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マッチマッチ さんのレビュー一覧

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レビュー数315

全315件 81~100 5/16ページ

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No.235: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

私が殺した少女の感想

最近、直木賞作家の原尞氏が亡くなられたというニュースを耳にしており、また、この方の作品を読んだことが無かったので、受賞作を読んでみた。
いやいや中々面白い。発行されたのが1989年のことだから、優に30年は経っている。しかしながら、古臭さは全く感じませんね。
ハードボイルド小説の名手ということですが、確かに主人公の私立探偵・沢崎がいい味出しています。
当たりクジを引いたような気分で、ワクワクしながら読ませて頂きました。
事件の流れも中々手が込んでおり、ミステリー感も十分です。

▼以下、ネタバレ感想
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私が殺した少女 (ハヤカワ文庫JA)
原尞私が殺した少女 についてのレビュー
No.234:
(5pt)

ハヤブサ消防団の感想

TVで放映が始まったので、試しに読んでみた。
ミステリー小説である。ただし、やや盛り上がりに欠け凡庸という印象。
著者の企業物・銀行物の面白さ、痛快さ、スピード感のある小説を期待して読むと、少々物足らないと思う。
ミステリーとしてのポイントは、「連続放火犯は誰なのか?」ということだが、最後がガッカリ。

▼以下、ネタバレ感想
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ハヤブサ消防団 (集英社文庫)
池井戸潤ハヤブサ消防団 についてのレビュー
No.233: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(4pt)

機龍警察の感想

本書の完全版とやらを読んでみた。
えらくストレスの残った終わり方であった。
ページ数は400ページほど。330ページ辺りで第3章が終わる。
さて、いよいよ最後の章で黒幕が明かされるかなと、ページを捲ると、なんと!The End!「謝辞」があり、「参考文献」の記載。
残りのページは、インタビュー記事やら、著者の「後記」やら、続編の解説やら、もうどうでも良い。
結幕を知るためには、続編の「自爆条項」「暗黒市場」「未亡旅団」…を読まなければならないということ⁈
うーん、考えちゃうね(笑)
しかし、著者はかなりの自信家なんだろうね。必ず次作が刊行されるという自信があっての著作なんだと思う。
著者のあとがきの一節に「…もちろん続けられればそれに越したことはないのだが、エピソードとしてはちゃんと完結しているので一作で終わっても問題はない。…」
いやいやこれで終われば、問題残るけど(笑)
ごめんなさい。第一作だけでは評価不能というか、この程度しか評価できません。アマゾン評価2点です。
PS:内容もちょいとロボット漫画(イメージ的にはガンダム・エヴァンゲリオン系列)ぽくって、重厚な警察小説では無いようです。
機龍警察〔完全版〕 (ハヤカワ文庫JA)
月村了衛機龍警察 についてのレビュー
No.232: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

空中ブランコの感想

一連の伊良部シリーズ2作目。
一作目の「イン・ザ・プール」を読んで、「あれっ⁈」て思い4点を付けましたが、こちらは直木賞作ということで、どの程度変化しているかを確認のため読んでみました。
結果は、中身的にはほぼ一作目と同じでした。
軽くてすこぶる読み易い。時間つぶしとストレス解消にはもってこいのギャグ小説です。
この手の小説でも、直木賞に選ばれるんですね。ある意味驚きでした。
「義父のヅラ」これは、腹を抱えて笑った。
ということではあるが、やはり3作目まで手が伸びそうもない。アマゾン評価3点というところでご勘弁。
空中ブランコ (文春文庫)
奥田英朗空中ブランコ についてのレビュー
No.231:
(4pt)

彼女はひとり闇の中の感想

中盤までは結構面白く読めたんだけど、犯人がはっきりしてからは、妙につまんなくなった。
原因はミステリー小説風ではあったが、それには徹しきらず、途中から社会派小説になってしまったところでしょうか。
中途半端なんですね。

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彼女はひとり闇の中
天祢涼彼女はひとり闇の中 についてのレビュー
No.230:
(3pt)

殺人現場は雲の上の感想

1989年発行の初期作ですね。
新装版で2020年に発行されていたので、未読ということもあり手にしました。
正直、つまらない短編集です。7作ほど載っています。
スチュワーデスの2人組、エー子とビー子がフライトで起こった事件を解決するというお話。
軽すぎて意外性も驚きも無く、サラっと事件が解明する。
強いて良かった点を1つ挙げると、読むのに何の苦痛も無く、暇つぶしに読めるところ。
よって、アマゾン評価1点を付けずに2点にした。
著者にとって、まあ、こういう並作もあるのだろう。
初版1刷から通算すると45刷も版を重ねているようだし、需要がある所が有名作家の強みか。
殺人現場は雲の上 新装版 (光文社文庫)
東野圭吾殺人現場は雲の上 についてのレビュー

