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ももか さんのレビュー一覧

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レビュー数527

全527件 221~240 12/27ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
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No.307:
(6pt)

お勧めではありませんが、ちょっと変わったミステリーをお望みなら。

異色のミステリーです。
検察官側から見る警察ものというのも珍しいし、事件が起こっているのに、刑事さんの出番が少ないこと!
ポーランドの検察官って、ここまで前に出てくるものなのでしょうか?そこがちょっと不明ですが。

流れとしては、猟奇的殺人事件が起こって・・・ということですが
途中途中、ユーモアと解釈していいのか、それともこういうお国柄?なのか、よく分かりませんでしたが
段々と読み進めてゆくと、これがユーモアなのだ!と。
それにしても回りくどくないですか?私の理解不足なのでしょうか。

表紙が良かった分、ちょっと拍子抜けでした。
でも、面白くはないけど、記憶に残るミステリーになりそうです。

怒り 上 (小学館文庫)
ジグムント・ミウォシェフスキ怒り についてのレビュー
No.306:
(8pt)

はじまりは面白かったのですが、期待以上のものはありませんでした。

犯罪の着想や、個性的な刑事たちの描写は確かに奇抜で新鮮でした。
最初は面白く読んでいたのですが、あまりにも盛り込みすぎて?ついていけないところも。
表紙はイマイチかな?タイトルは良い!
あと、ちょっと長い。

警察ものとして読むよりも、娯楽的?話題として読んだ方が精神的にスッキリするかもしれません。
映画を観るように小説を読む。そういう面では面白いミステリーでした。
新しいものを求める人にはお勧めです。

人形は指をさす (集英社文庫)
ダニエル・コール人形は指をさす についてのレビュー
No.305: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

久々に面白いミステリーに出会えました!良かった!

タイトル良し!表紙も良し!
もちろんストーリーも抜群に良し!
通常なら「8点」といったところですが、今後に期待を込めて「9点」です。
これは映画化されてもいいと思うのですが、果たして話がそこまで進んでいるのでしょうか。
読者を惹きつけるものがあるので、映画になっても十分話題性があると思います。
「ゴーンガール」は映画化されましたが、それよりも「そしてミランダを殺す」の方が魅力的でした。

こういう作家さんにはもっと小説を書いて欲しいですね~。
先が楽しみです。要チェックですよ!

そしてミランダを殺す (創元推理文庫)
No.304:
(7pt)

今までの小説と比べると、ちょっと物足りないかも!?

よくできている小説だとは思うのですが、今までの本と比べると衝撃度が少なくて物足りなさを感じました。
これまでの彼の小説はミステリーというより、もの悲しさが全体に付きまとっていたように思っていますが
今回は不発?というより、彼が訴えたいと思われる歴史自体を私が把握していないせいなのかもしれません。

7点は辛口かもしれませんが、人に勧めるとなると、気軽に読める小説ではないという観点からです。



湖の男 (創元推理文庫)
アーナルデュル・インドリダソン湖の男 についてのレビュー
No.303:
(6pt)

今まで読んできた中では、イマイチ!残念!

トゥロー氏の書く主人公って、大体がこういう感じの人が多いですね。ハッキリしない人。
弱いのか、強いのか。そして優柔不断。
何の魅力も感じませんが、そこが作者が思う人間なのでしょうか。(例えば判事であっても)
舞台設定が上手く決まると、そこから浮かびあがる人間像も(ミステリーとしても)面白く共感できるのですが
この小説のように、上手く決まらなければ、最後までつまらない雰囲気で終わるのでしょうね。
こういうミステリーも嫌いではありませんが、もう一度読んでみたい候補作品には、とてもなりそうにありません。
その点、「無罪」や「死刑判決」は、もう一度読んでみたい枠に入っています。
今回は頂けませんでした、残念!

出訴期限
スコット・トゥロー出訴期限 についてのレビュー
No.302:
(7pt)

つまんないと思ったけど、でもキャサリンは頑張った!

今までの思い入れから、7点をつけましたが
正直いって、物足りない感満載です。無理のある設定もありますし。
ライム氏のミステリーと比べると、どうしても読み劣り?がありますが
でも、そんな中、キャサリンは頑張ったと思います。
キャサリンシリーズは、よく家族のことが出てきますが
あまり表に出さずに、捜査に重点を絞った方が読みごたえがあると思うのですが
そこは作者の意図ではないのでしょうね。

煽動者 上 (文春文庫)
ジェフリー・ディーヴァー煽動者 についてのレビュー
No.301:
(8pt)

シリーズの中では珍しく人間らしい?マロリーに出会える!

