■スポンサードリンク


なおひろ さんのレビュー一覧

なおひろさんのページへ

レビュー数572

全572件 361~380 19/29ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
 閲覧する時は、『このレビューを表示する場合はここをクリック』を押してください。
No.212: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

模倣の殺意(新人賞殺人事件)の感想

ある自殺事件を、二人の人物がそれぞれ独自に捜査を始めます。本当は殺人事件では無かったのか?そしてその犯人は?、と言う感じの話です。
何となく途中違和感を感じる部分は有りつつも、最後まで真相は分からずに読む事が出来ました。
登場人物に魅力を感じ無かった点がマイナスで、展開、構成、トリックを含めたトータルの評価は平均点位でしょうか。
模倣の殺意 (創元推理文庫)
中町信模倣の殺意(新人賞殺人事件) についてのレビュー
No.211:
(7pt)

グレイヴディッガーの感想

何が起こっているのか序盤では良く分からない。事件の背景が徐々に明らかにされると、ホントによく考えてあるな、と感心しました。スピード感のある一夜のサスペンスであり、ドラマの「24」の影響も有るかも知れませんね。登場人物にも好感が持て、読後感もまずまず良かった。リアリティは無いですが、おススメのエンタテインメント、面白かった。
グレイヴディッガー (角川文庫)
高野和明グレイヴディッガー についてのレビュー
No.210:
(7pt)

獄門島の感想

横溝作品を読むのは2冊目。随分前に映画を観ているのですが、やはり犯人が分かっていると面白さは半減かも。読み易かったが、色々と救いが無くて読後感は良く無かったです。悲劇過ぎて喜劇。ただ、映画はもう一度観たくなりましたね。
獄門島 (角川文庫―金田一耕助ファイル)
横溝正史獄門島 についてのレビュー
No.209:
(7pt)

人喰いの時代の感想

昭和初期の小樽を舞台に、探偵コンビが活躍する短編集です。と思って読んでいたんですが、最終章で一気に印象が変わりました。帯で随分煽っているので、何か有るんだろうとは思いましたが、この展開は想像外でしたね。ラストは好き嫌いで言えば、あまり好きな方向では無い。各短編共それなりに良かったので、素直にそのままの方が面白かった気がしますけど、作者も初ミステリで気合入ってたんでしょうな。いずれにしても、全編を通して時代の暗い雰囲気に圧倒されました。
人喰いの時代 (ハルキ文庫)
山田正紀人喰いの時代 についてのレビュー
No.208: 4人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

永遠の0の感想

太平洋戦争について考える切っ掛けとなる点にのみ意味のある作品。祖父の話を聞きたいと言っているのに、大半は直接関係ない自分自身の話と、戦後分かった当時の隠されていた状況を延々と語る老人たちには少々辟易する。また、聞いて回っている主人公とその姉の存在感が薄く、キャラクターとしての魅力を感じ無い。ご都合主義に過ぎ、祖父の生涯を順に辿れる様に戦友と出会える構成も不自然で、読んでいて冷めて来る。元ネタになったノンフィクションの焼き直しなのでしょうか?
と言う訳で小説としては面白く無かったのですが、太平洋戦争や特攻について少々の知識が付いた点は良かった。しかし、なぜこんなに売れたのか、なぜみんな泣けるのか、それは私には分からなかった。
永遠の0 (講談社文庫)
百田尚樹永遠の0 についてのレビュー
No.207:
(7pt)

世界の終わり、あるいは始まりの感想

あまり読んだ事が無い様な、変わった構成の作品。子供が被害者の話は嫌いなのですが、今作では更に犯人も?と言う展開。かなり衝撃を受けてしまい、最後まで一気に読みましたが、ラストは納得行かない感じ。実験的な意欲作ですが、評価は分かれそうですね。個人的には、好きではないが評価するべき物、といった感想です。
世界の終わり、あるいは始まり (角川文庫)
歌野晶午世界の終わり、あるいは始まり についてのレビュー
No.206:
(6pt)