No.229:

爆弾 (講談社文庫)

爆弾

呉勝浩

No.229: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

爆弾の感想

中盤まではなかなか面白かったですね。
特筆すべきは「スズキタゴサク」という登場人物のサイコなキャラ。これが際立って、ゾクゾクしながら読むことが出来た。
特に伊勢という若手刑事を嵌め込む辺りは、何かしらの悲惨な結幕が予見され、痺れる感覚です。
まあしかし、こうしたヒリヒリした展開はこの辺までかな。
取り調べの刑事が類家に代わり、スズキとのやり取りが長々と続くわけだが、徐々に謎かけ合いのクイズ同好会の様な展開になり、息詰まる心理戦という緊張感が消失してしまった。
そして最後辺りは、得体の知れないスズキも、いわゆる凡人の田吾作になり、ドタバタしながら終わってしまったような印象。

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爆弾 (講談社文庫)
呉勝浩爆弾 についてのレビュー
No.228: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

教誨の感想

この方の作品は本当に読み易い。
あっという間に読み終えることが出来た。
テーマの割には小難しいことも無く、そういう意味では、お手軽な社会派ミステリーというところですか。
ストーリーのメインは、死刑執行された殺人犯三原響子の「約束は守ったよ、誉めて」という最後の言葉。この言葉の意味を求め、響子の遠縁に当たる吉沢香純が追求するというお話し。
読み始めてすぐに、20年ほど前に起こった秋田児童連続殺人が思い出された。巻末の参考資料を見てみると、この事件に関する書籍が挙がっていたので、著者が参考にしたのは間違いないようだ。
ウィキで調べてみると、この事件の犯人である畠山鈴香は無期懲役で確定しているのですね。
本書では死刑になっていますが、そこが違っているだけで、響子と鈴香は似たような環境設定で描かれています。
それで思ったんだけど、死刑になった響子は、今の日本の司法制度で果たして本当に死刑になるのだろうか?という疑問。
彼女の生い立ち、境遇、壮絶なイジメ被害。実の娘を殺した動機の不明確さ。これらを勘案すると、鈴香と同様無期が妥当なところではないだろうか、と思ってしまう。
確かに本人や母親が一切のいじめを認めないとの設定では描かれてはいるが、調べれば調べるほどこういう事実は浮かび上がって来るもの。
いかにも死刑という結論ありきで、辻褄を合わせたような都合よい設定。
この小説は「死刑を執行された」という大前提が無いと、筋書きが成立しないから、こういう荒業を使ったのかなと邪推してしまう。
当方にとってそこが大きなマイナスポイントになってしまった。

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教誨
柚月裕子教誨 についてのレビュー
No.227: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

日本の黒い霧の感想

ひょんなことから本書を発見。
大御所の「松本清張」氏の作品であること。
当サイトの評価はなんとSランク!
しかも上下2冊の長編のようだ!
これは大当たり。是非とも読まなくてはならない。
もちろん、一切の事前情報なしで。

ということで、何とか2冊同時に手に入れ、期待に胸膨らませて読み始めました。

しかし、Σ(゚д゚lll)ガーン、、、 これっは、、、私がいつも読んでいるフィクション小説ではない。
ノンフィクション作品じゃないですか、、、

戦後のドサクサ期に起こった数々の怪事件。下山事件や松川事件、帝銀事件・・・
これらの事件を清張氏が、当時彼が収集したネタを基に、推理するという内容です。

ハッキリ言います。この体裁が面白く感じるか感じないかは、読み手の関心度によって全く異なりますね。
この手の事件に関心がある方には、たまらない本でしょう。著者が取材して得た特ダネ情報や著者独特のねっとりした推察は、さぞかし面白いことでしょう。
しかし、私にはちょっと合わなかった。最後まで読み切るまで、相当時間を要しました。
面白かったのは、一事件読み終わるごとにウイキペディアで検索し、事件の概要を読み比べるあたりですかね。

でも読み終えて、戦後の昭和20年代というのは相当混乱した時代であったということを知れ、実は今現在もその時代の残像を残したまま、時代が流れているという現実を認識できたので、それはそれで大変勉強になりました。

なお評価はしづらいので、中庸点の5点にしました。

追伸 ※いきなり当方が5点を付けたので、サイト評価が一気にBランクになっちゃいました。申し訳ない。

日本の黒い霧〈上〉 (文春文庫)
松本清張日本の黒い霧 についてのレビュー
No.226: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