マロリーシリーズをこれだけ読んでいくと、マロリー像が自然と出来上がるのですが
この本のマロリーは珍しく人間味あふれる?マロリーで、そういう彼女も好きです!
特にココとの触れ合いは読む側も癒されました。
欲を言えば、もっと「触れ合い」を読みたかったな~と。

ミステリーとしては、ちょっと弱い部分もあって、面白みには欠けましたが
こういう警察ものと少し離れたヒューマンもの?も、気分転換にはちょうど良かったです。

生贄の木 (創元推理文庫)
キャロル・オコンネル生贄の木 についてのレビュー
No.300:
(7pt)

盛り込みすぎて、ミステリー自体がボンヤリとした印象に。

これだけのものを書けるって、確かに凄い!
読んでる方はついていくのに必死でした。
ただ、ミステリーとして考えた場合、作家の狙いは想像できるのだけど
ちょっと勿体ない感も。

アサドがアサドらしくって、その点は評価が倍になりました。
あと、テレビ番組のプロデューサーが良い味出していました。

特捜部Q―自撮りする女たち─ 上 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
No.299:
(6pt)

古き良き時代の・・・を思わせる鉄板ハードボイルド風です

主人公が格好いい!会話もお洒落だし(真似したいけど、真似するような未来はないだろうな~)
鉄板もののハードボイルドでした。
もちろんミステリ自体もしっかりしてます。

ちまたのミステリーに飽き気味の方にはお勧めです。
「あ~、これが昔のハードボイルドだったのね~」と、懐かしさがあります。
決して古いということではありません、鉄板です!

死の統計 (1985年) (サンリオ文庫)
トマス・チャステイン死の統計 についてのレビュー
No.298:
(6pt)

人生って、こんなものかもしれない←教訓

物語自体は可もなく不可もなく?
ミステリーとしても、低レベルだし、内容もウダウダ してるかもしれませんが
でも!これがトマスHクック!
こういう物語の方が一層記憶に残るのかもしれません(派手なミステリーよりも)
という点では、これも「記憶シリーズ」なのかもしれませんね。しっかりと記憶に残りますもの。

こういう温い?水に浸かっているような感覚は、決して嫌いではありません。
ただ、クック氏のシリーズを読まずにこれだけを読むと、なんだこれ?となるかもです。

緋色の迷宮 (文春文庫)
トマス・H・クック緋色の迷宮 についてのレビュー
No.297:
(6pt)

悪くはないけど、ちょっと軽いかな?

最初は面白かったんです、ドキドキして読むくらい。
でも、話が進んでいくと、展開がつまらないというか、飽きちゃうんですよね。
一本気すぎるというか。
こういう題材をテーマにしたミステリーなら、もっと広がっていくと思うのですが
段々と尻すぼみになっていって、最後は飛ばして読みたいくらいでした。

たまには違ったミステリーを読みたいと思われる方にはまあまあお勧めですが
本格的でこってりしたミステリーをお望みの方にはお勧めできないかな。

メモリー・コレクター 心理検死官ジョー・ベケット 2 (心理検死官ジョー・ベケット) (集英社文庫)
No.296:
(7pt)

題名はパッとしませんが、結構面白いです!

最初はグダグダでしたが、話が展開しだすと、どんどん面白くなっていって
最後までワクワク感が止まりませんでした。
前に読んだ「骨」とはまた違って、ミステリー度は此方が高いですね。
もう少し読者を惹きつけるような題名と表紙だったら、もっと売れるのかも!?


汚れた翼(上) (講談社文庫)
ジャン・バーク汚れた翼 についてのレビュー
No.295:
(6pt)

マロリーが出てくるから、読んでるだけで、全体的に分かりにくい小説でした

このマロリーシリーズの中では(私が読んでいる範囲ですが)
「魔術師の夜」に続いて面白くなかったです。
単純に殺人事件が起こって、それをマロリーとライカー&チャールズが解決する・・・・。
この展開を一番に望みたいところなのですが、作者はそうではないらしい。
この小説に限って言えば、「策士策に溺れる」といった感じでしょうか。
練れば練るほど物語が難解になってしまっていて、とてもついていけませんでした。
これからもマロリーシリーズは読み続けますが、この本は人さまにはお勧めできないものでした。残念!

陪審員に死を (創元推理文庫)
キャロル・オコンネル陪審員に死を についてのレビュー
No.294:
(7pt)

難しいけど、それを超えると、グッときます!

戦争時代の話はハッキリ言って難しくて読み飛ばしそうになりましたが
そこをちゃんと読んでいないと、最後まで何が何やら?サッパリ分からなくなると思います。
がんばってがんばってそこを超えると、物語の全体像が分かると思います。

それにしても、北欧の名前の難しさよ!
もうすでにハリーホーレのファンではあるわけですが、今回のハリーも良かった!
特に会話がいいですよね~、もうウットリものです。
若さがある分、マイクルコナリーの「ハリーボッシュ」を超えた点もあるかも!?
(もちろん、それぞれ良さがあるわけですが)

今回は人間ハリーに触れるところが多かったので、ハリーのイメージが具体化されたように思います。
シリーズものって、こういう構築化?されるところが別の醍醐味ですね。



コマドリの賭け 上 (ランダムハウス講談社文庫)
ジョー・ネスボコマドリの賭け についてのレビュー
No.293:
(7pt)

「ノルディックノアール」うん!いいね!

