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なおひろ さんのレビュー一覧
なおひろさんのページへレビュー数586件
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ホラーテイストでなんとなくゾクリとする感じの短編集です。ほぼ20年前に書かれた作品ばかりですので、時代を感じさせる設定、描写もありますが、それぞれ良く出来ていると思います。ただ、岡嶋二人の頃の方が面白かった様に感じるのは、作者には失礼ですが本音です。
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退職直前のサラリーマンが、恩義のある会長の死の謎を解明するべく奮闘する、という話です。ハードボイルドタッチで格好良いストーリーでありますが、不満点が少し。主人公の周りには魅力的な女性が複数出て来ますが、特定のヒロインがいないのです。自ら危険に飛び込むのは愛する女性のために、というのが動機に欲しかったですね。また生い立ちから現在までの背景が、この物語の為に都合が良過ぎる気がしまして、展開の割にハラハラしない感じがしました。大好きな作者の作品なので、かなりハードルを上げてしまいましたが、平均点以上の良作であることは間違いありません。特に中年男性にはオススメです。
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死神が主人公と言う変わった設定の連作短編集です。出て来る人達は死神に取り付かれている訳ですから、死が目前に迫っています。しかし本人はそれに気づかず毎日を普段通りに生きており、だんだん登場人物に感情移入してきますので、読んでいるとみんな死んで欲しくないなと感じてきます。結局どうなったのかは是非読んで下さい。どちらにしても人間いつ死ぬか分からないのですから、悔いのない毎日を過ごして行きたいという気持ちにはすごくなりましたね。死神が徹底してクールなのと、その割に天然ボケな面があるのが、設定から来る重苦しさを緩和していると思います。オススメです。
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【ネタバレかも!?】
(1件の連絡あり)[?]
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冷戦時代のベルリンで事件に巻き込まれた主人公。東側へ亡命するが、5年後日本に帰って来るとの連絡があり、関係者は雨の小樽に集結する。そこで復讐が始まる、と言う話です。前半のベルリン、後半の小樽の情景描写がなかなか良い感じで雰囲気があります。ストーリー展開は結構早めに結末が予想出来たので、意外性は有りませんでした。ただ、タイトル最高ですね。最後の場面に繋がっていて、格好良すぎます。ヒロインも魅力的なハードボイルド風サスペンスです。是非お試しください。
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今回は警察が舞台ではない短編集です。最後に隠されていた真相が明らかになる、と言うお話になっていますが、それは結構重く救いがない感じの物もあり、後味は悪いです。ただ、真相が明かされる時、それはどんでん返しの瞬間でもあります。どれも息が詰まる様な展開ですが、ぐいぐい引き込まれる事は間違いなく、面白いのは保証します。
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SF新本格というジャンルになるそうですが、とにかく物凄く面白い。同じ1日を9回繰り返し、主人公の主観以外はリセットされてすべてなかった事になる。9回目に過ごした1日が決定となり翌日を迎える、という設定です。うまく説明出来ないので、是非読んで欲しいと思います。主人公の言動が高校生には思えないですが、ユーモアミステリーのタッチですから、細かい事は気にしない方が楽しめます。快作、傑作、代表作。
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著者の短編集は初めて読みましたが、どれも素晴らしい作品でした。すべて大人の男が主人公で、ミステリーというよりはハードボイルドよりの感じが強いです。出て来る女性がみんな素敵で、そういう意味ではファンタジーかも知れません。とても静かなタッチ、静謐な世界観が心にしみます。中年期の男性には特にオススメです。
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後半に「読者への忠告状」が入っている疑似推理小説。とにかく不思議な話で、どこが面白いのか良く分からない。殺人鬼の話は非常にグロイ。数学の話は全然理解出来ない。芸者トリックの話は独立した小説には出来ないバカバカしさ。プロレスの話だけは当時を思い出してとても懐かしい。あの頃前田と第2次UWFにはみんな夢を見ましたね。トータルした作品の感想は、途中まではそれなりに面白くて先が気になったのですが、最後まで読み終えると全く訳が分からなくてがっかりしました。ホント時間の無駄でした。
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すべて作家を主人公にした短編集です。作家の裏側みたいな物が感じられて、なかなか興味深い話が多かったです。
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デビュー作を含む初期短編集&エッセイ集という変わった作品です。色々な雑誌に載った作品のため、内容はかなり雑多であります。エッセイのパートも結構ユーモアに富んでいて面白かったと思います。著者の名前は以前から知っていましたが、著作を読んだのは初めてで、昨年お亡くなりになっていたのも知りませんでした。新作がもう出ないのはとても残念ですが、過去の作品を少し読んでみたいと思いました。ご冥福をお祈りします。
