり、超能力的な力と逆に弱点も持っています。しかも名前にそれぞれ赤とか青とかの色が付いていたり、ゴレンジャーとかサイボーグ009を思い出させます。まだ1作目のためか、全員のキャラ付けとか見せ場が物足りない感じもしましたが、シリーズの他の作品も読んでみたくなりました。文章も読み易く、エンターテイメントに徹していて気持ちが良いですね。
ST 警視庁科学特捜班 エピソード1<新装版> (講談社文庫)
今野敏ST 警視庁科学特捜班 についてのレビュー
No.21: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

ミステリ・オペラ 宿命城殺人事件の感想

作者の熱量に圧倒されました。作中作で(それだけではなく他の人の話なども混じり結構ごちゃごちゃしていますが)50年の時間、空間を行き来します。過去、現在の両方で不可解な事件が相次いで起こり、どう決着をつけるのか終盤まで全く分かりません。それぞれ明らかにされていく真相には、少し物足りないトリックも含まれますが、探偵小説としてはこう言った物を入れ込む事も必要だったのでしょう。過去の文章の部分で、自分には読めない漢字が沢山出て来るのに閉口しましたが、雰囲気は十分楽しめました。各ランキング上位であり、日本推理作家協会賞受賞作との事ですが、一般の方には決して勧めません。しかしこのサイトに来る様な方々なら読んでおくべき作品です。ぜひ挑戦して下さい。
ミステリ・オペラ―宿命城殺人事件 (ハヤカワ・ミステリワールド)