ジョーネスボ氏の小説で一番初めに読んだのは、確か「スノーマン」だったと思います。
ちょっと毛色の違う?異色の感じに興味を持って、段々と読み進めていきました。

「贖い主」の主人公が、ハリー。
私の大好きなマイクルコナリー氏の小説に登場するのも、ハリー。
ジョーネスボ氏の方がだいぶ年下のようですが(30代前半?)
ハリーボッシュだって若い時があったのだもの、きっとハリーホーレと似たところもあったはず。
どちらも何となく雰囲気が似てるし、女性の好みも似ている?ような。
二人ともこれからも目が離せませんね。ありがとう!ハリー!


贖い主 上 顔なき暗殺者 (集英社文庫)
ジョー・ネスボ贖い主 顔なき暗殺者 についてのレビュー
No.292:
(7pt)

遊園地もの、ちょっぴり切ない青春もの

さすがスティーヴンキングですね!最後まで飽きさせることなく、トントンと進みます。
こういうちょっぴり切ない青春ものって、好きです。
キングが描く少年の様子がこちらにもそのまま伝わってきて、もしかするとキングは多重人格者なのでは?と、思うくらいでした。
どうしてここまで表現できるのでしょうね、ほんと不思議です。

ちゃんとミステリー仕立てになっているのも、キングならではですね。
私としては犯人は誰でもよく?ストーリーをずっと追っていきたい気持ちでした。もっと読みたかったなぁ~。


ジョイランド (文春文庫)
スティーヴン・キングジョイランド についてのレビュー
No.291:
(8pt)

ケイトモートン氏、初期の小説です

ケイトモートン氏が書く小説はあるパターンがあり、今まで三冊読んだものとしては、「あー、このパターン」と気づいてちょっとがっかりしたのですが
そのがっかり感を跳ね飛ばすほど、重厚で意味深で?それでいて読みやすいミステリーでした。

毎回、読み進めていくうちに、たぶんこういうオチ?になるのでは?と思うのですが
全く違う(それももっとぶっ飛んだオチ)展開になってしまう・・・これがケイトモートン氏の持ち味ですよね。
上品で残酷。
この落差加減が読むものを飽きさせない、現代の上流小説家の中ではトップスリーではないでしょうか。


忘れられた花園 上
ケイト・モートン忘れられた花園 についてのレビュー
No.290:
(5pt)

「騙す骨」とは、違ったなぁ~

「騙す骨」が面白かったので、古いものから読んでみようと思って選んだのですが
今回は失敗でした。
夫婦の軽快な会話は楽しいのですが、展開に面白さが欠けていて、読むのが苦痛でした。
「骨」シリーズは久々に見つけた好みなのですが、これからどうしましょう。
あと一作品読んでみて、考えます。


呪い! (ハヤカワ・ミステリ文庫)
アーロン・エルキンズ呪い! についてのレビュー
No.289:
(7pt)

「見知らぬ顔」を先に読むべきでした

途中途中、「見知らぬ顔」に関するものが出てくるので、その点だけがしっくりきませんでしたが
あとは、良く出来たミステリーでした。
前半はミステリーの展開よりも、人々の暮らしぶり(上流階級と下層階級)が面白くて
これだけ詳しく書けるって、すごいな~と。
私が思っている以上に違いがあるのですね。
それを生き生きと描写できるって、この作者は只者ではありません。

今度は「見知らぬ顔」を読んで、しっくりこなかった点を埋めようと思っています。


災いの黒衣 (創元推理文庫)
アン・ペリー災いの黒衣 についてのレビュー
No.288:
(6pt)

シリーズものとして読まなければ。

この小説だけだと、ちょっとミステリー度は低く感じますが
マロリーの過去をひも解くためにも、そして続きを読むためにもこの小説は必須です。
でも、マロリーファンじゃない人には、物足りないというか、もっとミステリーっぽいものを読みたいはずですよね。

小説次第でマロリーの評価が変わるのですが、この本は良い方だと思いました。
あと、チャールズが毎度鬱陶しいのも、ちょっぴり笑えるし。
幼い小鳥が母親をじっと見つめる感じ?あの純粋さが彼の良いところですよね。

段々と分かっていくマロリーの過去と、警察ものというよりも、人間ドラマがこれからも楽しみです。

アマンダの影 (創元推理文庫)
キャロル・オコンネルアマンダの影 についてのレビュー