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建設コンサルタントの男が、なりゆきでヤクザの男とコンビを組む事になります。二人は産業廃棄物処理場建設をめぐるトラブルに飛び込み、一儲け企むと言う話です。とにかく出て来るのがワルばかりで、みんなキャラが濃い。物語もほんの数日とは思えないくらい濃密です。夜も寝ないですから。関西弁の会話もテンポ良くなかなか楽しめました。ただ登場人物が多く、関係が複雑で分かりづらかったのがマイナスです。しかし最近のヤクザは簡単に人は殺さないんですね。本格推理の方がよほどバタバタ死んでいきますよ。
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首相暗殺の濡れ衣を着せられた青年の逃走劇です。途中で過去の回想シーンが良く出て来ます。そこでは作者の特徴である、いつものふわふわした上滑りの会話が目立ちます。他の作品ではそれが嫌いで気持ちが内容に入って行かないのですが、本作はそれを主に回想シーンに使い、現在の文では少し抑えた感じにしています。その為甘い追憶と過酷な現実の対比に効果的で、切なさを感じるほど良かったです。また、内容もご都合主義すぎるとか、ラストがすっきりしないと言う批判的な評価も有る様ですが、私には非常に面白かった。伊坂作品でやっと良い本に出会えました。高評価も納得のエンターテイメント、是非オススメします。
▼以下、ネタバレ感想 |
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妻が自殺した後ひっそりと何もせず暮らしていた男。突然昔の知り合いが訪ねて来た事から事件が始まると言う、典型的な巻き込まれ型のハードボイルドです。主人公はストイックでセンチメンタル、他の人物達も非常に魅力的で、大変面白い作品でした。話の流れはほぼ予想出来た結末へ進み、あまり意外性は有りませんでしたが、これで良いんです。こう言う文体、世界観、物語が自分は好きなのだな、と再確認させられた文句なしの名作。ホントに格好良い話ですよ、オススメします。
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昭和27年の鉱山を舞台に、地下牢からの不可解な脱獄、それに続く連続殺人を二人の探偵が解決していく、と言う話です。文章はユーモアミステリーのタッチで読み易いですが、事件は犠牲者も多いし結構猟奇的であり多少違和感も感じます。また、時代を考えると使う言葉もおかしくないのか?と思いましたが、これは最後で納得出来ました。デビュー作らしく色々詰め込んでありますが、なかなか雰囲気も謎解きも良かったと思います。エピローグまで十分楽しめましたので、探偵小説ファンにオススメです。
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失踪した友人を探してある島へとたどり着く。しかし住民達は余所者へは真実を話さず、調査はなかなか進まない。隠された真相へどうやってたどり着けるのか、と思っていたら途中から案外協力者が増えて行きます。外界と連絡が取れない訳でもないし、探偵が身の危険を感じる場面もないです。よって緊張感は感じないですね。大体、なぜこんなに必死で捜査するのかが良く分からない。失踪した女性を恋人とか妻に設定すれば、より説得力が増した気はします。ただ、序盤は雰囲気も良かったですし、メインテーマである罪と罰に付いては考えさせられる所がありました。
▼以下、ネタバレ感想 |
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マレーシアで起きた密室殺人。そこから連続殺人へと発展して行きます。タイムリミットが迫る中、次々と起こる事件をどう解決するのか、緊張感があり面白かったです。正直メインの密室トリックは、いまひとつピンと来なかったですし、現地警察や事件関係者がべらべら何でも話すのは、そうで無いと推理出来ないとは言え不自然ですね。ただ、全編を通じて異国情緒あふれる情景描写は美しく、実際にマレーシア旅行をしている様でとても良かったです。日本推理作家協会賞受賞作で、かなりの力作であるのは間違いありませんので、本格推理がお好きな方にはオススメです。
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映画を見てみようと思い、先に原作から読んでみました。映画は若干変更点も多かったですが、本質的な所は同じですし、斉藤和義の曲も良かったですね。小説も読み易い文章で、さらりと読めます。まあしかし、相変わらずどの作品も会話が突飛で上滑りな所は同じです。この辺に抵抗があると内容に入って行けないのですが、私はどうしても馴染めません。ストーリーはそれぞれミステリーとして良く出来ている感じはしました。個人的には好きでは無いですが、楽しめる方も多いのだろうと思います。
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次々と自殺する人々、いったい何があったのか、を明らかにして行くと言うのがメインの謎であります。ジャンルとしては、ホラーでありSFでもあり、ミステリーとは少しイメージは違うかもしれません。専門的な説明文が多い為くどくも感じますが、文章が読み易いので意外とさくさく読めます。とにかく最高に面白い。極上のエンターテイメントであるのは間違いありません。結構グロイ描写が多いので、余程ホラーが嫌いな方は避けた方が良いでしょうが、その他のみなさんは必読です。最後まで続く恐怖、おぞましさ、そして悲しみに震えて下さい。
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