氷の森の感想

大沢氏ブレイク前夜の作品。力作では有るが、傑作とは言えない出来。探偵が2つの依頼を同時に受けた以上、絡み合う展開は必然です。多数の人物とエピソードが出て来ますが、「最後に全てが一つになりその上でどんでん返し」とはならないのがもどかしい。結局とっ散らかったままで尻すぼみで終わりましたね。読み易く、かつ雰囲気は悪く無い(バブル時代が懐かしい)、それだけに勿体ない。
新装版 氷の森 (講談社文庫)
大沢在昌氷の森 についてのレビュー
No.205:
(7pt)

片眼の猿 One-eyed monkeysの感想

読者をだます事に主眼を置いた作品。最後まで読むと、とにかく色々ビックリする事になります。スラスラ読み易く、途中までカラスの親指と何となく似た印象を持っていましたが、残念ながらレベルが違いました。まあ、そんなに悪くは無いんですが。
片眼の猿―One-eyed monkeys (新潮文庫 み 40-2)
道尾秀介片眼の猿 One-eyed monkeys についてのレビュー
No.204:
(6pt)

ローマ帽子の謎の感想

あまり好みではありませんね。ロジックにより犯人を特定する推理は見事ですが、いかんせん登場人物にもストーリーにもあまり魅力を感じませんでした。国名シリーズいっぱい買ってしまいましたが、他の作品は当分読む気にならない。
ローマ帽子の謎【新訳版】 (創元推理文庫)
エラリー・クイーンローマ帽子の謎 についてのレビュー
No.203:
(7pt)

チョコレートゲームの感想

ただただ哀しい話でしたね。昔読んだ事は有りましたが、前過ぎて初読と同じ様なもんでした。省吾と同い年の子供がいる身となってしまいましたので、読後の印象は辛かったです。
良く出来ていると思いますが、面白いとは言いづらい作品でした。
チョコレートゲーム 新装版 (講談社文庫)
岡嶋二人チョコレートゲーム についてのレビュー
No.202: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

GOTH リストカット事件の感想

非常に有名な作品ですが、何となくずっと積んであったので今回手に取ってみました。
最初は、こういう世界観を楽しむ趣味は無い。ただ不愉快なだけ。と、思っていたのですが、後書きを読んで印象が変わりました。なるほど、ファンタジーと割り切ればそんなに不快感は感じ無いかも知れません。
夜の章より僕の章がスムーズに読めたのは、この世界観に少し慣れてしまったのか。陰惨な事件ばかりなのに、最後はなんかもっと読みたくなってしまいました。ただ、ライトノベルは子供たちが読むものでしょ?こういうのはあまり良いとは思えませんがね。少々複雑。
GOTH 夜の章 (角川文庫)
乙一GOTH リストカット事件 についてのレビュー
No.201: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

ラバー・ソウルの感想

延々と続くストーカーの描写にかなり辟易とする。そして、このまま進めばどんなオチが付くのか?と考えていたら、ラストは途中で想像出来ましたね。少々長いですが、オチを引き立たせるには必要だったのでしょうか。確かに真相は哀しい余韻が有りましたが。
それにしても、この様な独白形式の表現を使った構成は、昔から井上氏は好きですね。まずまず面白かったので、厚さにビビらずぜひお試しください。最後に一つ。このカバー素晴らしすぎます、最高。
ラバー・ソウル
井上夢人ラバー・ソウル についてのレビュー
No.200:
(3pt)

イノセント・ゲリラの祝祭の感想

本作はミステリーで無いだけではなく、エンターテイメントですらない。半ノンフィクションらしいですが、さすがにコレはダメじゃないか?全編ほぼ会話文なので、あまり時間掛からず読めたのが唯一の救い。駄作。
新装版 イノセント・ゲリラの祝祭 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
海堂尊イノセント・ゲリラの祝祭 についてのレビュー
No.199: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