チェーン・ポイズンの感想

正直読んでいて楽しくはない。
面白おかしく気楽に読むような小説ではない。

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チェーン・ポイズン (講談社文庫)
本多孝好チェーン・ポイズン についてのレビュー
No.225:
(7pt)

サウスバウンドの感想

まずはミステリー小説では無いことははっきり確認しておきたい。
子ども目線で書かれたエンタメ小説ですね。
主人公は元過激派の父を持つ、小学6年生の二郎。
特に第1部は、特異な過去を持つ父親に振り回されながらも、成長していく二郎の青春小説です。
ちょっと過激な思想的描写も見られるが、十分に児童書として子供にも読まれていいと思います。
第2部は、その親子が西表島に移住して生活するお話。
地元民との交流、環境問題に関わる市民団体との軋轢など、バタバタと物語が進行します。
とにかく展開が速くて、面白いのは間違いない。
肩肘を張らずに、気軽に楽しめる1冊ですね。
息抜きにどうぞ。小中生にもいいと思います。

サウスバウンド 上 (角川文庫 お 56-1)
奥田英朗サウスバウンド についてのレビュー
No.224:
(4pt)

イン・ザ・プールの感想

「あれっ⁈」て、なってしまった。
これが直木賞作品「空中ブランコ」に続く一連の伊良部シリーズ1作目なのかぁ、、、
何だか、お笑いのコントのような短編集でした。
読み易くまあまあ面白いんだが、大して捻りも効いていないオチ。「うーん、これで終わり⁈」って、なっちゃいました。
この著者の短編集というのは、毎度このような感じなんでしょうかね。
2作目の「空中ブランコ」、どうしようか迷っています。
お気軽な時間つぶしのはいいのかもしれません。
なお、ミステリーでは全くありませんので、これから読まれる方は、それを期待しないでください。
イン・ザ・プール (文春文庫)
奥田英朗イン・ザ・プール についてのレビュー
No.223:
(7pt)

後悔と真実の色の感想

700ページ弱の長編。ただし、とても読み易い。
結果的には、事件の核心とは全く縁のないエピソードもかなり見られたが、これは事件を膨らませるための記述であり、決して冗長とは思わない。
却ってその方が事件の顛末を色々と想像させ、楽しみも増す。
そういうわけで、後半に至るまで、かなり面白く読み進めることが出来、当方にとって、そこまでは高評価であった。

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後悔と真実の色
貫井徳郎後悔と真実の色 についてのレビュー
No.222: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

無理の感想

これは暇つぶしに持って来いのお手軽本ですね。
町村合併で新たに生まれた「ゆめの市」という架空の市を舞台にして書かれた群像劇です。
イメージ的には、街の郊外にイオンのショッピングセンターが唯一あるような中規模の街でしょうか。
「ゆめの」ではあるが、全く「夢の」見えない街、という設定です。
真面目に読むと日本の地方都市が抱える様々な問題、「貧困」・「福祉」・「介護」・「就労」・「公共事業」・「高齢化」・「過疎」等をえぐる社会派小説の一面も垣間見えます。
でも、この本はそんなに真面目に読む必要は全くありませんね。
サクッと読んで、笑い飛ばして良いのでは無いでしょうか。
5人の登場人物にはそれぞれ味があります。彼らの行動・思考・発言が、我々そのものの見本のようであり、まさに鏡のような存在。滑稽であり、憎めない。
著者の少し毒を含んだ皮肉が、妙にとても愉快。思わず笑ってしまいます。
そんな感じで読めば、楽しくあっという間に読み終えます。

この5人の登場人物は、最後にどこかで収束するのかなと考えながら読み進めていましたが、確かに最後はあの形で収束しました。
本当にぐちゃぐちゃで、題名通り「もう無理!」というEndです。
ただ当方としては、ちょっと「無理やり」収束という感もあるので、敢えてそれぞれ単独で結末を迎えても良かったのでという気もします。
「夢の」見えない街だからこそ、一人ぐらいは明るい希望の夢が見えても良かったかもしれません。
アマゾン評価4点の下という所でしょうか。
無理
奥田英朗無理 についてのレビュー
No.221: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

追憶のかけらの感想

結構楽しめました。
とにかく話が複雑。そして、そこが面白い。
当方のような単純な読者は、まさに主人公の大学講師松嶋の様に、素直に信じて驚き妙に納得してしまう。
本作は20年ほど前に刊行されたもので、作中作が旧字旧仮名遣いだったものを、今回現代語に変更して再文庫化されたとある。
作中作が300ページ弱ほどの分量があるので、これが旧字旧仮名遣いのままだったら、ちょっとしんどかったかもしれない。
そういうこともあり、650ページほどもある長編だが、難なく読み終えることができた。


▼以下、ネタバレ感想
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追憶のかけら 現代語版 (実業之日本社文庫)
貫井徳郎追憶のかけら についてのレビュー
No.220:
(8pt)

ナオミとカナコの感想

いかにも、この都合よい筋書き。
旦那に瓜二つの中国人⁈
お金持ちで認知症気味のおばあちゃん⁈
そして、いくらDV旦那って言っても、普通、殺す前に警察への相談だろ⁈
でもこれらの重要なピースが無いと、この小説の筋書きは成立しない。
だから、いくら本書がご都合主義って言っても、これらのピースは必然であり、かつ善なのである。
よって、都合よく善なるピースを組み込まれて書かれた本書は、すこぶる面白い。

特にラスト数ページのスリル感は、満点ですね。
無事逃げ切れるのか、それともラスト1行に悲劇が待ち構えているのか、このドキドキ感はこの小説の醍醐味です。
お見事です。
ではなぜにアマゾン評価の5点。当サイト評価9・10点にならないかというと、やっぱり善なるピースが、余りにも都合良すぎ、また事件が安直すぎるあるからである。
でもそこを無視して読めば、面白く一気読みでしょう。よって、アマゾン評価4点の当サイト評価8点にした。
ナオミとカナコ
奥田英朗ナオミとカナコ についてのレビュー
No.219:
(5pt)

ネメシスの使者の感想

死刑制度について考えさせる社会派ミステリー。
著者の作品については、B級エンタメミステリー娯楽小説という感じで、当方いつも読んでいるが、本作はやや趣が異なり、少々小難しく肩肘はっている。

▼以下、ネタバレ感想
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ネメシスの使者 (文春文庫)
中山七里ネメシスの使者 についてのレビュー
No.218: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

警官の血の感想

私の好きな所謂「警察ミステリー小説」。その王道のような作品。
祖父・父・子の親子三代に渡る警察官の物語。
まさに「警官の血」タイトルそのものです。
上下2巻で、読み応え十分ですね。しっかり楽しめました。
祖父清二、父民雄、子和也、それぞれに独立したストーリーが描かれているが、鍵となるのが駐在員だった祖父清二の謎の転落死。
この謎が未解決のまま物語は父、子と進んでいく。
読者は、それぞれの警官のストーリーを楽しみながら、この転落死の謎を解くための伏線を見つけるという別の楽しみを得ることが出来る。
そういう面で、この小説はダブルの相乗効果で、秀逸の面白さがあった。

▼以下、ネタバレ感想
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警官の血〈上〉 (新潮文庫)
佐々木譲警官の血 についてのレビュー
No.217: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

ラバー・ソウルの感想

うーん、なかなかよく出来たミステリー小説ですね。
これでこのこのサイトの「国内総合ランキング」104位ですか。50位以内には十分入りそうだと思いますがね。
当方読みたい本をこのランキングから適当に見つけて、気になった物を読んでいますが、著者作は初読みでした。当たりでしたね。
こうやってこのランクから見つける方法も、宝探しみたいで良いものです。

約680ページ16章からなる長編です。
ただし、ページ数の割には、さほど多くは無い登場人物の手記と供述だけで全ページ書かれており、軽くて読み易いです。
16章のタイトルはビートルズのアルバム『ラバー・ソール』に収録された曲名と同じ名前になっています。
しかし正直なところ、内容はこの洋楽的な雰囲気とは余り合ってはいないように感じられました。※著者のこだわりですかね。

▼以下、ネタバレ感想
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ラバー・ソウル
井上夢人ラバー・ソウル についてのレビュー
No.216: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(4pt)

145gの孤独の感想

この著者の作品、結構読んでいるんだけど、今回はイマイチ合わなかったみたい。
自分が投げた死球で相手選手を再起不能にしたプロ野球投手のお話。
まずは、とにかく現実逃避しているこの主人公に共感できない。
そして主人公の安っぽいギャグというか余計な一言。最後までこれが続きます。ちょっとイラつきますね。
しかしながら、名探偵ごとく相手の心情や微妙な行動を読み解く。このバランスの悪さが、不可思議。

▼以下、ネタバレ感想
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145gの孤独 (角川文庫)
伊岡瞬145gの孤独 についてのレビュー