BT’63の感想

SF的設定を使った父と息子の物語。サスペンスと涙に溢れたストーリーは、あざといがかなり面白い。少々長く、途中まで何が言いたいのかよく分からなかったが、現在苦境にある息子を父の過去が救うと言う解釈で良いのでしょう。そして、過去は変えられ無いのか、それとも?
SF,サスペンス、親子、恋愛、企業、銀行、全ての要素をぶち込んだエンターテイメント。結局は裏表紙に書いてありました。「物語」のすべてがつまった圧倒的大作と。おススメします。
新装版 BT’63(上) (講談社文庫)
池井戸潤BT’63 についてのレビュー
No.198: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

盤上の敵の感想

本当の悪意に出会った時、人はどう立ち向かう事が出来るのか。逃げても逃れられない相手も居るかも知れない。怖くて読み進めるのが辛かったです。
序盤の淡々とした描写が逆に不穏な感じを出していましたが、後の展開は全く予想外に進みましたね。終盤は二転三転で先が気になり、最後まで一気読みでした。
整合性の取れた良く出来たミステリーだと思いますが、ご都合主義の展開部分も多く(特に警察の扱いは酷過ぎませんか?)、奥さんの過去のパートが楽しくは読め無い事もあり、やや減点です。
すっかり騙されて驚けることは間違いなし。減点で8点ですから、傑作と言える作品です。
盤上の敵 新装版 (講談社文庫)
北村薫盤上の敵 についてのレビュー
No.197: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

オレたち花のバブル組の感想

前作より更にスケールアップした感じでした。とにかく面白い。半沢は勧善懲悪のヒーローでは無く、自分の信念を貫く頑固なはみ出し者。上司に対して、態度は悪いし言葉遣いも悪い。ただ、次々とやって来る危機を乗り越える姿にはカタルシスを感じました。読後には、ハッピーエンドの爽快感とは違いますが、もっと続きが読みたくなる魅力があると思いました。それではこれからドラマを見て、違いを楽しみましょうか。
オレたち花のバブル組 (文春文庫)
池井戸潤オレたち花のバブル組 についてのレビュー
No.196: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

オレたちバブル入行組の感想

ドラマは見ておりませんので本作のみの感想ですが、さすがの面白さと言えると思います。こんなサラリーマンは銀行に限らず居ないでしょうが、作中に思わずうなずいてしまう言葉が多く、ただの荒唐無稽とのバランスが良いですね。
半沢の非情さ、奥さんの勝手さ、ラストの決着の付け方。単純な爽快感だけでは無い感情が生まれましたね。次作も読んだら、ドラマも見てみようと思います。ミステリーでは有りませんが、おススメです。
オレたちバブル入行組 (文春文庫)
池井戸潤オレたちバブル入行組 についてのレビュー
No.195: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

黒いトランクの感想

著者の作品は初めてでありました。アリバイ崩しがメインのトリックですが、少々分かりづらく、個人的な評価はあまり高くありません。読了までかなり苦戦しました。以前読んだクロフツの樽の方が好みだったかも。
黒いトランク (創元推理文庫)
鮎川哲也黒いトランク についてのレビュー
No.194:
(7pt)

臨場 スペシャルブックの感想

ドラマには特に興味が無いので、あらすじは飛ばして読了。文庫未収録作品集でありますが、それなりに良く出来ているのでは。もっと読みたいのは、ファンなら皆思う所でしょう。横山先生、是非お願いします。
臨場 スペシャルブック (光文社文庫)
横山秀夫臨場 スペシャルブック についてのレビュー
No.193:
(6pt)

骸の爪の感想

シリーズ2作目でありますが、前作よりホラーテイストが抑えられている感じです。数多く張られた伏線がすべて回収されて行く、良く出来た本格推理だと思いました。結構読み易いし。
ただ、名探偵らしい名探偵なのでしょうが、あまり魅力を感じ無かったのが残念。
ストーリーは哀しい雰囲気で、読後感はあまり良くないかも知れません。個人的には、あまり面白いとは言えなかったですね。
骸の爪 (幻冬舎文庫)
道尾秀介骸の爪 についてのレビュー